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ハイアス Research Memo(5):借入金増・自己資本比率低下などあるも、積極的戦略投資によるもので一時的


■業績動向

3. 財務状況と経営指標
ハイアス・アンド・カンパニー<6192>の2018年4月期末の総資産は前期末比637百万円増加し、2,542百万円となった。内訳を見ると、流動資産は前期末に比べ264百万円減少した。これは、受取手形及び売掛金が103百万円増加するなどした一方で、現金及び預金が478百万円減少したためだ。また、固定資産は同900百万円増加した。これは、モデルハウス展開等に伴い有形固定資産が254百万円、事業譲受に伴いのれん(無形固定資産)が503百万円、それぞれ増加したことなどによる。

一方、負債は1,503百万円となり、前期末に比べ761百万円増加した。主な要因は、短期借入金が200百万円、長期借入金(1年内返済予定の長期借入金を含む)が490百万円、前受金が45百万円増加したことによるものである。また、純資産は、親会社株主に帰属する当期純利益計上等により利益剰余金が171百万円増加した一方、自己株式の取得が299百万円あったことなどから、同124百万円減少し1,039百万円となった。

キャッシュ・フローの状況について見ると、2018年4月期末の現金及び現金同等物は748百万円となり、前期末に比べ477百万円減少した。営業活動によるキャッシュ・フローは117百万円の収入となった。これは、法人税等の支払額132百万円、売上債権の増加額102百万円があった一方、税金等調整前当期純利益355百万円等があったことによるものである。投資活動によるキャッシュ・フローは926百万円の支出となった。これは、モデルハウス展開などに伴う有形固定資産の取得による支出268百万円、無形固定資産の取得による支出73百万円、事業譲受による支出530百万円等があったことによるものである。また、財務活動によるキャッシュ・フローは331百万円の増加となった。これは、自己株式の取得による支出299百万円があった一方、短期借入金の純増加額200百万円、長期借入金の借入による収入505百万円等があったことによるものである。

経営指標を見ると、安全性を表す指標は、現預金の減少と短期借入金・その他流動負債の増加により流動比率が大幅に悪化したほか、自己資本比率、有利子負債比率も悪化している。また、収益性を表す指標については、総資産経常利益率についてはやや低下したが、ROE・売上高営業利益率については、利益拡大に伴い前年同期比で改善し高い水準を維持している。なお、かかる財務状況の変化については、後述の中期経営計画の目標達成のために、M&Aや開発投資などの積極的な事業成長戦略を進めるうえで資金調達を行った結果で一時的なものであり、期待される投資回収効果によって2~3年程度のスパンで回復していくものと考える。したがって、財務状況については特に問題はないと考える。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 山田 秀樹)

《NB》

 提供:フィスコ

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