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2154 オープンアップグループ

東証P
2,007円
前日比
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PTS
2,014.7円
09:32 04/26
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
15.6 2.56 2.74 8.14
時価総額 1,842億円
決算発表予定日

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トラストテック Research Memo(4):英GAP社の子会社化により大幅増収


■業績の動向

● 2018年6月期決算の概要
トラスト・テック<2154>の2018年6月期は、売上高65,363百万円(前期比51.9%増)、営業利益4,297百万円(同33.4%増)、経常利益4,228百万円(同32.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益2,569百万円(同33.5%増)と大幅増収増益となり、売上高、営業利益は過去最高を更新した。また、同社がKPI(重要業績評価指標)として位置付けるEBITDA(営業利益+のれん償却費+減価償却費+買収一時費用)は前期比1,321百万円増(33.0%増)の5,332百万円となった。

同社は2017年11月に英国の人材派遣会社GAPの買収を発表し、それに合わせて業績見通しを上方修正した。それに対して実績は、売上高は1.3%増、営業利益は1.2%減となり、ほぼ予想の線での着地となった。

全社ベースの売上高は前期比22,328百万円の増収となった。この事業セグメント別内訳は、海外領域が14,574百万円、技術系領域が6,856百万円、製造系領域が945百万円となった。

海外領域の売上高が大幅増収となったのはGAPの子会社化によるところが大きい。GAPは買収される直前の2017年3月期決算の売上高が約133百万ポンド(1ポンド=140円で計算すると約186億円)の規模を有するが、2018年6月期決算では、GAPの第2~第4四半期(2017年7月-2018年3月)の9ヶ月間の収益が取り込まれた。

技術系領域の売上高は前期比25.7%増と順調に伸長した。当期はこのセグメントではM&Aの影響はなく、すべてオーガニックグロース(自立的成長)によるものとなっている。その要因別内訳は、技術者派遣単価の上昇が約5%、派遣人員数の増加が約21%とみられる。

製造系領域の売上高は前期比10.6%増となり、同社が目安とする10%増収を達成した。同セグメントもオーガニックグロースによる成長で、派遣人数の増加が約8%増、派遣単価の上昇が約2%増という内訳だったとみられる。

一方、EBITDAは前述のように前期比1,321百万円の増益となった。各セグメントとも前期比増益となったが、技術系領域と製造系領域の利益率(EBITDAマージン)が改善し、EBITDAの増益に大きく貢献した。技術系領域のEBITDAマージンは12.4%から13.1%に、製造系領域のそれは4.8%から5.4%に、それぞれ改善した。マージンの改善はいずれも増収効果が主因となっている。

海外領域のEBITDAはGAPの子会社化により、前期比56.6%増の476百万円となった。しかしEBITDAマージンは、MTrecでの一時費用の発生と、相対的に利益率が低いGAPの子会社化により、4.1%から2.2%に低下した。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川裕之)

《MH》

 提供:フィスコ

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