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話題株ピックアップ【夕刊】(3):ノーリツ、アイサンテク、インスペック

■ノーリツ <5943>  1,701円  -21 円 (-1.2%)  本日終値
 ノーリツ<5943>が反落。5日の取引終了後、24年12月期の連結業績予想について、売上高を2050億円から2000億円(前期比0.9%減)へ、営業利益を32億円から16億円(同58.3%減)へ、純利益を47億円から38億円(同4.4倍)へ下方修正したことが嫌気された。国内事業において、第3四半期から温水空調分野は回復傾向にあるものの、そのスピードは緩やかで、売上高が想定を下回ることに加えて、海外事業でも第3四半期以降も中国市況の悪化が継続していることが要因という。

■アイサンテクノロジー <4667>  1,736円  +300 円 (+20.9%) ストップ高   本日終値
 アイサンテクノロジー<4667>が上げ幅を急拡大した。同社とKDDI<9433>、ティアフォー(名古屋市中村区)などが6日午前11時、自動配送ロボット・自動運転車・ドローンの協調配送実証に成功したと発表し、好感されたようだ。建物内で荷物を受け取った自動配送ロボットと、ドローンを搭載した自動運転車が連携。自動運転車がロボットから荷物を受け取った後、離陸地点まで移動し、ドローンによって目的地まで荷物を配送したことを確認した。アイサンテクは高精度3次元地図の製作や座標変換システムの構築、自動運転車の安全走行のための地図更新システムの開発などを担った。

■インスペック <6656>  670円  +100 円 (+17.5%) ストップ高   本日終値
 インスペック<6656>が連日ストップ高。同社は午前10時、25年4月期第2四半期累計(5~10月)の単体決算を発表。売上高は前年同期比6.4倍の10億500万円、営業損益は100万円の黒字(前年同期は3億4000万円の赤字)、最終損益は1000万円の黒字(同3億6300万円の赤字)となった。同社は4日の取引終了後に中間期決算発表を当初の予定の13日から6日に前倒しすると公表。これを受け、市場では同社の決算内容に対する期待が膨らみ、翌5日はストップ高に買われた。6日も買い注文が膨らみ急騰した。これまで獲得した受注案件を堅調にこなして、計画通りに顧客に販売し、売上高の増加につなげた。主力製品であるロール・トゥー・ロール型検査装置や高性能フラットベッド型検査装置の受注についても国内外の顧客から獲得した。通期の業績予想は据え置いている。

■WASHハウス <6537>  392円  +57 円 (+17.0%)  本日終値
 WASHハウス<6537>が急反発。5日の取引終了後、自社開発のオリジナル洗濯機・乾燥機を設置した、同社初のコンテナ型ランドリー店舗を12月26日にオープンすると発表しており、好材料視された。出店するのは宮崎小松店(宮崎県宮崎市)。ランドリー機械を市場投入することは、今後の同社グループの事業展開にも大きく貢献すると見られているが、24年12月期業績への影響は軽微としている。同時に、石川県輪島市に復旧・復興作業員宿舎として10室のホテル運営を開始したと発表した。工事現場や復旧・復興に係る関係者向けの長期滞在施設で、建設会社などとの定期借家契約を前提としており、グループのストック型収入の増加への貢献が見込まれている。

■兵機海運 <9362>  3,560円  +385 円 (+12.1%)  本日終値
 兵機海運<9362>が後場に急伸。6日午後2時半、堂島汽船(大阪市北区)が10月18日に発表した兵機海に対する株式公開買い付け(TOB)の結果を開示した。TOB価格は3250円で、買付予定数は下限を設定せず、上限を21万3300株とするものだったが、1万4854株の応募があり、堂島汽船がその全てを取得することとなった。決済後の議決権の割合は1.24%になるという。兵機海は11月15日にTOBに対し反対の意見を表明。これに先立ち、10月31日に兵機海は大和工業<5444>との資本・業務提携を発表し、大和工は市場を通じ、兵機海の株式を段階的に取得する方針を示していた。TOBの結果自体は朝方の公開買付報告書の公表で明らかになっていたものの、兵機海の開示を受けて、思惑的な買いが集まったようだ。

■日本コンセプト <9386>  1,930円  +119 円 (+6.6%)  本日終値  東証プライム 上昇率5位
 日本コンセプト<9386>が急伸。ここボックス相場の上限となっていた1820円近辺をブレークし、上放れを明示する格好となった。同社は化学品や薬品など液体貨物輸送を手掛ける。足もとの業績は利益面で苦戦しているものの、コスト低減努力により採算改善傾向にある。また、株主還元に前向きに取り組んでおり、24年12月期から26年12月期までの3年間は、連結配当性向35%を基準とし年60円配当を下限とする方針を示してきた。そうしたなか、5日取引終了後に24年12月期配当予想の修正を発表、従来計画の85円に10円上乗せとなる95円に引き上げた。配当利回りは前日終値換算で約4.7%に達し、これを好材料視する買いを呼び込んだ。

■テスホールディングス <5074>  293円  +17 円 (+6.2%)  本日終値  東証プライム 上昇率8位
 テスホールディングス<5074>が後場プラスに転じた。正午ごろ東京センチュリー<8439>と資本・業務提携を締結したと発表しており、好材料視された。筆頭株主である石脇秀夫氏などから市場外での相対取引により、発行済み株数の5.00%にあたる353万2200株を東京センチュに譲渡する。テスHDが持つ再エネ発電所・蓄電所の開発に関する高い技術力や、EPC(設計・調達・建設業務)やO&M(運用・保守業務)などの多様なソリューションの提供力と、東京センチュの持つ豊富な顧客基盤及び再エネ発電所・蓄電所の事業者としての知見・実績とのシナジーにより、再エネ・省エネ領域でのさらなる成長・発展を図るのが狙いとしている。

■SEHI <9478>  299円  +17 円 (+6.0%)  本日終値
 SEホールディングス・アンド・インキュベーションズ<9478>が大幅高で5日ぶりに反発。5日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を12万株(発行済み株数の0.71%)、または3000万円としており、取得期間は12月6日から20日まで。経済情勢の変化に対応した機動的な経営を遂行するために実施するという。

■助川電気工業 <7711>  2,110円  +107 円 (+5.3%)  本日終値
 助川電気工業<7711>が逆行高。日本経済新聞電子版が5日、「経済産業省は年内にまとめる次期エネルギー基本計画で、原発を廃炉した後の建て替え場所を別の敷地でも容認する方針だ」と報じた。これを手掛かりに原発関連株へ視線が向かい、その有力株に位置づけられる同社は買われたようだ。関連銘柄ではこのほか発電用バルブ大手の岡野バルブ製造<6492>も高い。

■ASIAN STAR <8946>  84円  +3 円 (+3.7%)  本日終値
 ASIAN STAR<8946>は後場動意。同社は横浜と中国・上海を拠点に不動産関連事業を展開。中国人向けビジネスで競争力を持つ。日本政府が中国人向けのビザ発給要件の緩和に向けた調整を進めていると国内メディアが今週に入り相次いで報じ、中国からの渡航者の増加が見込まれるなか、同社は6日午後1時すぎに、東京都中央区にある区分所有建物の販売を決議したと開示した。販売額や取引内容は販売先の守秘義務に基づき非公表としているが、23年12月期の連結売上高の10%以上の額に相当する見込みとしている。今期の業績予想には織り込み済みとしたものの、中国人による日本の不動産投資の拡大による来期以降の業績のプラス効果への思惑を広げる格好となり、買い向かう投資家が現れたようだ。

●ストップ高銘柄
 日本電解 <5759>  74円  +30 円 (+68.2%) ストップ高   本日終値
 SMN <6185>  435円  +80 円 (+22.5%) ストップ高   本日終値
 ジィ・シィ企画 <4073>  672円  +100 円 (+17.5%) ストップ高   本日終値
 シルバエッグ <3961>  799円  +100 円 (+14.3%) ストップ高   本日終値
 など、7銘柄

●ストップ安銘柄
 ユーラシア旅行社 <9376>  620円  -150 円 (-19.5%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

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