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2015年12月27日15時00分

次世代エネ「革新技術」と「大相場の芽」 <株探トップ特集>


―COP21受け空気電池・人工光合成などに関心―

 11月下旬から12月上旬にかけてフランス・パリで開かれた気候変動枠組み条約第21回締約国会議(COP21)で、すべての国に温室効果ガスの排出削減を求める「パリ協定」が採択された。温暖化対策が新たな局面に入るなか、革新的環境技術が削減目標に寄与しそうだ。

●「マグネシウム空気電池」普及へ前進

 アサヒ <2502> 傘下のアサヒ飲料は、16年1月からマグネシウム空気電池を併設した災害対策用自動販売機を世界で初めて展開する。巽中央経営研究所(東京都中央区)が電池の開発・製造・設置を、東北再生可能エネルギー協会が設置先の調整を担当。まず福島県内の病院や学校といった避難場所を中心に100台を設置する予定で、「今後も被災県指定避難所などを中心に広げていきたい」(広報部門)としている。

 同電池は、地球上にほぼ無限に存在するマグネシウムと空気を燃料とし、二酸化炭素やその他の公害物質を出さないため、環境負荷がほとんどない再生可能エネルギーとして注目されている。エネルギー密度が高く、小型化にも向くうえ、現在主流のリチウムイオン電池よりも安価。電池内部にエネルギーを蓄えたまま保管できる期間が長いこともメリットのひとつだ。これまでは導入方法などが課題となっていたが、自販機の流通ルートを活用する案が示されたことは本格普及に向けたきっかけとなりそうだ。同電池関連銘柄は過去に大相場を形成した経緯があり、いったん動き出せば再度人気化する可能性がある。

 古河池 <6937> は14年8月下旬、世界初となる紙製容器でできた非常用マグネシウム空気電池「マグボックス」を開発したと発表。株価は9月上旬にかけて約2.5倍に急騰した。

 藤ゴム <5121> は東京工業大学と同電池を使った自動車の走行試験を実施したことを手掛かりに、13年12月下旬から14年1月初旬にかけて株価が約4倍に高騰。「実用化に向けた製品開発を進めている」(総務広報チーム)としており、今後の動向から目が離せない。

 このほかでは、オリコン <4800> [JQ]の子会社が一部特許を保有しているほか、不二サッシ <5940> [東証2]は子会社で研究開発を推進。倉元 <5216> [JQ]はスティックライトなどを商品化、バルカー <7995> はLEDランプを製造している。

●次世代の太陽電池「ペロブスカイト太陽電池」

 近年、技術開発が急速に進んでいる「ペロブスカイト太陽電池」が次世代太陽電池の本命に浮上している。物質・材料研究機構は11月2日、同電池で変換効率16%を達成したと発表。1000時間の光連続照射テストもクリアし、低コストな太陽電池の実用化に一歩近付いた。

 関連銘柄としては、武田 <4502> の関連会社である和光純薬工業がペロブスカイト太陽電池関連試薬を手掛けているほか、稀元素 <4082> [東証2]はペロブスカイト系材料を製品化している。また、昭電工 <4004> と藤森工業 <7917> は、同電池の開発を目指すペクセル・テクノロジーズ(横浜市)と過去に大面積・高性能プラスチック太陽電池素子を開発した経緯がある。

●夢のクリーンエネルギー「人工光合成」

 夢のクリーンエネルギーといわれる「人工光合成」にも注目したい。これは太陽光エネルギーや水、二酸化炭素といった無尽蔵な資源から燃料になるメタノールや化学製品の基礎原料となるエチレンなどさまざまな物質を生み出す技術。日本の技術が世界をリードしているとされる。

 トヨタ <7203> グループの豊田中央研究所は11年に世界で初めて人工光合成の実証に成功し、パナソニック <6752> は12年にシステムを開発。東芝 <6502> は14年に炭素化合物への変換効率1.5%を達成した。また、マツダ <7261> と大阪市立大学は15年7月、共同で自動車用の低炭素燃料として注目されるエタノールを作る要素技術を開発したことを明らかにしている。

株探ニュース

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