ラクスルが反落、前期に続き今期も営業大幅最高益更新予想ながら3000円近辺の戻り売り圧力強い
ラクスル<4384>が反落。寄り付き直後は高い場面もあったが、その後は大口の売りが出て下値を探る展開を強いられている。印刷物をネットで注文できる印刷通販サイトを運営するが、足もとの業績は好調で中小企業向け印刷需要を取り込み、収益を大きく伸ばしている。12日取引終了後に発表した24年7月期の決算は営業利益が前の期比43%増の25億2300万円と急拡大し過去最高利益を大幅に更新。更に続く25年7月期の同利益についても32~37億円(前期比27~47%増)と大幅な伸びを見込んでいる。M&A効果によりトップラインが大きく上乗せされる見通しで、これが利益も押し上げる。ただ、前期に計上した関連会社の持ち分売却などに伴う特別利益が剥落するため、最終利益段階では減益の可能性もあるとしている。なお、同日に住信SBIネット銀行<7163>と提携して金融事業への参入も発表した。需給面に目を向けると、株価3000円近辺は特に累積売買代金の多い水準であり、目先上値の重さを確認した投資資金が利益確定の売りを出し、上値を押さえる格好となった。
出所:MINKABU PRESS
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