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話題株ピックアップ【夕刊】(1):メルコ、NSSOL、TIS

■メルコホールディングス <6676>  3,340円  +361 円 (+12.1%)  本日終値
 メルコホールディングス<6676>が高い。26日取引終了後、子会社で麺類の製造販売を手掛けるシマダヤ<250A>について、東京証券取引所への新規上場が承認されたと発表した。上場日は10月1日。これが材料視された。今回のシマダヤの上場は、メルコが既存株主にシマダヤ株を現物配当した上で上場させる株式分配型スピンオフとなる。スピンオフ上場の実施後、シマダヤはメルコの連結子会社から外れる。これに伴い、メルコは25年3月期連結業績予想の修正を発表し、売上高を1500億円から1330億円(前期比8.8%減)へ、純利益を36億円から34億円(同12.9%増)へ引き下げた。また、配当予想も120円から100円(前期120円)へ減額した。

■大分銀行 <8392>  3,395円  +350 円 (+11.5%)  本日終値  東証プライム 上昇率3位
 大分銀行<8392>が急反発。26日の取引終了後、取得総数25万株(自己株式を除く発行済み株式総数の1.58%)、取得総額6億円を上限とする自社株買いの実施を発表し、好感されたようだ。取得期間は27日から11月29日まで。同時に、自己株式25万株を12月9日に消却することも開示した。

■日鉄ソリューションズ <2327>  3,975円  +370 円 (+10.3%)  本日終値  東証プライム 上昇率5位
 日鉄ソリューションズ<2327>が3連騰し年初来高値を更新。26日の取引終了後に関東財務局に提出された大量保有報告書で、シンガポールに拠点を置く投資会社3Dインベストメント・パートナーズのNSSOL株式の保有割合が5.00%と新たに5%を超えたことが判明しており、需給思惑的な買いが入ったようだ。保有目的は純投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為などを行うこととしており、報告義務発生日は8月19日となっている。

■TIS <3626>  3,629円  +161 円 (+4.6%)  本日終値
 TIS<3626>が後場一段高。同社はきょう、TECHFUND(東京都渋谷区)と「web3セキュリティ診断サービス」の提供を開始すると発表しており、これが買い手掛かりとなったようだ。このサービスは、web3(ブロックチェーン技術を活用し、デジタルデータを分散管理することで、特定の管理者を介さずデータやコンテンツなどのやり取りを可能にするボーダレスなサービスを展開できる分散型インターネットの概念)を活用した事業への新規参入を検討する企業や、web3のビジネス適用に課題を抱えている企業向けに、web3システムの包括的なセキュリティー診断とシステム導入支援を提供するもの。TISがweb3/ブロックチェーンの事業に携わってきたシステム開発の実績と知見、経験及びWeb2.0システムで培ったセキュリティー診断サービスの実績や信頼と、TECHFUNDがweb3システムのセキュリティー診断で培ったノウハウを組み合わせ、web3特有のリスクや脆弱性を詳細に分析し、最適なセキュリティー対策を提供するという。

■インソース <6200>  1,045円  +42 円 (+4.2%)  本日終値
 インソース<6200>は6日続伸。5月21日につけた高値(1049円)を上回り、約3カ月ぶりに年初来高値を更新した。同社は企業研修や公開講座など社会人向け教育サービスを手掛け、リスキリング需要の高まりなどを背景とした社会人教育市場の広がりを追い風に高い成長を遂げている。7月に第3四半期決算とあわせ、24年9月期通期業績予想の修正を発表。営業利益を前期比23%増の48億5000万円とし、従来の最高益予想(45億9000万円)に上乗せする形で上方修正した。更に配当予想も増額した。足もと好調な見通しを評価した買いが続いている。

■フォーバル <8275>  1,444円  +35 円 (+2.5%)  本日終値
 フォーバル<8275>は続伸。同社はきょう、富山県滑川市から「中小企業等DX支援・DXアドバイザー育成事業」と「女性デジタル人材育成事業」を受託し、7月から運営していることを明らかにしており、これが買い手掛かりとなったようだ。内容は「中小企業等DX支援・DXアドバイザー育成事業」が、デジタルトランスフォーメーション(DX)に対する理解の促進、デジタル技術など関して知見を持つ外部人材(DXアドバイザー)による伴走支援、DXアドバイザーの育成など。「女性デジタル人材育成事業」では、実務実施体制の構築や研修プログラムの実施、就労支援などを行っている。

■INPEX <1605>  2,192円  +47.5 円 (+2.2%)  本日終値
 INPEX<1605>や石油資源開発<1662>など資源エネルギー関連株が強い動き。ここ中東情勢など地政学リスクの高まりを背景に原油市況が再び上昇基調にある。前日はWTI原油先物価格が前日比2ドル59セント高と大幅に上昇し、3日続伸で1バレル=77ドル台まで水準を切り上げている。これを受けて原油価格と株価連動性の高い銘柄に投資資金が誘導されている。

■いすゞ自動車 <7202>  2,160円  +44 円 (+2.1%)  本日終値
 いすゞ自動車<7202>が反発。同社が自動運転ソフトウェアなどを手掛ける米アプライド・インテュイションと提携すると、複数の国内メディアが伝えている。2027年度に「レベル4(特定条件下での完全自動運転)」のトラックを日本において実用化することを目指すという。実際に日本で事業化すれば国内の商用車メーカーとしては初の事例となる見通し。報道を手掛かり視した買いが入ったようだ。

■コロプラ <3668>  595円  +11 円 (+1.9%)  本日終値
 コロプラ<3668>が続伸。この日、子会社360Channelが、アジアにおける戦略的パートナーシップを締結している米ピクセル・キャンバス(カリフォルニア州)のメタバースプラットフォーム「Pixel Canvas」のUI/UXを日本向けにローカライズして新たに正式リリースすると発表しており、好材料視された。「Pixel Canvas」は、高品質なグラフィックと多彩なコンテンツ要素を兼ね備えたメタバースプラットフォーム。リアルタイムライティング(壁/床面の反射、時間帯/天候の経時切り替えなど)や高品質なテクスチャ表現(水、炎、煙、金属など)も可能となっており、音楽ライブ会場、車の展示会、バーチャルスタジオや不動産データなどデータ量が非常に大きなアセットの活用が可能。また、サイドバーからテキストチャット、画面共有やビデオ通話機能などを利用することができ、ビジネスシーンで必要不可欠な機能も豊富に取り揃えているという。

■早稲田アカデミー <4718>  1,593円  +27 円 (+1.7%)  本日終値
 早稲田アカデミー<4718>が堅調推移。26日の取引終了後、取得総数22万株(自己株式を除く発行済み株式総数の1.1%)、取得総額3億4452万円を上限として、東証の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT─3)において買い付けの委託を実施すると発表。27日に21万株を総額3億2886万円(1株1566円)で買い付け、自社株買いを終了したと公表した。資本効率の改善に向けた取り組みを好感した買いが入ったようだ。

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