【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):アイズ、ドリコム、オキサイド
アイズ <日足> 「株探」多機能チャートより
KHC<1451>がストップ高。ファースト住建<8917>が26日の取引終了後、KHCの完全子会社化を目指してTOBを実施すると発表しており、TOB価格1127円にサヤ寄せする格好となった。完全子会社化により、ファースト住の基本戦略である「主力の戸建分譲住宅のシェア拡大」及び「将来を見据えた事業展開」を大きく進化させることにつながると判断したといい、相互補完による販売力の強化や資材調達力の強化と共同購買によるコスト競争力向上、土地情報の相互活用による開発適地の取得などのシナジーが期待できるとしている。買付予定数は401万2323株(下限260万2200株、上限設定なし)で、買付期間は8月27日から10月9日までを予定している。また、TOB成立後、KHCは所定の手続きを経て上場廃止となる予定で、この発表を受けて東京証券取引所はKHC株式を26日付で監理銘柄(確認中)に指定している。
■アイズ <5242> 2,327円 +400 円 (+20.8%) ストップ高 本日終値
アイズ<5242>がストップ高。26日の取引終了後、広告代理店と媒体社・マーケティングサービス会社を結ぶ広告業界向けプラットフォーム「メディアレーダー」に関し、21日付で新たな特許を取得したと発表。これを手掛かり視した買いが入ったようだ。2021年3月に実装した「リード入札機能」に関する特許を取得した。通常プランを契約している媒体社・マーケティングサービス会社自らリード単価を設定できる機能で、設定額に応じて資料の露出の調整を可能にするという。メディアレーダーに関する特許取得は、5月の「セグメント開示機能」に続き2例目となる。
■ドリコム <3793> 951円 +150 円 (+18.7%) ストップ高 本日終値
ドリコム<3793>がストップ高。同社はきょう、25年春にスマートフォン向けリアルライフ宝探しゲーム「Disney STEP(ディズニー ステップ)」のリリースを予定していると発表。また、正式リリースに先駆けて9月26日から先行体験(βテスト)を実施するとしており、期待感が高まるかたちとなっているようだ。
■オキサイド <6521> 1,964円 +271 円 (+16.0%) 本日終値
オキサイド<6521>が急反発。きょう付の日本経済新聞朝刊にパワー半導体の次世代素材に関する記事が掲載され、なかで同社について「24年3月に山梨県北杜市で数十億円を投じ、基板の量産ラインを新設した。オキサイド製の基板は名古屋大学の結晶生成の技術を使い、不良品を2割減らせる」とあることが好材料視されたようだ。同社は、既存の昇華法に比べてウエハーの低欠陥化や大口径化につながる新製法として注目される「溶液法」を用いて量産開発を進めており、記事によると、パワー半導体の受託生産会社であるJSファンダリ(東京都港区)がオキサイド製の基板の採用を決めていると紹介している。
■ライスカレー <195A> 1,070円 +107 円 (+11.1%) 本日終値
ライスカレー<195A>が大幅続伸。午後2時ごろ、子会社WinCが展開するオーラル美容ブランド「MiiS(ミーズ)」が、ANYCOLOR<5032>が運営するVチューバー/バーチャルライバーグループ「にじさんじ」とコラボレーションし、9月1日午後7時からライブ配信を行うと発表しており、好材料視された。「にじさんじ」所属の弦月藤士郎さんのYouTubeチャンネルで配信され、弦月さんのほか健屋花那さん、レイン・パターソンさんが出演。「MiiS」のコンセプトにちなんだ、さまざまな企画に挑戦するほか今回のコラボを記念し、配信開始と同時に「配信限定オリジナルセット」も販売するとしている。
■パス <3840> 143円 +14 円 (+10.9%) 本日終値
パス<3840>が3営業日ぶりに急反発。同社は26日取引終了後、人工知能(AI)画像処理技術とロボティクス技術を融合した分野で新たな事業を開始すると発表。これが材料視されたようだ。その最初の取り組みとして、三和製作所(福島県大玉村)とAIによる画像処理技術とロボティクス技術を活用し、従来の食品加工過程における人的作業を大幅に削減する革新的な食品製造に関する産業機器の開発及び販売業務に関して業務提携。この技術を活用して多方面での展開を推進するとしている。
■AVILEN <5591> 1,392円 +134 円 (+10.7%) 本日終値
AVILEN<5591>が大幅続伸。午前10時ごろ、見積書・請求書内容のシステム登録を自動化する生成AIソリューションの提供を開始したと発表しており、好材料視された。見積書・請求書は、内容の確認やデジタル変換、企業内で定義する費目への分類、システムへの登録といった一連の作業は人力で行われているケースが多く、相当数の人的工数がかかることから生産性向上のボトルネックとなっているケースも少なくないのが現状だが、同社が開発した生成AIソリューションは、各社のルールに合わせたカスタマイズが可能。見積書や請求書の内容の読み取り・デジタル変換、読み取った費用項目を社内ルールに適した費目に分類導入、結果を自動でシステムに登録といった一連の流れを自動化する。なお、同件による業績への影響は軽微としている。
■キッズウェル・バイオ <4584> 149円 +14 円 (+10.4%) 一時ストップ高 本日終値
キッズウェル・バイオ<4584>が続急伸。同社は26日、日本医療研究開発機構(AMED)の「令和6年度成育疾患克服等総合研究事業」の「先制医療実現に向けた周産期・小児期臨床研究開発等の推進」に、名古屋大学佐藤義朗准教授を研究代表者として申請した課題である「同種歯髄幹細胞を用いた慢性期の脳性麻痺患者に対する新規治療法開発に向けた治験実施計画書の作成」が採択されたと発表しており、好材料視された。
■シンデン・ハイテックス <3131> 2,660円 +238 円 (+9.8%) 本日終値
シンデン・ハイテックス<3131>が急反発。26日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好材料視された。上限を10万株(発行済み株数の5.04%)、または3億5000万円としており、取得期間は8月27日から来年2月28日まで。資本効率の向上と経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を図るとともに、株主還元を強化することが目的としている。
■シンカ <149A> 828円 +64 円 (+8.4%) 本日終値
シンカ<149A>が大幅に3日続伸。同社はきょう、ROBOT PAYMENT<4374>と新たなソリューション提供を目指して業務提携すると発表しており、これが買い手掛かりとなったようだ。この業務提携は、シンカのコミュニケーションプラットフォーム「カイクラ」とロボペイの決済プロダクトを連携させることで、未収金や貸し倒れが発生しやすい企業のコミュニケーション特性を把握し、ハラスメント対策などを含めた新しいサービス開発を目指すもの。両社の強みを生かして企業の収益拡大に貢献するとしている。
●ストップ高銘柄
メディシノバ・インク <4875> 238円 +50 円 (+26.6%) ストップ高 本日終値
まぐまぐ <4059> 850円 +150 円 (+21.4%) ストップ高 本日終値
マキュリRI <5025> 567円 +80 円 (+16.4%) ストップ高 本日終値
安永 <7271> 576円 +80 円 (+16.1%) ストップ高 本日終値
ビート <9399> 1,130円 +150 円 (+15.3%) ストップ高 本日終値
など、11銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース