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2930 北の達人

東証P
176円
前日比
-1
-0.56%
PTS
180.8円
19:43 04/26
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
23.5 3.50 1.31 1.79
時価総額 248億円
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北の達人 Research Memo(1):2017年2月期は「アイキララ」の伸長や新商品の寄与により増収増益


■要約

北の達人コーポレーション<2930>は、インターネットにて一般消費者向けに健康食品や化粧品を販売するeコマース事業を展開している。オリジナルブランド「北の快適工房」のサイトにて、便秘やアトピー、ニキビなど、体の悩みのサポートに特化した商品の開発及び販売を主力とし、特にオリゴ糖を原料とする「カイテキオリゴ」が同社の成長をけん引してきた。また、最近では、保湿ケア商品「みんなの肌潤糖」シリーズや、台湾及び香港など外国人からの評判も高い洗顔料「二十年ほいっぷ」が主力商品として定着してきたほか、2016年2月期投入商品の「アイキララ」も大きく伸びている。商品開発体制や集客体制など組織強化の取り組みも軌道に乗ってきており、今後の商品開発やマーケティングの精度がさらに高まる可能性がある。

2017年2月期の業績は、売上高が前期比21.3%増の2,696百万円、営業利益が同36.3%増の542百万円と期初予想を上回る増収増益となり、過去最高の売上高、利益を更新した。主力の「カイテキオリゴ」が堅調に推移したことに加えて、2016年2月期投入商品の「アイキララ」が大きく伸びてきた。特に「アイキララ」については、Facebook広告によって新規獲得数の大幅な増加を実現したほか、2016年9月からは台湾支社でも取扱いを開始し、台湾支社の業績向上にも寄与しているようだ。また、2017年2月期投入商品(8商品)についても、順調に立ち上がっている。利益面でも、広告宣伝費や人件費等が増加したものの、原価低減の取り組みや増収効果により大幅な増益を実現した。なお、機能性表示食品制度※への対応については、消費者庁に届出していた「紅珠漢」が、2017年5月、「機能性表示食品」として受理された。

※2015年4月1日から施行された新しい制度で、今まで不可能だった健康食品の機能性表示が日本で解禁となった。これをきっかけにサプリメントなどの健康食品の市場が拡大するとの見方がされている。


2018年2月期の業績予想について同社は、売上高を前期比11.2%増の3,000百万円、営業利益を同43.4%増の777百万円と引き続き2ケタの増収増益を見込んでいる。「アイキララ」の更なる成長や今期投入商品(10商品前後を予定)が業績の伸びに寄与する見通しである。弊社でも、売上高で2番目の柱に育ってきた「アイキララ」が足元でも順調に伸びていることや、前期投入商品(8商品)が通年寄与することを勘案すると、同社の業績予想は保守的な水準であるとみている。また、新商品についても、商品開発体制等の強化や、現在20品目程度のパイプラインが進んでいることなどから、10商品前後のリリースは可能であると判断している。

同社の成長戦略は、これまで同様、健康・美容等の悩みに対して効果を実感しやすく、リピートされやすい商品分野に対して、圧倒的な商品力を生かしたニッチトップを狙うことで、安定的な業績の伸びを実現することである。中長期的には売上高100億円、営業利益30億円規模の高収益企業を目指している。弊社では、「カイテキオリゴ」の持続的な成長に加えて、「みんなの肌潤糖」シリーズや「二十年ほいっぷ」、「アイキララ」のような売上高3億円規模のニッチトップ商品を数多く育てることが目標達成に向けてカギを握るものとみている。今後も新商品の開発状況や業績への寄与、機能性表示食品制度への対応とその成果のほか、アジア展開の本格化や強固な財務基盤を活用した投資戦略(特にM&A)などにも注目したい。

■Key Points
・2017年2月期は新たな収益の柱となってきた「アイキララ」の伸長や新商品の寄与により増収増益
・商品開発体制や集客体制など組織強化の取り組みも奏功
・2018年2月期も今期投入商品(10商品前後を予定)などにより増収増益を見込む

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田 郁夫)

《HN》

 提供:フィスコ

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