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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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3395 サンマルク

東証P
2,371円
前日比
-44
-1.82%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
23.1 1.55 2.19 8.72
時価総額 540億円
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【杉村富生の短期相場観測】 ─当面は個別銘柄対応の投資戦術が有効!


「当面は個別銘柄対応の投資戦術が有効!」

●ウォール街ではトランプトレードが始まる!

 徐々に、メディアの選挙結果予測報道に振り回される展開になろう、と指摘してきたが、ほぼそんな状況になりつつある。円安(1ドル=150円台に)、NYダウの史上最高値更新の好材料出現にもかかわらず、足もとの相場は盛り上がりに欠ける。戻り売り圧力が強い。当面、10月27日(衆議院議員選挙の投開票)待ちだろう。

 やはり、与党の獲得議席数(過半数233議席の攻防)に不安が高まっているうえ、マーケットは総選挙後の政局を警戒している。石破首相率いる自民党の議席は30~40減る、と予想されている。単独過半数を割り込むのは確実な情勢だ。ただし、当落線上の前議員が40~50人いる。この人達の「最後のお願い」がカギを握っている。

 アメリカの大統領選挙(11月5日投票)はトランプ候補(共和党)が優勢と伝えられている。賭けサイト「PredictIt(プレディクトイット)」ではハリス候補(民主党)を5ポイント上回っている、という。すでに、ウォール街では金融、暗号資産、エネルギー、商品(コモディティ)関連などを物色、トランプトレードが始まったような状況にある。

 トランプ候補の主張は右派のポピュリズム(大衆迎合)だ。通商(輸入関税)、移民(排除)、外交(アメリカ第一主義)、財政(出動)、通貨(ドル安)、金融(利下げ)、税制(法人税率を21%→15%に)などの政策は財政赤字を拡大させ、金利上昇、インフレ、労働力不足(賃金高騰)に陥るリスクをはらむ。

 いずれにせよ、株式市場は日米の選挙動向、為替の動きに一喜一憂せざるを得ない。こんな状況下(選挙後の政策運営が不透明)、機関投資家は新規のポジションを取りづらい、と思う。EV(電気自動車)もそうだが、中国向け最先端半導体製造装置の輸出に関しては共和党、民主党ともに規制強化の方針だ。これには注意を要する。

●イノテック、サンマルクホールディングスを!

 さて、ここでの投資戦術はどうか。引き続いて、基本は個別物色だろう。政策テーマ(国土強靱化地方創生子育て支援防衛など)を正直に攻めるのは得策ではない。特に、予算措置が必要な政策は財源が課題となろう。安直な増税は困る。それに、お金をばらまくだけでは効果が薄い。その見極めが肝要だろう。

 具体的な銘柄としてはまず、3月に高値を形成後、休養十分の図研 <6947> [東証P]、イノテック <9880> [東証P]に注目できる。図研は3月4日に4855円の高値がある。時価は3600円絡み。図研エルミックを完全子会社にした。プリント基板CAD/CAMの国内最大手だ。世界でもトップクラスの実績を誇る。

 イノテックは半導体設計ツールと半導体テスターを手掛けている。現状は“踊り場”だが、今後は改善に向かうだろう。3月8日に2129円の高値をつけている。時価の1470円前後はPER11.6倍、PBR0.79倍と出遅れが著しい。2025年3月期の配当は70円を予定している。配当利回りは4.76%となる。

 順張り銘柄ではサンマルクホールディングス <3395> [東証P]が面白い。株価は力強い上昇波動を描いている。ベーカリーレストランを展開し、焼きたてパンの「サンマルク」「サンマルクカフェ」、ステーキ、ハンバーグの「グリル蔵敷」、寿司の「函館市場」、「宝田水産」など多種多様な業態を運営している。

 さらに、生麺の「鎌倉パスタ」、珈琲の「倉式珈琲店」、ドリア料理の「神戸元町ドリア」、最近は牛カツ定食事業のジーホールディングス(東京都中央区)の買収(112億円)を発表している。ジーホールディングスは連結売上高92億2300万円、営業利益12億2700万円(2024年7月期)を稼ぎ出していた企業だ。これがサンマルクホールディングスの2025年3月期(連結営業利益30億円予想)に上乗せされる。

2024年10月18日 記

株探ニュース

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