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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:エニーカラー、PAコンサル、アドテスト

エニーカラー <日足> 「株探」多機能チャートより
■ANYCOLOR <5032>  2,478円  +149 円 (+6.4%)  11:30現在  東証プライム 上昇率3位
 ANYCOLOR<5032>が6連騰。11日の取引終了後に発表した25年4月期第2四半期累計(5~10月)の単体決算は、売上高が前年同期比12.0%増の173億4100万円、最終利益が同4.1%増の46億8100万円だった。直近3カ月間となる8~10月期では売上高は前年同期比51.5%増の99億600万円、最終利益は同64.7%増の28億200万円となった。大幅な増収増益となったことを評価した買いが入ったようだ。ライブストリーミング分野は安定的に推移した。コマース分野では人気ユニット関連の施策が奏功し大幅な増収となった。同分野ではグッズの発送で翌四半期への繰延が発生し、未発送残高は前四半期から増加したという。プロモーション分野も案件実施数が大きく伸長したとしている。

■PAコンサル <4071>  1,937円  +79 円 (+4.3%)  11:30現在
 プラスアルファ・コンサルティング<4071>が続伸。この日朝方、タレントマネジメントシステム「Talent Palette(タレントパレット)」について、ノジマ<7419>が導入したと発表した。PAコンサルグループの新卒採用サービスや採用支援サービスの併用により、採用から入社後活躍までの人事業務をトータルに支援するという。これの発表が手掛かりとなっている。

■アドバンテスト <6857>  8,782円  +347 円 (+4.1%)  11:30現在
 アドバンテスト<6857>やディスコ<6146>が反発している。11月の米消費者物価指数(CPI)の伸び率が市場予想と一致し、これを受けて今月に開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%幅の利下げが決まるとの見方が一段と強まった。カナダ中銀も2会合連続となる0.5%幅の大幅利下げに踏み切ったほか、ECB(欧州中央銀行)においても利下げが決まるというのが市場のコンセンサスとなっている。欧米中銀の利下げにより世界的に金利に低下圧力が掛かれば、ハイテク関連株への資金が流入するとの期待が株式市場においては膨らみつつある。前日の米株式市場ではナスダック総合株価指数が初めて2万台に達し、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)が2%を超す上昇となったことを受け、日本の半導体関連株に対するショートカバーが誘発される形となったようだ。東京エレクトロン<8035>やソシオネクスト<6526>なども上昇している。

■東宝 <9602>  6,777円  +168 円 (+2.5%)  11:30現在
 東宝<9602>がマドを開けて大幅高に買われ、上場来高値を更新している。SMBC日興証券が11日付で同社の投資評価「1」を据え置き、目標株価を前回の6500円から7600円に引き上げたことが好材料視されている。レポートでは、今後、短期的な株価材料が豊富であることに加え、中長期的にも構造的な会社の変化が期待できるIPコンテンツセクターのコア銘柄として強気スタンスを強調。株式市場の関心は12月ラインアップ発表を経て、来年4月に発表される新中期計画に向かうとし、新中計では意欲的な数値目標に加え、株主還元の強化やアニメ事業単独セグメント化の可能性などを注目ポイントに挙げている。

■アイスタイル <3660>  449円  +8 円 (+1.8%)  11:30現在
 アイスタイル<3660>が3日ぶりに反発。11日の取引終了後、日本最大の美容プラットフォーム「@cosme」の会員がサービス開始25周年の節目に1000万人を突破したと発表。これが材料視されているようだ。「@cosme」は1999年のサービス開始以来一貫して「生活者とコスメの出会いを生み出すメディア」として成長を続け、現在では登録商品数40万件、累計クチコミ数2080万件、月間利用者数1780万人に拡大しているという。

■ソフトバンクグループ <9984>  9,332円  +165 円 (+1.8%)  11:30現在
 ソフトバンクグループ<9984>が反発。上昇率は一時3%を超えた。前日にナスダック総合株価指数が過去最高値を更新し、史上初めて2万台に乗せた。ハイテク株に対する投資家のリスク選好姿勢が強まるなか、ソフトバンクG傘下で半導体設計を手掛ける英アームホールディングス<ARM>は4%を超す上昇となっている。欧米中銀が利下げサイクルに入るなかで、世界的に金利に低下圧力が掛かることとなれば、ソフトバンクGには財務負担が軽くなるとの見方もあって、物色意欲が高まったようだ。

■巴工業 <6309>  4,035円  +70 円 (+1.8%)  11:30現在
 巴工業<6309>が5連騰。4000円の大台に乗せた。同社は11日の取引終了後、24年10月期の連結決算発表にあわせ、25年10月期の業績・配当予想を開示した。今期の売上高は前期比9.4%増の570億円、経常利益は同4.7%増の50億円、最終利益は同0.1%増の36億2000万円を見込む。前期に続き過去最高益の更新を計画するほか、前期の期末配当を従来の予想から19円増額したうえで、今期の年間配当予想は前期比1円増配の146円に設定しており、これらを好感した買いが入ったようだ。機械製造販売事業では成長が見込まれるインドで化学工業市場向けの販売拡大を目指すほか、米州市場の深耕や東南アジアでの営業力強化も図る方針。未利用熱をターゲットにバイナリー発電装置も販売する。化学工業製品販売事業でも東南アジアでのビジネスの拡大に注力するほか、インド市場において耐火物向け商材を中心に開拓に取り組む方針。パワー半導体向け商材の更なる拡販に向け体制を強化し、環境対応型商品開発も進める。24年10月期の売上高は前の期比5.0%増の521億1900万円、経常利益は同16.0%増の47億7500万円、最終利益は同32.3%増の36億1600万円だった。

■オリックス <8591>  3,444円  +54 円 (+1.6%)  11:30現在
 オリックス<8591>が続伸している。同社は11日の取引終了後、自己株式5199万8810株を来年1月20日に消却する予定だと発表。再放出による潜在的な需給悪化リスクが後退したとの受け止めから買いが入ったようだ。同社は5月に発表した取得総数4000万株(自己株式を除く発行済み株式総数の約3.3%)、取得総額500億円を上限とする自社株買いを終了するとも発表した。12月10日までの累計の取得総額が500億円近くに達した。なお、同社は保有する自己株式総数の上限を発行済み株式総数の5%までとし、5%を超える自己株式については原則として消却する方針を掲げている。この原則について変更はないとしながらも、保有する自己株式数の適正化などを目的に、今回は発行済み株式総数の2%を超える自己株式を消却することとしたという。

■DTS <9682>  4,285円  +55 円 (+1.3%)  11:30現在
 DTS<9682>が続伸している。同社は11日の取引終了後、今年4月に発表した自社株買いの完了とともに、取得した自己株式147万1900株(発行済み株式総数の3.33%に相当)について、当初の予定通り消却すると発表した。再放出による潜在的な需給悪化リスクが後退したと受け止められ、買いが入ったようだ。消却予定日は12月18日。消却後の自己株式数は109万3531株となる。

■パーソルHD <2181>  239.5円  +2.5 円 (+1.1%)  11:30現在
 パーソルホールディングス<2181>は堅調。11日取引終了後、富士通<6702>傘下の富士通コミュニケーションサービスを子会社化すると発表。これが手掛かりとなっている。子会社のパーソルビジネスプロセスデザインが、富士通から富士通コミュニケーションサービスの株式を100%取得する。株式譲渡実行日は来年2月3日の予定。互いのノウハウなどを融合させ、市場が拡大しているIT-BPO領域での更なる成長を目指す。

■キヤノンMJ <8060>  4,998円  +23 円 (+0.5%)  11:30現在
 キヤノンマーケティングジャパン<8060>が続伸し、上場来高値を連日更新している。11日の取引終了後、発行済み株式数(自社株を除く)の0.73%にあたる80万株または39億8000万円を上限に、12日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買いを実施すると発表。これが材料視されたようだ。なお、東証の自己株式立会外買付取引情報によると、21日付で74万7500株の取得を完了している。

■くら寿司 <2695>  3,265円  -600 円 (-15.5%)  11:30現在  東証プライム 下落率トップ
 くら寿司<2695>はウリ気配スタート。11日取引終了後、株主優待制度の廃止を発表した。配当を含めた株主への公平な利益還元のあり方という観点から慎重に協議した結果という。来年4月30日を基準日とする株主優待は実施しないとしており、今年分をもって終了することになる。これを嫌気した売りが膨らんでいる。あわせて24年10月期連結決算を発表。売上高は前の期比11.1%増の2349億5000万円、営業利益は同2.3倍の56億9900万円だった。主力の国内事業が好調。北米とアジア事業は、セグメント売上高は増加したものの利益面では冴えなかった。配当は従来予想の普通配当20円に、大阪・関西万博での出店が決定したことを受けた記念配当20円を加え、年40円とした。25年10月期の見通しについては売上高を前期比3.4%増の2430億円、営業利益を同12.3%減の50億円とした。配当予想は普通配当20円を見込んだ。

■GFA <8783>  382円  +80 円 (+26.5%) ストップ高   11:30現在
 GFA<8783>が急反発。11日の取引終了後、スーパーコンピューティングサービスプロバイダーであるOWS社(シンガポール)と協創パートナーシップ協定を締結したと発表しており、これが好感されている。同社はピクセルカンパニーズ<2743>とAI特化型データセンター事業の構築を目指す基本合意契約を締結している。今回、日本国内でのGPUクラスターによるデータセンタープロジェクトの推進で協業パートナーを模索するなかでOWSと話し合う機会があったという。両社は共同でプロジェクト実現に向けて協業するとしている。

■カイオム <4583>  238円  +37 円 (+18.4%)  11:30現在
 カイオム・バイオサイエンス<4583>は急反発。11日取引終了後、独自の抗体探索技術「ADLibシステム」を応用した抗体エンジニアリングによる高親和性抗体の作製について、エーザイ<4523>と共同研究契約を締結したと発表した。カイオムの抗体エンジニアリング技術とエーザイの抗体創製技術を生かし、高機能な抗体の創製を通じて医療に貢献することを目指す。

■pluszero <5132>  2,680円  +407 円 (+17.9%)  11:30現在
 pluszero<5132>は大幅高で5日続伸。11日取引終了後、25年10月期単独業績予想について売上高を前期比35.4%増の16億5000万円、営業利益を同2.2倍の5億5000万円と発表した。前期に続き過去最高業績を更新する見通しを示しており、これを好感した買いを集めている。配当予想は引き続き無配とした。なお、同時に発表した24年10月期決算は売上高が前の期比36.3%増の12億1800万円、営業利益が同53.9%増の2億5000万円だった。契約件数が堅調に推移した。

●ストップ高銘柄
 GFA <8783>  382円  +80 円 (+26.5%) ストップ高   11:30現在
 以上、1銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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