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6788 日本トリム

東証P
3,505円
前日比
+30
+0.86%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
14.4 1.23 2.43 55.92
時価総額 303億円
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決算発表予定日

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日本トリム Research Memo(6):水素水に関する一連の報道の影響により、下期に失速


■業績動向

1. 2017年3月期の業績概要
日本トリム<6788>の2017年3月期の連結業績は、売上高が前期比0.2%減の15,251百万円、営業利益が同6.2%減の2,929百万円、経常利益が同10.8%減の2,905百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同6.4%減の1,969百万円と減収減益となった。期初予想比では、売上高が11.8%減、営業利益が15.6%減、経常利益が18.2%減、当期純利益が同13.3%減といずれも未達に終わった。

ウォーターヘルスケア事業は、整水器の販売では卸・OEMの業務部は伸びたが、直販部門では、水素水に関する一連の報道の影響により第2Q以降は失速した。一方、既存ユーザー向けのカートリッジの販売は、堅調な伸びを見せた。海外子会社は、販路や生産能力を拡大したインドネシアのボトリングビジネスが急成長した。

医療関連事業は、期中に事業譲渡した遺伝子関連事業の減収を、再生医療関連事業の増収が相殺した。同事業のセグメント利益は、前期の-35百万円から30百万円へと黒字転換した。再生医療関連事業に注力していることから、今後も持続的な成長が見込まれる。

業績を四半期毎にたどると、売上高の前年同期比は第1四半期が18.7%増、第2四半期が同0.2%増であった。6月単月の業績は、売上高が約1,700百万円、営業利益が550百万円と高水準であった。ところが、水素水に関する報道の影響がでた下期は、第3四半期が前年同期比7.2%減、第4四半期が同10.7%減と減少幅が期を追って拡大した。想定外の減収に費用削減が追い付かず、減収幅以上の減益となった。営業利益の前年同期比は、第1四半期が40.9%増、第2四半期が5.2%減、第3四半期が17.5%減、第4四半期が33.9%減であった。

2. 財務状況と経営指標
2017年3月期末の総資産は、24,018百万円と前期末比313百万円増加した。流動資産の現金及び預金が1,114百万円減少し、投資その他の資産に振り向けられ、投資有価証券が1,393百万円増加したが、流動比率は594.6%と高水準だった。自己資本比率も前期比2.9ポイント増の73.9%と財務の安全性は高い。減益幅が減収率を上回り、収益性は悪化したものの、ROEが11.4%、ROAは12.2%といずれも10%超の高水準を維持した。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健)

《HN》

 提供:フィスコ

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