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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):トヨタ、IDOM、東京製鉄

トヨタ <日足> 「株探」多機能チャートより
■純金信託 <1540>  12,480円  +155 円 (+1.3%)  本日終値
 純金上場信託(現物国内保管型)<1540>が8連騰。WisdomTree 金上場投資信託<1672>も逆行高を演じ、新高値をつけた。中東情勢が緊迫した状況にあるなかで、ニューヨークの金先物価格は上昇が続いており、中心限月ベースでの過去最高値を連日で更新している。日本の商品先物市場においても、金先物は22日、中心限月ベースでの最高値をつけた。金相場の先高観が膨らむなか、金ETF(上場投資信託)に資金を振り向ける動きが出ているようだ。中東情勢を巡ってはイスラエル軍が20日、レバノン国内においてイスラム教シーア派組織ヒズボラと関連のある金融機関を標的に空爆を実施したと伝わっている。

■トヨタ自動車 <7203>  2,545円  +3.5 円 (+0.1%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>やマツダ<7261>、SUBARU<7270>など自動車株が底堅く推移。22日の外国為替市場でドル円相場は1ドル=151円台に乗せ、対ドルで7月31日以来の円安圏に突入した。全体相場が調整色を示すなかで、自動車株に関しては輸出採算性の向上による業績下支え効果を見込んだ買いが入ったようだ。前日のニューヨーク市場では、米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げペースが緩やかなものとなるとの見方が広がるなかで米長期金利が上昇。米大統領選を控え、トランプ氏が当選した際の政府債務の膨張リスクも指摘されており、米金利上昇を受けてドルを選好するムードが強まったようだ。東京時間に入ってからもドル買い・円売りの流れが続いた。

■IDOM <7599>  1,031円  -252 円 (-19.6%)  本日終値  東証プライム 下落率トップ
 IDOM<7599>が急落。21日の取引終了後、中古車販売事業を展開する同社とグッドスピード(名古屋市東区)について、損害保険各社に対し保険金の不正請求が行われていた疑いがあるとして、金融庁が2社に立ち入り検査をしていることが明らかになったと国内メディアが相次いで報じた。今後の事業展開への影響を懸念した売りが出たようだ。報道によると、旧ビッグモーターで保険金不正請求問題が発覚したのを受け、金融庁は2社においても、保険金の水増し請求の疑いがあるとみて検査をしているもようだという。IDOMに関しては、自動車保険契約の見返りとして車両販売価格を割り引くといった保険業法の違反行為の疑いも浮上していると、東洋経済オンラインは伝えている。なお、ガソリンスタンド運営の宇佐美鉱油(愛知県津島市)の子会社となったグッドスピードは、8月23日に東証グロース市場において上場廃止となっている。

■東京製鐵 <5423>  1,853円  -91 円 (-4.7%)  本日終値
 東京製鐵<5423>がジリ安基調。同社は21日、11月の鋼材価格を公表。全品種で価格を据え置いた。10月に価格を大幅に引き下げていた。鋼材需要が低調ななかで、市況の早期底入れを図るのが狙いのようだ。7~9月の間は東京地区での鉄スクラップ価格は下落圧力が掛かり、東京製鉄にとって仕入価格の抑制効果が収益を下支えすると期待されてはいるものの、出荷数量が好転しないままではトップライン自体が下振れするリスクもあることから、需要環境に対する慎重な見方をもとにした売りが続いているようだ。

■西松屋チェーン <7545>  2,320円  -101 円 (-4.2%)  本日終値
 西松屋チェーン<7545>は6日続落。21日の取引終了後に発表した10月度(9月21日~10月20日)の月次売上高速報で、既存店売上高が前年同月比4.1%減と4カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。育児・服飾雑貨の売り上げは好調に推移したものの、気温の高い日が多かったことで秋物衣料や冬物衣料の売り上げが前年を下回った。なお、全店売上高は同1.9%減だった。

■日経レバ <1570>  26,290円  -820 円 (-3.0%)  本日終値
 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が急落。一時1100円を超える下げでフシ目の2万6000円大台を割り込む場面があった。日経平均株価に連動する仕組みに組成されたETFで、株価変動率が2倍に基本設定されているのが特徴。全体波乱含みの地合いで目先短期筋の売り買いが活発化している。きょうは寄り後に先物主導で仕掛け的な売りが入り、日経平均が一時700円超の急落に見舞われており、リンクされた日経レバも急速に下値模索の動きとなった。売買代金も全上場銘柄を通じて第2位にランクインしている。

■沖電気工業 <6703>  995円  -23 円 (-2.3%)  本日終値
 沖電気工業<6703>は続落。この日の午前中、アストロスケールホールディングス<186A>子会社で人工衛星システムの製造・開発・運用を担うアストロスケールから、人工衛星のユニットの生産を受注したと発表したが、市場の反応は限定的のようだ。今後、評価サンプル、試験用サンプルの評価を経て、実証へ向けて順次納入していくという。今回の受注により、OKIは成長を続ける宇宙分野における実績と生産ノウハウを獲得することになり、今後の「宇宙品質」のモノづくり拡大につなげるとしている。

■コーテクHD <3635>  1,541円  -29 円 (-1.9%)  本日終値
 コーエーテクモホールディングス<3635>は反落。21日の取引終了後、集計中の9月中間期連結業績について、営業利益が従来予想の80億円から100億円(前年同期比27.8%減)へ、純利益が100億円から150億円(同10.7%減)へ上振れて着地したようだと発表したが、織り込み済みとの見方が強いようだ。売上高は380億円から350億円(同11.9%減)へ下方修正したものの、パッケージゲームのリピート販売やスマートフォンゲームの収益が増加したことや費用が減少したことが利益を押し上げた。また、金融市場の動向を注視しながら運用を行ったことで、営業外収支が計画を上回る見込みであることも寄与した。

■パルHD <2726>  3,170円  -50 円 (-1.6%)  本日終値
 パルグループホールディングス<2726>が軟調推移。同社は22日、9月の月次売上概況を発表した。既存店売上高はネット通販を含めると前年同月比1.4%増。増収は確保したが伸び率は8月の4.6%から鈍化した。更に、小売既存店売上高は前年同月比0.8%減と減収となっており、嫌気されたようだ。月末近くの気温の低下で秋物商品は販売が上向いた一方、6月に発生したサーバートラブルで発注が抑制気味になったことが響いた。10月以降はサーバートラブルの影響は払しょくできるという。全店売上高はネット通販を含めて同7.5%増となった。

■夢展望 <3185>  147円  +25 円 (+20.5%) 一時ストップ高   本日終値
 夢展望<3185>が急騰。21日取引終了後、中国ネット通販大手のPDDホールディングス<PDD>が手掛けるオンラインショッピングモール「Temu(テム)」と新たに提携したと発表した。第1段階として、Temuが展開する日本向けサイトに商品を出品するという。これが買い材料視された。

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