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3796 いい生活

東証S
491円
前日比
-2
-0.41%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
50.6 1.80 1.02 84.40
時価総額 35.8億円

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いい生活 Research Memo(6):2025年3月期第2四半期は増収減益。人的投資、システム投資を実施(2)


■いい生活<3796>の業績動向

2. 財務状況と経営指標
同社の資産合計は2,405百万円で、前期末から135百万円減少した。この減少は主に流動資産の減少に起因しており、特に現金及び預金が322百万円減少したことが大きな要因となっている。一方で固定資産は1,714百万円に増加し、その中でもソフトウェア資産が83百万円増加したことが寄与している。これは企業が情報技術への投資を進めていることを示唆しており、長期的な競争力の強化に寄与する可能性がある。負債に関しては、合計518百万円で前期末比75百万円の減少となった。この減少は主に流動負債の減少によるもので、未払法人税等が36百万円減少し、未払金も35百万円減少した。固定負債は変動がなく2百万円を維持している。純資産の部分では、1,886百万円と前期末から60百万円減少している。この減少は主に中間純損失の計上25百万円と、配当実施による利益剰余金の減少34百万円が影響している。総じて、固定資産は総体的に増加しており、特に無形固定資産の増加が顕著である。これは同社が無形資産への投資を強化していることを示唆している。純資産はやや減少しているものの、自己資本比率はわずかに向上しており、同社の資本構造が強化されていることが見て取れる。

安全性の指標として、流動比率は減少しており、短期的な支払い能力が低下していることを示しているものの、負債比率の改善は企業の長期的な財務安定性が向上していることを示している。自己資本比率の改善も同様に、株主からの信頼性が高まっている可能性がある。同社の財務状態は一定の資産減少を示しているものの、情報技術への投資による固定資産の増加や、負債の減少によって、将来的な財務安定性と競争力の向上が期待される。

同社のキャッシュ・フロー計算書によると、営業活動によるキャッシュ・フローは前年同期の268百万円から75百万円へと大幅に減少している。この変化は、営業利益の減少が原因である可能性が高い。投資活動によるキャッシュ・フローは、引き続きマイナスであり、前年同期の-342百万円から-364百万円と投資が増加している。これは同社が持続的なサービス開発への投資により、無形固定資産(ソフトウエア)が増加し続けていることを示している。財務活動からのキャッシュ・フローもほぼ変わらず、わずかな減少を示している。これらの動きにより、現金及び現金同等物の中間期末残高は前年同期の700百万円から417百万円へと顕著に減少しており、企業の流動性が縮小していることを示している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 中山博詞)

《HN》

 提供:フィスコ

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