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【特集】時価総額10倍化を期待できる理由

すご腕投資家さんに聞く「銘柄選び」の技 amaちゃんの場合
Part2~最終回


登場する銘柄
エリアリンク<8914>

イラスト:福島由恵
■amaさん(ハンドルネーム・60代・男性)のプロフィール:
定年退職してから配当収入で暮らしている専業投資家。日本株資産の3億5000万円の大部分をエリアリンクに配分している。2024年に確定する配当金は1000万円以上を見込む。銘柄選びでは、サラリーマン時代に新規事業開発やグループ会社の経理監査を担当した際に培った統計分析の手法などを活用している。

「本コラム」の記事一覧を見る
・第1回「『御社の成長戦略は万全ですか?』 億り人が勝負銘柄のトップに迫る」を読む
第2回「30代のサラリーマン社長、DX推進で3倍速成長に挑戦、その勝算は」を読む
第3回「ビッグデータで『定期的な値上げ』実現、業績押し上げに期待」を読む

将来的に時価総額10倍は狙える――。

特定銘柄への集中投資で億り人の座を掴んだamaちゃん(ハンドルネーム、以下amaさん)がそう期待を寄せるのが、足元でガチホを決め込んでいるエリアリンク<8914>だ。

その分析を紹介するシリーズの最終回は、同社の鈴木貴佳社長へのインタビューに対し、amaさんがどのように手応えを感じたのかに触れる。成長加速に向け期待できる点や課題はどんなものか。

(聞き手は真弓重孝、高山英聖/株探編集部)

■今回のポイント
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――エリアリンクの鈴木貴佳社長へのインタビューで、同社の掲げる成長戦略についてamaさんが共鳴できた点と、引き続き注視したい点は、どのようなものですか。

amaさん: まず2029年までに20万室体制を目指すうえで、ビッグデータの活用がなによりの武器になっている点が確認できたことは収穫でした。

一方で、そのために必要な資金調達については納得できた点もありますが、今後も動向を注視したい点があります。同社が23年から7年で10万室に増やす成長スピードは、トランクルーム市場全体の成長率を大きく上回るものです。

そのスピードで出店した場合、足元の稼働率は引き下がることはないのか。鈴木社長はビッグデータの活用をより精緻化、高度化させることで維持向上を目指していると思います。しかし、外部から同社をウォッチしている投資家の立場としては、そうした確信を持てる段階にはありません。

ビッグデータで「陣取り合戦」が有利に

――エリアリンクがビッグデータの活用に長けていると、amaさんが評価している部分は?

amaさん: 同社が需要を着実に見込める大都市のみならず、地方都市でも同時に出店を進めている点です。

競合他社が都市部の開拓に集中しているのが一般的な中で、需要の限られた地方都市にエリアリンクが出店できるのは、ビッグデータの存在が大きいと見ていました。

鈴木社長の話では、同社がさまざまなデータの分析から「この場所に出店すれば一定の稼働率に到達できる」といった結果をベースに、地方でも出店ペースを上げていることが分かりました。

1回目の記事で触れたように、トランクルーム・ビジネスには「陣取り合戦」の性質があり、好立地を先に確保した事業者が有利な立場になります。そのため出店速度を上げることは重要な戦略です。同社が従来の3倍速で出店を進めているのは、理にかなっています。

――とはいえ、地方より需要を見込みやすい大都市でスピード出店を進め、好立地を確保する方が、投資家としては安心できるのではないですか。

※当該情報は、一般情報の提供を目的としたものであり、有価証券その他の金融商品に関する助言または推奨を行うものではありません。



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