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話題株ピックアップ【夕刊】(3):東エレク、オルトP、安永

■東京エレクトロン <8035>  26,190円  -10 円 (0.0%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>、ディスコ<6146>、アドバンテスト<6857>、レーザーテック<6920>など半導体製造装置関連は強弱観が対立し売り買い交錯。米画像処理半導体大手エヌビディア<NVDA>の決算を日本時間の明朝に控え、この内容を見極めたいとのムードがマーケットに漂っている。特に売買代金上位を占める半導体主力銘柄は、エヌビディア決算の内容と発表後の株価の値動きに左右されやすく、足もとでは売り買いともにポジションを一方向に傾けることが難しい状況だ。外国為替市場ではドルが売られる展開で再び円高方向に振れていることも様子見ムードを助長するが、ここ最近は各社一様に株価水準を切り下げていたこともあって、下値では値ごろ感からの押し目買いも観測される。

■オルトプラス <3672>  154円  +50 円 (+48.1%) ストップ高   本日終値
 オルトプラス<3672>が急騰。午前10時ごろ、同社が開発を受託したニンテンドースイッチ用ゲームソフト「ヒプノシスマイク -Alternative Rap Battle- 1st period」の公式サイト及びキービジュアルが公開されたと発表しており、好材料視された。同ソフトは、オルトプラスとアイディアファクトリー(東京都豊島区)との合弁会社アイディアファクトリープラスが配信中のスマートフォン向けゲームアプリ「ヒプノシスマイク -Alternative Rap Battle-」のニンテンドースイッチ版第1弾タイトル。スマホアプリ内で配信中のカードイラストを多数収録するほか、「見習いDJ」となって一人前のDJを目指す「メインストーリー」のファーストシーズンや、スマホアプリでも好評のイベントストーリーを収録し、今冬に発売を予定している。

■安永 <7271>  676円  +100 円 (+17.4%) ストップ高   本日終値
 安永<7271>が連日ストップ高に買われた。27日の取引時間中に日本経済新聞電子版が、「トヨタ自動車とドイツのBMWが水素を使い発電時に二酸化炭素(CO2)を出さない燃料電池車(FCV)で全面提携する」と報じた。安永はトヨタ自動車<7203>と共同で燃料電池車セルの電極接合シートに向けた検査ユニットを開発したと、過去に日刊工業新聞で報じられた経緯がある。トヨタとBMWのFCV分野での提携による事業に対するプラス効果への思惑から、引き続き買いを集めている。

■ミガロホールディングス <5535>  1,587円  +184 円 (+13.1%)  本日終値  東証プライム 上昇率トップ
 ミガロホールディングス<5535>が後場に急伸。28日午後2時、グループ会社のDXYZが展開する顔認証プラットフォーム「FreeiD(フリード)」と、三菱地所<8802>のスマートホームサービス「HOMETACT(ホームタクト)」が、不動産開発などを展開するエイペスト(東京都千代田区)の都市型レジデンスシリーズ「Fullea(フレア)」に標準採用されることになったと発表。今後の収益貢献を期待した買いを集めたようだ。Fulleaシリーズ8物件での導入を計画する。今年4月にDXYZと三菱地所は「FreeiD」と「HOMETACT」に関し共同販売を開始したと発表。今回はその第1弾となる。

■インタライフ <1418>  297円  +19 円 (+6.8%)  本日終値
 インターライフホールディングス<1418>が急伸。同社は内装工事を中心に商業施設などの設計・施工を行っているが、都市再開発案件などが好調で受注が会社側計画を上回って推移している。27日取引終了後に25年2月期通期の業績予想の修正を発表、売上高は従来予想の135億円から155億円(前期比23%増)に、営業利益は4億円から6億円(同2.2倍)に増額しており、これがポジティブサプライズとなった。

■リンクバル <6046>  152円  +8 円 (+5.6%)  本日終値
 リンクバル<6046>が大幅高。同社はイベントECサイトとともに婚活マッチングアプリなどを展開する。こども家庭庁が27日、自民党会議で来年度の予算案の概算要求案を提示したと国内メディアが相次いで報じている。子どもを性暴力から守る新たな制度「日本版DBS」の準備費などが盛り込まれたという。更に、日本経済新聞電子版は「若い世代の結婚や出会いを支援するため、マッチングアプリの普及啓発や民間企業と連携したライフデザイン支援に53億円を計上した」と伝えている。これを受け、婚活関連銘柄の一角として同社株を物色する動きが広がったようだ。結婚相談所を展開するタメニー<6181>にも思惑的な買いが入った。

■橋本総業HD <7570>  1,208円  +33 円 (+2.8%)  本日終値
 橋本総業ホールディングス<7570>が後場プラスに転じた。午後0時30分ごろ、25年3月期の配当予想を中間・期末各22円の年44円から中間・期末各24円の年48円(前期42円)に増額修正しており、好材料視された。

■エスネットワークス <5867>  1,078円  +28 円 (+2.7%)  本日終値
 エスネットワークス<5867>が5日続伸。午後2時ごろに自社株買いを実施すると発表したことが好材料視された。上限を3万5000株(発行済み株数の1.15%)または3850万円としており、取得期間は8月29日から10月31日まで。資本効率の向上を図るとともに、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を実施することが目的。また、従業員向けに株式報酬制度(譲渡制限付株式報酬制度)を導入しており、今後交付する譲渡制限付株式にも一部充当する予定としている。

■IGS <4265>  406円  +9 円 (+2.3%)  本日終値
 Institution for a Global Society<4265>は後場動意。正午ごろ、子ども向け非認知能力可視化ツール「Ai GROW」が、ヤマハ<7951>のインドへの日本型音楽教育導入に関する事業に採用されたと発表しており、好材料視された。ヤマハが15年より新興国を中心に展開している「スクールプロジェクト」は、音楽・楽器演奏の楽しさを伝えるため、公教育における音楽と楽器を使った活動の普及を目指したプロジェクトで、これまでに8カ国で累計302万人(6月末時点)の子どもたちに音楽・楽器演奏を楽しむ機会を提供している。同プロジェクトでは、これまでコロンビアで日本型音楽教育が児童のどのような「非認知能力」を育むことができるのかを測るために「Ai GROW」が採用されていたが、今回インドでの活動においても採用されたとしている。

■萩原工業 <7856>  1,620円  +35 円 (+2.2%)  本日終値
 萩原工業<7856>が5日続伸。非常に強い台風10号が九州に接近し、31日から9月2日にかけて列島を縦断する見通しとなっており、記録的な暴風や大雨などで甚大な被害が懸念されていることから、ブルーシートを手掛ける同社に思惑的な買いが入った。台風接近に関しては同社のほか、マンホールやライン導水ブロックを手掛けるイトーヨーギョー<5287>なども直近で上昇している。

●ストップ高銘柄
 ファンペップ <4881>  227円  +50 円 (+28.3%) ストップ高   本日終値
 アウンコンサルティング <2459>  236円  +50 円 (+26.9%) ストップ高   本日終値
 ビート <9399>  1,430円  +300 円 (+26.6%) ストップ高   本日終値
 KLASS <6233>  468円  +80 円 (+20.6%) ストップ高   本日終値
 ビーマップ <4316>  516円  +80 円 (+18.4%) ストップ高   本日終値
 など、9銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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