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話題株ピックアップ【夕刊】(2):ダイワ通信、オルツ、THECOO

■ダイワ通信 <7116>  1,294円  +220 円 (+20.5%) 一時ストップ高   本日終値
 ダイワ通信<7116>とセキュア<4264>が急伸。産経新聞電子版が21日夜、「政府は首都圏で相次ぐ強盗事件などを受け、新たな経済対策に防犯対策の強化支援を盛り込む方向で調整に入った」と報じた。防犯カメラ設置費用を公費で補助することで増設を促し、治安改善につなげたい考えだとしている。AIクラウド映像監視システムを手掛けるダイワ通信や、監視カメラや入退室管理システムを提供するセキュアに関しては、新たな経済対策に補助策が導入されることにより、製品やサービスの需要が拡大するとの思惑が広がる形となり、短期志向の投資家の資金が流入したようだ。

■オルツ <260A>  688円  +100 円 (+17.0%) ストップ高   本日終値
 オルツ<260A>がストップ高。同社は21日、経済産業省及びNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)が推進する国内生成AIの開発力強化プロジェクト「GENIAC(Generative AI Accelerator Challenge)」の第2期に採択されたと発表しており、これが好感された。採択された同社の提案テーマは、「パーソナルAIの実現を目標とした世界最高性能の日本語言語処理技術の研究」。今回の採択により同社は総費用約7億9000万円分のGPU計算リソースの活用とデータセット構築のための助成を受けるとしており、これにより労働力の補完を目的としたLLM(大規模言語モデル)の構築と、Instruction Pre-training(事前学習)のためのデータ構築の研究開発を進めるとしている。

■THECOO <4255>  556円  +80 円 (+16.8%) ストップ高   本日終値
 THECOO<4255>はストップ高。21日の取引終了後、24年12月末時点の株主から株主優待制度を新設すると発表しており、これが好感された。毎年12月31日時点で1単元(100株)以上を保有する株主を対象に、一律で同社の会員制ファンコミュニティーサービス「Fanicon」及びOEMで提供しているサービスで利用できるポイントを100ポイント(3200円相当)贈呈するとしている。

■助川電気工業 <7711>  2,412円  +281 円 (+13.2%)  本日終値
 助川電気工業<7711>が全面安商状のなかで異彩高を演じた。きょうで4連騰、しかも4連続で大陽線を示現していることで市場でも話題となっている。今月16日に原子力規制委員会が今後10年間の点検・管理計画の方針などを盛り込んだ保安規定の変更を認可した。国内の稼働原発で最も長い期間稼働している関西電力高浜原発1号機について、初めて50年超の運転が認められたことで、原発関連株の一角に投資資金が誘導されている。熱制御技術に強い研究開発型メーカーで、原子力関連機器で高実績を誇る同社株もその流れに乗ったが、異色の上げ足をみせている背景はもう一つある。自民党総裁選を前に行われていた“高市トレード”で核融合関連として人気化した反動で、総裁選後に急反落したが、その際に「貸株市場を通じた外資系証券による空売りが高水準に積み上がっており、(何らかの事情で)買い戻しが入り株価を想定以上に押し上げているようだ」(中堅証券ストラテジスト)という指摘がある。なお、株価はきょうの高値まで4営業日合計で800円強の上昇をみせている。

■ラクーンHD <3031>  790円  +74 円 (+10.3%)  本日終値  東証プライム 上昇率トップ
 ラクーンホールディングス<3031>が急反発。21日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を110万株(発行済み株数の5.13%)、または11億円としており、取得期間は10月22日から来年4月30日まで。株主還元の充実と資本効率の向上を図ることが目的という。

■ソーシャルワイヤー <3929>  231円  +11 円 (+5.0%)  本日終値
 ソーシャルワイヤー<3929>が急反発。21日の取引終了後、プラップジャパン<2449>及びその子会社のプラップノードとクリッピング事業における戦略的業務提携を締結したと発表しており、好材料視された。クリッピングとは新聞・雑誌・WEB・SNSメディアなどの各種メディアから、必要な記事を選別・取得するサービス。Sワイヤーは12年からクリッピングサービスである「@クリッピング」の運営を開始しているが、同事業の更なる拡大・成長のため今回の戦略的業務提携に至ったという。また、この一環として同事業を会社分割による新設会社に承継させ、プラップノードが新会社の議決権比率10~15%程度を取得し資本参加する。なお、同件が業績に与える影響は軽微としている。

■南陽 <7417>  1,103円  +49 円 (+4.7%)  本日終値
 南陽<7417>が大幅反発。21日の取引終了後、25年3月期の連結業績予想について、営業利益を24億5000万円から25億円(前期比10.2%減)へ、純利益を16億5000万円から17億5000万円(同12.1%減)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を30円から39円(年49円)へ引き上げたことが好感された。売上高は365億円(同3.9%減)の従来見通しを据え置いたものの、上期において建設機械事業のレンタル部門で一部地域の民需が好調に推移し、レンタル機械の稼働率が向上したことが要因。また、産業機器事業で製造子会社の業績が好調に推移したことなども寄与する。

■ブロードE <4415>  829円  +32 円 (+4.0%)  本日終値
 ブロードエンタープライズ<4415>は堅調。21日取引終了後、キャッシュに不安がある不動産オーナー向けに、修繕に関わる建築工事をローン・リース不要の初期導入費用ゼロ円で提供するサービス「BRO-WALL」の提供を開始したと発表した。これが手掛かりとなったようだ。

■ケア21 <2373>  461円  +17 円 (+3.8%)  本日終値
 ケア21<2373>が反発。21日の取引終了後、24年10月期の連結業績予想について、最終損益を3億5000万円の赤字から5000万円の黒字(前期600万円の黒字)へ上方修正したことが好感された。保有する上場有価証券の一部を売却するのに伴い、投資有価証券売却益4億2800万円を特別利益として計上することなどが要因としている。なお、売上高450億円(前期比9.5%増)、営業損益6億円の赤字(前期4億100万円の赤字)は従来見通しを据え置いている。

■レントラックス <6045>  669円  +22 円 (+3.4%)  本日終値
 レントラックス<6045>が堅調推移。21日の取引終了後に発表した9月度の月次売上高は前年同月比22.3%増の3億5800万円となった。2カ月ぶりの増収となり、ポジティブ視されたようだ。取扱高は同16.4%増の24億7900万円。レントラックスに登録した広告掲載媒体の運営者である「パートナーサイト運営者」は前月比277人増加の5万8865人となった。

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