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7856 萩原工業

東証P
1,531円
前日比
-24
-1.54%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
13.1 0.76 3.27 8.33
時価総額 228億円
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萩原工業 Research Memo(5):今第2四半期の実績は、利益が期初予想を上回って増加


■業績動向

1. 2017年10月期の第2四半期業績概要
萩原工業<7856>の2017年10月期第2四半期の連結業績は、売上高が前年同期比2.0%増の11,571百万円、営業利益が同14.8%増の1,533百万円、経常利益が同20.8%増の1,558百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同1.2%増の1,078百万円となった。期初予想との比較では、売上高がほぼ予想どおりの水準であったが、営業利益が9.6%増、経常利益が10.5%増、親会社株主に帰属する四半期純利益が12.4%増と利益面で上回った。

事業セグメント別動向は、売上高の4分の3を占める合成樹脂加工製品事業が前年同期比2.6%の減収となったものの、利益は同7.0%増加した。減収要因は、原材料価格の下落を反映した単価ダウンであった。数量増では補えず、円高の影響も受けた。利益では、シート・建築資材関連の利益率改善が減収効果や運賃上昇を吸収した。業績向上の立役者は、機械製品事業になる。売上高が前年同期比18.9%増加し、セグメント利益も同58.4%の大幅増となった。中国向けの電池系特殊スリッターが売れた。東南アジアなど海外の展示会に積極的に参加したことが奏功した。

2. 財務状況と経営指標
(1) 貸借対照表
2017年10月期第2四半期の総資産は26,453百万円と前期末比1,579百万円増加した。流動資産の増加(1,394百万円)が大半を占めた。現預金に加え、受取手形及び売掛金とたな卸資産も増えた。これらは、意図せざる増加ではないので、問題はない。貸方では、流動負債と純資産が、それぞれ662百万円、1,035百万円増加した。

(2) 財務指標
財務の安全性を表す、流動比率は281.0%、自己資本比率が71.8%とともに高い。

2016年10月期のROEが10.6%と10%を突破した。収益性は改善したものの、総資産回転率で表される資産効率は低下気味である。分母の総資産を圧縮するのではなく、積極策の増収により改善を図る。

(3) キャッシュ・フロー計算書
2017年10月期第2四半期末の現金及び現金同等物の残高は5,331百万円と前期末比408百万円増加した。営業活動によるキャッシュ・フローは1,099百万円のプラスであり、投資活動と財務活動によるキャッシュ・フローのマイナスを上回った。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健)

《HN》

 提供:フィスコ

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