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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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2154 オープンアップグループ

東証P
2,020円
前日比
-1
-0.05%
PTS
2,019.1円
14:29 04/26
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
15.7 2.58 2.72 8.14
時価総額 1,854億円
決算発表予定日

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トラストテック Research Memo(1):「地域×領域」の成長戦略の成功で、国内、海外ともに順調な成長が続く


■要約

トラスト・テック<2154>は技術者・製造スタッフの派遣や開発・設計・製造の請負を中核事業とする人材サービス会社。特に技術者派遣・請負で強みがあり、技術系の上場企業の中では海外展開にも積極的。

1. 2018年6月期は大幅増収増益。国内事業、海外領域とも順調な業容拡大が続く
同社の2018年6月期は、売上高65,363百万円(前期比51.9%増)、営業利益4,297百万円(同33.4%増)、EBITDA5,332百万円(同33.0%増)と大幅増収増益で着地した。売上高は2017年12月に子会社化した英GAP Personnel(以下、GAP)の業績寄与(9ヶ月分)によるところが大きいが、中核事業である国内の技術系領域セグメントも前期比25.7%増と高成長を維持した。利益面では技術系領域と製造系領域は派遣単価の上昇や社員数増などで利益率が改善しEBITDAが大幅増益となった。海外領域はMTrecの一時的費用やGAP子会社化に伴う構成差の悪化でEBITDAマージンは前期から低下したものの、EBITDAの実額は前期比増益を確保した。

2. 営業利益100億円が新中期経営計画の目標。人員増強を急ぎ、「地域×領域」で達成を目指す
新たに発表された2019年6月期-2021年6月期の3ヶ年中期経営計画では、営業利益100億円の中期目標が掲げられた。達成時期は明示されていないが、2021年6月期に前倒しで達成することを目指しているとみられる。それに向けた施策は従来の延長線上にある。すなわち、“地域”と“領域”の2つの軸での成長だ。地域については英国3社に続く次のM&Aが焦点となる。アジア地域からの収益貢献が始まる点も注目だ。領域については、特に国内の技術系領域において、IT・ソフト領域での業容拡大が注目点だ。今期は100億円規模の計画だが、これをさらに拡大させることを目指している。中期経営計画の実現に向けて同社は、人員増強を加速させる方針だ。中途採用者については既にペースアップで臨んでおり、新卒者についても2019年4月の採用者数900名を目指して準備が進んでいる。

3. 2019年6月期も大幅増収増益。国内の人員増や単価アップ、海外のM&Aがけん引
2019年6月期通期について同社は、売上高82,000百万円(前期比25.5%増)、営業利益6,000百万円(同39.6%増)、EBITDA7,048百万円(同32.2%増)と引き続き大幅増収増益を予想している。国内では人員増強と単価上昇で、技術系領域で20%超、製造系領域で10%超の増収を計画している。海外領域ではGAPのフル寄与と2018年8月に子会社化したQuattroの貢献(9ヶ月分)で30%超の増収を目指している。利益面では、主軸の技術系領域で増数効果と単価上昇などにより利益率改善で、前期比30%超の増益を計画している。海外領域でも、一時費用の消滅や事業構成の改善で利益率の改善が期待され前期比50%超の増益が計画されている。弊社では海外領域の売上高には上振れ余地があるとみている。

■Key Points
・新中期経営計画を発表。営業利益100億円の早期達成を目指す
・技術系領域では、単価アップとIT領域の拡大と推進力に、技術者数10,000人体制と営業利益率15%を目指す
・海外領域は300億円規模に成長。「利益」を重視しながら一段の拡大を目指す

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川裕之)

《MH》

 提供:フィスコ

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