ケンコーマヨ Research Memo(6):自己資本比率が47.2%に上昇し、中計目標の50%に着実に近づく
■業績動向
(3)財務状況について
ケンコーマヨネーズ<2915>の2017年9月末の財務状況について見ると、総資産は前期末比1,768百万円増加の44,075百万円となった。主な増加要因は、流動資産では収益の拡大に伴い現金及び預金が940百万円、受取手形及び売掛金が666百万円増加し、固定資産では設備投資の増加に伴い有形固定資産が364百万円増加した。
負債合計は前期末比276百万円増加の23,270百万円となった。支払手形及び買掛金が619百万円増加した一方で、有利子負債が447百万円減少した。また、純資産は配当金の支払い241百万円があったが、親会社株主に帰属する四半期純利益1,690百万円の計上により、同1,492百万円増加の20,804百万円となった。
経営指標を見ると、自己資本比率が前期末比1.6ポイント上昇の47.2%となり、中期経営計画目標の50%に向けて着実に近づいている。また、有利子負債も2014年3月期に静岡富士山工場の設備投資資金として一時的に膨らんだものの、その後は収益の拡大とともに着実に減少しており、財務体質の強化が進んでいると言える。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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提供:フィスコ