イー・ガーディアン---24年9月期減収なるも、第4四半期の売上高が前年同期を上回り再び成長軌道へ
イー・ガーディアン<6050>は5日、2024年9月期連結決算を発表した。売上高が前期比4.3%減の113.91億円、営業利益が同4.1%減の17.05億円、経常利益が同5.4%減の17.08億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同14.0%減の10.57億円となった。
ソーシャルサポートの売上高は前期比1.3%減の67.58億円となった。当年度においては、EC・フリマ向けのカスタマーサポートが伸長した。また、Fintech関連サービスにおいて、本人確認や加盟店審査、監視業務の新規案件獲得が着実に進捗した。さらに、営業体制を強化し、顧客との関係構築に注力した結果、下期以降は既存顧客の新規案件獲得が進捗し、第4四半期の売上高が前年を上回った。加えて、チェンジHDとの協業として、チェンジHDグループの既存外注業務の当社への移管が進捗するとともに、エンタープライズ系デジタルBPO領域の拡大に向け、既存顧客への深耕及び新規案件の獲得に取り組んだ。しかし、既存顧客の売上高の減少を吸収できず、減収となった。
ゲームサポートの売上高は同15.8%減の15.78億円となった。当年度においては、引き続き海外ゲーム会社のローカライズ案件(言語翻訳や調整等の支援)からのクロスセル展開、及び既存顧客からの案件創出に注力した。しかし、国内ゲーム市場は変わらずその規模は大きいものの、大型のヒットタイトルに恵まれず、ゲームサポートは減収となった。
アド・プロセスの売上高は同8.3%減の14.07億円となった。当年度においては、インフルエンサーマーケティングなどの需要を捉えた顧客開拓に注力し、新規案件の獲得に取り組んだ。しかし、既存顧客の売上高の減少を吸収できず、減収となった。
サイバーセキュリティの売上高は同16.8%増の9.03億円となった。当年度においては、脆弱性診断、WAFの拡販により、大きく伸長した。また、クラウド型WAF「SiteGuard Cloud Edition」の拡販が着実に進捗した。さらに、セキュリティエンジニアを中心とした採用、教育の強化やマーケティング施策を実施した。加えて、チェンジHDとの共同提案等の取り組みに注力した。
その他の売上高は同15.2%減の7.44億円となった。主にハードウェアに対するデバッグ業務を提供している。完全子会社EGテスティングサービスが、長年のノウハウと信頼・実績を強みとして新規開拓に努めたが、減収となった。
2025年9月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比8.5%増の123.65億円、営業利益が同6.7%増の18.19億円、経常利益が同6.8%増の18.24億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同15.4%増の12.20億円を見込んでいる。
《ST》
提供:フィスコ