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永遠の人手不足、そして人材関連"爆騰候補10銘柄"リスト <株探トップ特集>


―終わらない構造的好況、妙味株狙う"追撃"と"待ち伏せ"2つの手法―

 東京株式市場はなかなか波に乗り切れない状況にある。今週(5月第4週)に入り、日経平均株価は2万3000円台ラインをようやく回復したのも束の間、急な反動安に見舞われわずか2日間で2万2000円台前半まで逆戻りしてしまった。トランプ米大統領が米朝首脳会談中止を表明したことで、にわかに朝鮮半島を巡る有事リスクが再燃した。しかし、この押し目は拾い場提供と考えてよい。過去に照らし合わせても地政学リスクは常に「買い」である。

 株価形成の根幹をなすファンダメンタルズに目を向ければ、もとより米国の企業業績は絶好調、日本企業も19年3月期業績見通しは保守的な見通しが目立ったとはいえ、十分に及第点の与えられる内容だった。米長期金利上昇が警戒されているものの、これは好調経済の裏返しであり、むしろ自然な現象だ。米10年債利回りが3%台近辺にとどまっている間は、「ゴルディロックス(適温)相場」の継続が見込まれる。

●生産年齢人口減少で人材関連は構造的好況が続く

 そうしたなか、東京市場ではテーマ株物色が旺盛で、株価を大きく動意させる銘柄が相次いでいる。内需系企業の活躍が目立つなか、業界として潤っているのは、人材サービスを手掛ける企業群である。構造的な人手不足の問題は関連銘柄の株価を強く刺激している。人材サービスを主力に手掛ける企業は非常に数が多いが、「17年度は主要上場企業20社のうち、実に8割が過去ピーク利益を更新する状況」(国内証券アナリスト)という好調ぶりだ。

 代表的な労働市場の指標として注目されるのが、求職者数に対する求人数割合を示す有効求人倍率。今から4年半前の2013年11月に1.0倍を超えたが、それ以降一貫して上昇を続け、今年3月には1.59倍まで水準を切り上げている。また、有効求人倍率は年度ベースでみても17年度に1.54倍と44年ぶりの水準まで上昇しており、人材サービス関連市場はまさに究極の“構造的好況”業種といってよい状況にある。

 人員を確保する必要に迫られている企業側にすれば人手不足は深刻な問題である。数年前まではアルバイトや派遣社員など非正規社員の採用が難しくなっても、正社員への切り替えで人員を調達するという動きが目立っていたが、「ここ最近は、正社員でも人員確保することが困難になった」(業界関係者)といわれている。中期的にみても生産年齢人口の減少は必至で、採用環境は厳しさを増していく。

 安倍政権では東京五輪が開催される20年に117万人の労働者増加を見込んでいるが、その拠りどころなっているのが女性や高齢者の活躍を促す「働き方改革」である。既に企業でも育児などで退職した女性の復職を後押しする動きなどが顕在化している。こうした国策の追い風に加え、人員を確保してそれを維持するために、仕事環境やモチベーションを向上させる必要が企業側には求められており、人材サービスを手掛ける企業の活躍余地が一段と高まっている。

●輝き放つリクルートHDの株価が意味するもの

 当然ながら関連企業の株価上昇余地が注目されるところだが、そのシンボルストックとして輝きを放っているのが、時価総額5兆円超の巨大企業リクルートホールディングス <6098> だ。18年3月期は最終利益段階で前の期比11%増の1516億6700万円と2期連続の過去最高利益更新。19年3月期は前期比1%増の1530億円を見込むが保守的で、市場では上振れを予想する向きが多い。同社の収益に貢献している2つの柱は求人情報 検索サイト「Indeed(インディード)」と国内人材派遣 事業である。

 同社の株価は全体相場に左右されることなく、5月に入ってから上昇一途で今週23日には未踏の3000円大台乗せを果たした。その後も利益確定売りをこなし、最高値圏で上値慕いの動きを続けている。物色人気の底流には、人材会社世界トップを目指す同社株の成長性に着眼したファンド系資金などの継続的な買いが観測されるが、この動きは人材サービス関連業界に対する評価の縮図と捉えることもできる。

 もとより、人材関連株は大化け銘柄の宝庫である。2008年のリーマン・ショックを大底に、そこから株価を大変貌させた銘柄が相次ぐ。例えば「バイトル」で知られる求人サイト大手のディップ <2379> は今年4月6日の上場来高値3620円をつけたが、今から約6年半前の11年の年末の株価は修正後株価でわずか30円台であった。7年弱の歳月でテンバガー(10倍株)ならぬ「テンバガー×テンバガー(100倍株)」のパフォーマンスは他に類をみない。

●いま上値妙味を内包する人材10銘柄はこれだ

 また、株式需給面から値の軽い銘柄は多く、短期的なトレード対象としても人材関連株は妙味がある。今回はチャート面から強い銘柄につく「追撃型」と、安いうちに仕込む「待ち伏せ型」に分け、目先的に株価妙味のあるものを10銘柄選出した。

<追撃型>で狙ってみたい5銘柄――――――――――

【LINK&Mはモチベーションのプロ集団】

 リンクアンドモチベーション <2170> は組織や人事コンサルティング、キャリアスクール、人材紹介および派遣と、人材関連サービスを幅広く手掛けている点がポイントとなる。主力のコンサルティング のほか、モチベーションクラウドが好調で業績に貢献している。「働き方改革」を背景に生産性向上を主眼に置く企業が増えていることが、同社のビジネスチャンスにつながっている。人材関連株でも値運びは特に強く、時価1400円台は上場来高値圏で推移。戻り売り圧力のない青空圏飛翔が続く。

【アイルは求人サイトとブロックCで飛翔】

 アイル <3854> [JQG]は中小企業向けを中心にシステムソリューションを展開、ウェブとリアルを融合させ企業の経営能力を高めるビジネスを行っている。20代~30代の女性をコアユーザーとする求人求職マッチングサイトを手掛け、人材関連市場が拡大一途にあるなか追い風が強い。このほか、ブロックチェーン技術の開発を行うシビラ社(大阪市)と資本・業務提携している点も注目される。18年7月期営業利益は前期比20%増の5億2000万円と高成長が続く見通しだが、一段の上振れも視野に入る。年初来高値圏にあるが、長期波動のフシである2300円どころを払拭しての新局面入りが期待。

【ソーバルはソフト開発技術者派遣に追い風】

 ソーバル <2186> [JQ]はキャノングループを中心に組み込みソフトの受託開発および技術者派遣事業を手掛けるが、最近は他の大手電機メーカー向けでも受注を伸ばし増収トレンドをキープしている。人工知能(AI)自動運転など最先端技術への取り組みを積極化、IoTソリューションにも傾注、クラウドサービスなども新規事業として開拓している。19年2月期は営業利益段階で6.7%増の6億2500万円を計画するが、上振れる可能性を内包している。4月10日の上場来高値1497円クリアから青空圏への浮上が有力視される。

【エスプールはコールセンター向けで需要取り込み】

 エスプール <2471> [JQ]は物流支援のほか、高水準のニーズがあるコールセンター 向け人材派遣を展開しており、業績も絶好調だ。18年11月期第2四半期営業利益は従来予想の3億200万円から3億5200万円(前年同期比34%増)に大幅上方修正しており、通期計画の8億1400万円は増額余地がある。21日付でレオス・キャピタルワークスが保有株数を6.76%から7.88%に買い増している点も注目。早晩、5月22日の高値1951円を捉え最高値街道を走る展開が想定される。

【翻訳センターはIT・医薬品・金融向け派遣好調】

 翻訳センター <2483> [JQ]は産業翻訳のトップ企業で、人材派遣も手掛け、IT業界や医薬品業界、銀行・保険などの金融業界向けの受注が好調に伸びている。ディープラーニングを活用した翻訳エンジンの開発などAI関連としての側面も持つ。21年3月期を最終年度とする中期計画を策定、営業利益13億円(前期実績8億200万円)を目指す。直近、15年11月以来約2年半ぶりに2500円台に乗せたが、ここは強気で対処したい。

<待ち伏せ型>で仕込んでみたい5銘柄――――――――――

【ピーエイは求人情報と派遣、保育にも展開】

 ピーエイ <4766> [東証2]は求人サイト運営および求人情報誌発行のほか人材派遣事業も手掛ける。また、保育園運営も行っており、今後も共働き世代が増加するなかで構造的な需要を取り込むことが予想される。売上高は毎期伸びているものの、損益面では固定資産の減損や先行投資負担などで足もとは低調。しかし、19年12月期以降は回復色を強めることが想定され、200円近辺の株価は値ごろ感が漂う。昨年10月には2日間で66%高と値を飛ばすなど急騰習性がある。

【クイックは看護師や建設の専門人材で強み生かす】

 クイック <4318> はリクルート系を中心に求人広告の企画・制作を行うほか、看護師や建設関連、保育など専門職の人材紹介にも展開する。11年3月期以降、前18年3月期まで8期連続の増収増益と成長トレンドを走り続けている。19年3月期も2ケタ増収、2ケタ経常増益を計画。株主還元にも厚く年間配当は38円を計画、配当利回りは2.2%台と高い。株価は5月18日に1643円の年初来安値に売り込まれた後、大底圏からの戻りをうかがう場面。

【キャリアDCはエンジニア派遣の伸びに期待】

 キャリアデザインセンター <2410> は転職市場の活性化で商機を捉えている。主力の転職情報サイトが好調でエンジニアを中心に人材派遣事業も順調な伸びを示す。サービス業の求人広告も増勢で収益に寄与しており、18年9月期は2ケタ増収増益見通しにある。株価面では26週移動平均銭近辺でもみ合う時価水準は狙い目となる。

【インターライフは派遣や教育・研修で新規開拓】

 インターライフホールディングス <1418> [JQ]は内装工事を主力とするが、人材派遣サービスにも展開している。派遣や教育・研修などの分野で新規開拓を進め、既存顧客からの受注拡大も業績に反映、19年2月期は前期比75%増益と回復を鮮明とする見通し。底値鍛錬が利いており、200円台後半のもみ合いは仕込み好機とみられる。

【セラクは“教育型IT人材創出”で期待膨らむ】

 セラク <6199> はIT系人材を自社教育して派遣するビジネスを展開する。企業の求人需要は高いがスキルの熟練度は重要な要素であり、同社はそのニーズに応える“教育型IT人材創出企業”として注目される。IT分野で年間300人以上の技術者を採用・育成しており、他社とは一線を画す。18年8月期は2割増収を見込み、営業増益も2ケタ伸長が予想されている。800円近辺はボックス下限で仕込み場となりそうだ。

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