カルナバイオサイエンス <
4572> [JQG] が6月25日朝(08:00)に業績修正を発表。19年12月期の連結経常損益を従来予想の16.7億円の赤字→2.7億円の黒字(前期は11.5億円の赤字)に上方修正し、一転して黒字に浮上する見通しとなった。
なお、1-6月期(上期)の業績見通しは引き続き開示しなかった。
株探ニュース
会社側からの【修正の理由】
本日付けで発表いたしました「ギリアド・サイエンシズとのライセンス契約締結に関するお知らせ」に記載のとおり、当社はギリアド・サイエンシズ・インク(米国、英名:Gilead Sciences, Inc.、以下「ギリアド社」という)と、当社が研究開発中の新規がん免疫療法の創薬プログラムの開発・商業化にかかる全世界における独占的な権利を供与する契約を締結しました。
»続く
その対価として当社は契約一時金20百万ドル(約21億円)を受領することになります。当社は、当期(2019年12月期)において黒字化を達成することを最重要課題と考えており、ギリアド社から受領する契約一時金およびその他の項目を精査のうえ、連結業績計画を以下のとおり修正いたします。売上高の予想については、創薬事業を440百万円、創薬支援事業を800百万円、連結売上高を1,240百万円と計画しておりましたが、今回、創薬事業を2,100百万円(前回公表予想比1,660百万円増、同377.3%増)、創薬支援事業を938百万円(前回公表予想比138百万円増、同17.3%増)、連結売上高を3,038百万円(前回公表予想比1,798百万円増、同145.0%増)の予想にそれぞれ上方修正いたします。創薬事業においては、ギリアド社からの契約一時金20百万ドルを売上高予想に含める一方で、当社が開発しシエラ・オンコロジー社(以下、シエラ社)に導出したCDC7阻害剤SRA141(当社化合物番号:AS-141)の臨床試験開始に伴うマイルストーン収入4百万ドルを業績予想に含めないことといたしました。シエラ社は、SRA141の臨床試験を2019年中に開始すると発表しており、フェーズ1試験においてSRA141が初めて被験者に投与された時点で、当社は4百万ドルを受領することになります。しかしながら、SRA141の臨床試験は現時点で開始されておらず、マイルストーンの受領時期には不確実性が残ります。当社は当期の黒字化を必ず達成したいと考えており、シエラ社からのマイルストーン収入を除いても黒字化を達成できる業績計画のもとで当期の事業を進めていくことといたしました。創薬支援事業においては、上記ギリアド社とのライセンス契約に関連し、同社による当該プログラムの開発をサポートするため、当社の脂質キナーゼ阻害剤に関する創薬基盤技術を一定期間、独占的にギリアド社に供与することとなりました。これに関連した売上の増加、現在までの販売状況、および今後の見通しなどを精査し、創薬支援事業の売上計画を修正いたしました。地域別には、北米でギリアド社向けの売上が増加する見込みであることから、同地域の売上計画を300百万円(前年同期比20.1%増)から482百万円(前回公表予想比60.9%増、前年同期比93.3%増)へ修正いたします。また、国内では現在までの販売状況を検討した結果、320百万円(前年同期比10.9%増)から275百万円(前回公表予想値13.8%減、前年同期比4.4%減)に売上計画を修正いたします。欧州、その他地域の売上計画に変更はありません。営業損益の予想については、創薬事業の営業損失を1,802百万円、創薬支援事業の営業利益を144百万円、連結営業損失を1,658百万円と計画しておりましたが、創薬事業の営業利益を65百万円(前回公表予想比1,867百万円増)、創薬支援事業の営業利益を247百万円(前回公表予想比103百万円増、同71.8%増)、連結営業利益を313百万円(前回公表予想比1,971百万円増)とする予想に上方修正いたします。ギリアド社からの契約一時金による創薬事業の売上増加が主な増益要因となります。また、研究開発費の計画を2,011百万円から1,808百万円に修正いたしますが、これは主に外注費用の精査によるものであり、前臨床試験段階にある2つのBTK阻害剤プログラムを含む創薬パイプラインの研究開発計画に変更はありません。以上の売上高および営業利益の予想に営業外損益の影響を考慮し、経常利益は279百万円(前回公表予想比1,950百万円増)、親会社株主に帰属する当期純利益は214百万円(前回公表予想比1,908百万円増)となる見込みです。なお、ギリアド社からの契約一時金は、1ドル105円の為替レートで換算しておりますが、通期業績予想の前提為替レートは従来から変更ありません。※本資料に記載されている業績予想等の将来に関する記述は、本資料の発表日現在において入手可能な情報及び本資料の発表日現在において合理的であると判断する一定の前提に基づいており、実際の業績等は今後の様々な要因によって予想数値と異なる可能性があります。
業績予想の修正
決算期 |
売上高 |
営業益 |
経常益 |
最終益 |
修正 1株益 |
修正 1株配 |
発表日 |
旧 2019.12 |
1,240 |
-1,658 |
-1,671 |
-1,693 |
-145.95 |
0 |
19/02/08 |
新 2019.12 |
3,038 |
313 |
279 |
214 |
18.45 |
0 |
19/06/25 |
修正率 |
2.5倍 |
黒転 |
黒転 |
黒転 |
黒転 |
|
(%) |
※単位:売上高、営業益、経常益、最終益…「百万円」。修正1株益、修正1株配は「円」。率は「%」
※最新予想と従来予想との比較
今期の業績予想
決算期 |
売上高 |
営業益 |
経常益 |
最終益 |
修正 1株益 |
修正 1株配 |
発表日 |
18.01-06 |
399 |
-436 |
-443 |
-489 |
-51.2 |
0 |
18/08/06 |
予 19.01-06 |
- |
- |
- |
- |
- |
0 |
19/02/08 |
前年同期比 |
- |
- |
- |
- |
- |
|
(%) |
決算期 |
売上高 |
営業益 |
経常益 |
最終益 |
修正 1株益 |
修正 1株配 |
発表日 |
2017.12 |
657 |
-699 |
-711 |
-737 |
-78.5 |
0 |
18/02/09 |
2018.12 |
754 |
-1,144 |
-1,159 |
-1,210 |
-125.0 |
0 |
19/02/08 |
予 2019.12 |
3,038 |
313 |
279 |
214 |
18.5 |
0 |
19/06/25 |
前期比 |
4.0倍 |
黒転 |
黒転 |
黒転 |
黒転 |
|
(%) |
※最新予想と前期実績との比較。予想欄「-」は会社側が未発表。
※上記の業績表について
- ・「連」:日本会計基準[連結決算]、「単」:日本会計基準[非連結決算(単独決算)]、「U」:米国会計基準、「I」:国際会計基準(IFRS)、「予」:予想業績、「旧」:修正前の予想業績、「新」:修正後の予想業績、「実」:実績業績、「変」:決算期変更
- ・[連結/非連結]決算区分の変更があった場合は、連続的に業績推移を追えるように、連結と非連結を混在して表示しています。連結と非連結が混在しない場合は、「連」「単」表記は省略します。
- ・決算期表記後の「*」は上場前の決算を示し、2018年以前に新規上場した銘柄では1株あたりの項目は株式分割などによる換算修正は行っていません。
- ・前期比および前年同期比は、会計基準や決算期間が異なる場合は比較できないため、「-」で表記しています。
- ・米国会計基準と国際会計基準では、「経常益」欄の数値は「税引き前利益」を表記しています。
- ・業績予想がレンジで開示された場合は中央値を表記しています。
【注意】「決算速報」「個別銘柄の決算ページ」で配信する最新の業績情報は、東京証券取引所が提供する適時開示情報伝達システム(TDnet)において、上場企業が公表する決算短信と同時に配信されたその企業自身の作成によるXBRL(企業の財務情報を電子開示するための世界標準言語)に基づいたデータをそのまま使用しています。同一の会計基準内で規則変更が行われた場合については、変更は考慮せずに比較を行っています。また、業績予想がレンジで開示された場合はレンジの中央値を予想値として採用しています。なお、この配信されたデータには、新興企業を中心に誤ったデータが配信される場合が希にあります。投資判断の参考にされる場合は、より正確な決算短信のPDFファイルを併せてご確認くださいますようお願いします。