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来週のFOMC待ちだが押し目買い意欲は強い/オープニングコメント


 9日の日本株市場は、買い先行で始まった後はこう着感の強い相場展開になりそうだが、押し目買い意欲の強さが意識されそうである。6日の米国市場はNYダウが123ドル安、ナスダックは159ポイント高だった。11月の米雇用統計は予想をやや上回ったが、米連邦公開市場委員会(FOMC)での追加利下げへの見方は変わらず、買われる場面もみられた。ただし、数人の米連邦準備理事会(FRB)高官が利下げに慎重な姿勢を示したことから伸び悩み、NYダウは下落に転じた。一方で、S&P500指数、ナスダック指数は最高値を更新。シカゴ日経225先物清算値は大阪比305円高の39335円。円相場は1ドル150円00銭台で推移している。

 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い先行で始まりそうだ。米国市場では先日、同社幹部が撃たれて死亡したと伝わったユナイテッドヘルス・グループが引き続き弱い値動きとなりNYダウの重荷となったほか、エヌビディアがさえなかった。ただし、NYダウは最高値圏で推移するなか、短期的な過熱感が警戒されていたこともあり、週末要因から利食いが入りやすい状況だったとみられる。

 日経225先物はナイトセッションでボリンジャーバンドの+1σ(39300円)を挟んでの推移となった。39000円接近での押し目買い意欲の強さもみられており、日経平均株価は先週末の下落に対する自律反発が意識されやすいだろう。FOMCでは利下げが実施されるとの見方がコンセンサスになっているほか、FOMC通過後はトランプ次期政権に対する期待感から年末高を意識した流れが強まる可能性があるため、押し目待ち狙いの買い意欲は強まりそうである。

 また、今週は週末に12月の先物・オプション特別清算指数算出(メジャーSQ)を控えている。週半ば辺りから限月交代に伴うロールオーバーが中心になるため、短期的な売買に向かわせそうだ。ただし、下値の堅さが意識されるなか、レンジを切り上げてくる可能性があるだろう。日米金利差縮小から円高傾向が意識されるなか、輸出関連などは手掛けにくくさせるため、相対的な出遅れ感が目立つハイテク株を買い戻す展開を想定。また、AI関連などテーマ性のある材料株には個人主体の資金が向かいそうだ。
《AK》

 提供:フィスコ

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