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話題株ピックアップ【夕刊】(1):ACCESS、QPS研究所、トリケミカル

■ACCESS <4813>  1,381円  +184 円 (+15.4%)  本日終値  東証プライム 上昇率トップ
 ACCESS<4813>が大幅続伸。前週末8月30日取引終了後に2~7月期連結決算を発表し、売上高は80億5900万円(前年同期比19.6%増)、営業損益は6億5000万円の赤字(前年同期11億2500万円の赤字)となった。大幅な増収と営業赤字縮小を好感した買いが入っている。ネットワーク機器向けソフトウェアなどを手掛ける主力のネットワーク事業が大きく伸びたほか、IoTソリューションなどを提供するIoT事業も堅調だった。なお、通期の増収・営業黒字見通しに変更はない。

■QPS研究所 <5595>  1,648円  +107 円 (+6.9%)  本日終値
 QPS研究所<5595>が急伸。IHI<7013>や川崎重工業<7012>が大幅高となった。防衛省は前週末8月30日、2025年度予算案の概算要求の概要を公表した。要求額は8兆5389億円と過去最大の水準。スタンド・オフ防衛能力の実効性確保に向け、目標情報の収集などに効果を発揮する衛星コンステレーションの構築に着手する方針も示している。防衛・宇宙関連事業を展開する企業の業績にポジティブな影響を及ぼすとの思惑から、関連銘柄の一角に買いが入ったようだ。

■トリケミカル研究所 <4369>  3,975円  +200 円 (+5.3%)  本日終値
 トリケミカル研究所<4369>は大幅高で4日続伸。前週末8月30日の取引終了後、25年1月期連結業績予想について売上高を148億9000万円から170億円(前期比51.2%増)へ、営業利益を33億8000万円から39億円(同2.0倍)へ上方修正すると発表。これを好感した買いが集まった。主要販売先の半導体業界が生成AI関連需要の増加などを受けて一時の落ち込みから回復に転じており、これが追い風となった。同時に発表した2~7月期決算は売上高が79億7400万円(前年同期比41.8%増)、営業利益が19億3900万円(同76.2%増)だった。

■セブン&アイ <3382>  2,156.5円  +58 円 (+2.8%)  本日終値
 セブン&アイ・ホールディングス<3382>が反発。日本経済新聞電子版が8月31日、「カナダのアリマンタシォン・クシュタールによるセブン&アイ・ホールディングス(HD)買収提案に関連し、米資産運用会社アーティザン・パートナーズが30日、セブン&アイに対して書簡を送ったことがわかった」と報じた。セブン&アイの株主であるアーティザンは書簡のなかで「クシュタールとの交渉が最良だ」などとし、早期の交渉開始を求めたという。買収に関連した交渉が進展するとの思惑から、株価に上乗せされるプレミアムを期待した買いがセブン&アイに入ったようだ。アーティザンはセブン&アイの経営陣に対し、日本における不採算事業を早急に整理すべきだなどとも指摘したもようだとしている。

■弁護士ドットコム <6027>  3,380円  +80 円 (+2.4%)  本日終値
 弁護士ドットコム<6027>が続伸。前週末8月30日の取引終了後、判例データや法令、法律専門書籍などの膨大な情報をもとにしたデータベースに生成AIを組み込んだ「リーガルブレイン」をリサーチツールに搭載し、提供を開始したと発表。これを材料視した買いが株価を押し上げたようだ。法的論点の抽出・整理と情報の収集が可能な統合型AIリーガルリサーチツールを提供する。調べたい情報を入力すると、AIが法的論点を考慮したうえで、リーガル情報を横断的にリサーチする。情報収集などに必要な時間の短縮が可能となり、業務の効率化を促す。

■パナHD <6752>  1,241.5円  +29 円 (+2.4%)  本日終値
 パナソニック ホールディングス<6752>が5日続伸。8月30日の取引終了後、未定としていた25年3月期の配当予想を中間・期末各20円の年40円にすると発表しており、前期比5円の増配となることが好感された。

■リゾートトラスト <4681>  2,811.5円  +28.5 円 (+1.0%)  本日終値
 リゾートトラスト<4681>は10日続伸で新値追い。同社は会員制リゾートホテルで首位。足もとホテル会員権の販売が好調で、先月発表した4~6月期連結決算は売上高が前年同期比18.5%増の509億4900万円、営業利益が同24.8%増の40億5700万円だった。通期でも増収・営業増益を見込み、前期に続き過去最高業績を更新する見通しだ。好業績を背景に買い優勢の展開が続いている。

■三菱電機 <6503>  2,460.5円  +19.5 円 (+0.8%)  本日終値
 三菱電機<6503>が底堅い。日本経済新聞電子版が1日未明、「三菱電機は米国の自動車部品工場を空調機器向けに転換する」と報じた。AIの開発などに使うデータセンターの冷却用に空調の需要が伸びているといい、資産の有効活用による業績押し上げ効果を期待した買いが入ったようだ。記事によると、エンジン部品を生産するケンタッキー州の工場をコンプレッサーの拠点に変えて、2026年にも生産を始める。約200億円を投じて生産設備を整えるという。

■ネクセラファーマ <4565>  1,410円  +10 円 (+0.7%)  本日終値
 ネクセラファーマ<4565>が3日ぶりに反発。この日の寄り前に、統合失調症治療薬候補「NBI-1117568」に関して、ニューロクラインバイオサイエンシズ<NBIX>からマイルストーン3500万ドルを受け取ることになったと発表しており、好材料視された。「NBI-1117568」は、初めての経口投与可能なムスカリンM4受容体選択的作動薬で、統合失調症治療薬として開発されている。ネクセラとニューロクライン社は、主要な神経疾患の治療薬開発を目指して21年11月に提携契約を締結していたが、第2相臨床試験の良好な結果により事前に定められたマイルストーン受領要件の全てが満たされたと確認され、今回の受領に至ったという。なお、同マイルストーンは、24年12月期第3四半期に一括で収益計上される予定だ。

■ホーチキ <6745>  2,104円  -205 円 (-8.9%)  本日終値  東証プライム 下落率2位
 ホーチキ<6745>は3日ぶりに大幅反落した。同社は前週末8月30日の取引終了後、エア・ウォーター<4088>などがホーチキの株式を売り出すと発表。短期的な株式需給の悪化を警戒した売りが出たようだ。エアウォータのほか、MS&ADインシュアランスグループホールディングス<8725>傘下の三井住友海上火災保険、アイホン<6718>などが売り出す。売出株数は合計170万7400株。需要状況に応じ上限25万6100株のオーバーアロットメントによる売り出しも行う予定。売出価格は9日から11日までのいずれかの日に決める。

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