話題株ピックアップ【夕刊】(2):三菱UFJ、中村超硬、デジプラ
■三菱UFJ <8306> 1,538円 -6 円 (-0.4%) 本日終値
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>は全体リスクオフの地合いのなか反落も、相対的に底堅さを発揮している。ここ米10年債利回りが低下傾向を強めており、同社をはじめ米国事業を展開するメガバンクは運用環境の悪化が嫌気されやすい。一方、国内では新発10年債利回りがジリジリと水準を切り上げており、前日は0.890%まで上昇した。しかし、きょうは米長期金利に連動して国内長期債利回りも低下していることで、運用利ザヤ縮小に対する思惑が再燃している。今週23日にはカンザスシティー連銀主催の経済シンポジウム(通称ジャクソンホール会議)でのパウエルFRB議長の講演が行われる予定で、FRBの利下げに対する期待感が高まると邦銀にとっては逆風材料となる。一方、三菱UFJは20日に大手地銀のUSバンコープ<TBBK>の株式を売却したことを発表、売却額は日本円にして約1500億円規模となるが、これが株価の下値を支えている格好となっているようだ。
■日本電気硝子 <5214> 3,496円 -3 円 (-0.1%) 本日終値
日本電気硝子<5214>が後場下げ幅を縮小。午後1時ごろに、耐熱仕様の全固体ナトリウムイオン2次電池のサンプル出荷を開始したと発表しており、好材料視された。同社の全固体ナトリウムイオン2次電池は、正極、負極、固体電解質の全てが結晶化ガラスで構成されており、低温での凍結や高温での劣化に強い耐性を有しているほか、発火やガスの発生がないのが特徴。更に今回、これらの特徴を最大限に生かすガラス封着技術を用いた耐熱パッケージを開発しており、マイナス40℃からプラス200℃の環境下での使用が可能で、200℃を超える温度域に対してもニーズに応じた設計が可能という。同社では宇宙空間や半導体製造プロセス、医療・環境機器分野の需要を見込んでいるが、今回のサンプル出荷を経て更に幅広い用途への展開を目指すとしている。
■中村超硬 <6166> 446円 +80 円 (+21.9%) ストップ高 本日終値
中村超硬<6166>が続急伸。きょう付の日刊工業新聞で「2025年度にも多孔質構造材料のゼオライトの量産を始める」と報じられており、これが好材料視されたようだ。記事によると、ナノサイズ(ナノは10億分の1メートル)のゼオライト「Zeoal(ゼオール)」のパイロットプラントを25年度にも稼働させるという。また、ゼオライトを含む材料科学事業の売上高を31年3月期に10億円を目指すとしている。
■デジタルプラス <3691> 655円 +100 円 (+18.0%) ストップ高 本日終値
デジタルプラス<3691>がストップ高。20日の取引終了後、ポート<7047>が株主優待として「デジタルギフト」を採用したと発表しており、これを好感した買いが流入した。「デジタルギフト」は、デジプラ子会社のデジタルフィンテックが運営する、会員登録不要で誰でも簡単に自分の欲しいギフトを自由に選択できるサービス。ポート株式を1単元(100株)以上保有している株主へ、デジタルギフトを優待品目として採用することで、株主は交換先のなかから好きな優待品目を選択することができるとしている。
■フィットイージー <212A> 1,055円 +150 円 (+16.6%) ストップ高 本日終値
フィットイージー<212A>が続急伸。フィットネスクラブを展開する同社は20日の取引終了後、7月度の主要KPI(重要業績評価指標)について開示した。会員数は13万2000人(前年同月比48.5%増)と順調に積み上げており、業績拡大を期待した買いを誘う形となったようだ。店舗数は168店舗と、6月から4店舗増加した。
■日創プロニティ <3440> 1,109円 +131 円 (+13.4%) 一時ストップ高 本日終値
日創プロニティ<3440>は続急伸。20日の取引終了後、24年8月期の連結業績予想について、売上高を161億円から173億円(前期比37.9%増)へ、営業利益を11億8000万円から13億3500万円(同4.3倍)へ、純利益を8億2400万円から9億9200万円(同34.9%減)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を30円から35円へ引き上げたことが好感された。金属加工事業セグメントにおける金属サンドイッチパネルが伸長していることに加えて、データセンター向け案件の進捗が計画よりも早く推移したことが主な要因という。また、タイル事業で販売が好調に推移したことも寄与する。
■BlueMeme <4069> 1,130円 +127 円 (+12.7%) 本日終値
BlueMeme<4069>が大幅に4日続伸した。20日の取引終了後、取得総額10万株(自己株式を除く発行済み株式総数の約2.8%)、取得総額1億円を上限とする自社株買いの実施を発表。株主還元姿勢を好感した買いが入ったようだ。取得期間は21日から2025年8月20日までとする。
■スポーツフィールド <7080> 650円 +60 円 (+10.2%) 一時ストップ高 本日終値
スポーツフィールド<7080>が続急騰。20日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を18万5000株(発行済み株数の2.51%)、または1億円としており、取得期間は8月21日から10月31日まで。株主還元の一環として実施するとしており、取得した自社株はM&Aや役職員を対象とした株式報酬に活用することを検討するとしている。
■ステラファーマ <4888> 482円 +39 円 (+8.8%) 本日終値
ステラファーマ<4888>は大幅高で4日続伸。20日の取引終了後、BNCT(ホウ素中性子捕捉療法)用ホウ素薬剤として開発中のボロファラン(開発コード「SPM-011」)について、再発悪性神経膠腫並びに再発髄膜腫を対象としたオーファンドラッグ指定を厚生労働省に申請したと発表しており、好材料視された。オーファンドラッグ指定は医療上の必要性が高く、生命にかかわる重篤な疾患で、かつわが国における患者数が5万人未満の希少疾患用医薬品の研究開発を促進するための制度で、オーファンドラッグ指定を受けると、国からの研究開発費の助成が受けられるなどの優遇措置が付与される。なお、同件による業績への影響は軽微としている。
株探ニュース
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>は全体リスクオフの地合いのなか反落も、相対的に底堅さを発揮している。ここ米10年債利回りが低下傾向を強めており、同社をはじめ米国事業を展開するメガバンクは運用環境の悪化が嫌気されやすい。一方、国内では新発10年債利回りがジリジリと水準を切り上げており、前日は0.890%まで上昇した。しかし、きょうは米長期金利に連動して国内長期債利回りも低下していることで、運用利ザヤ縮小に対する思惑が再燃している。今週23日にはカンザスシティー連銀主催の経済シンポジウム(通称ジャクソンホール会議)でのパウエルFRB議長の講演が行われる予定で、FRBの利下げに対する期待感が高まると邦銀にとっては逆風材料となる。一方、三菱UFJは20日に大手地銀のUSバンコープ<TBBK>の株式を売却したことを発表、売却額は日本円にして約1500億円規模となるが、これが株価の下値を支えている格好となっているようだ。
■日本電気硝子 <5214> 3,496円 -3 円 (-0.1%) 本日終値
日本電気硝子<5214>が後場下げ幅を縮小。午後1時ごろに、耐熱仕様の全固体ナトリウムイオン2次電池のサンプル出荷を開始したと発表しており、好材料視された。同社の全固体ナトリウムイオン2次電池は、正極、負極、固体電解質の全てが結晶化ガラスで構成されており、低温での凍結や高温での劣化に強い耐性を有しているほか、発火やガスの発生がないのが特徴。更に今回、これらの特徴を最大限に生かすガラス封着技術を用いた耐熱パッケージを開発しており、マイナス40℃からプラス200℃の環境下での使用が可能で、200℃を超える温度域に対してもニーズに応じた設計が可能という。同社では宇宙空間や半導体製造プロセス、医療・環境機器分野の需要を見込んでいるが、今回のサンプル出荷を経て更に幅広い用途への展開を目指すとしている。
■中村超硬 <6166> 446円 +80 円 (+21.9%) ストップ高 本日終値
中村超硬<6166>が続急伸。きょう付の日刊工業新聞で「2025年度にも多孔質構造材料のゼオライトの量産を始める」と報じられており、これが好材料視されたようだ。記事によると、ナノサイズ(ナノは10億分の1メートル)のゼオライト「Zeoal(ゼオール)」のパイロットプラントを25年度にも稼働させるという。また、ゼオライトを含む材料科学事業の売上高を31年3月期に10億円を目指すとしている。
■デジタルプラス <3691> 655円 +100 円 (+18.0%) ストップ高 本日終値
デジタルプラス<3691>がストップ高。20日の取引終了後、ポート<7047>が株主優待として「デジタルギフト」を採用したと発表しており、これを好感した買いが流入した。「デジタルギフト」は、デジプラ子会社のデジタルフィンテックが運営する、会員登録不要で誰でも簡単に自分の欲しいギフトを自由に選択できるサービス。ポート株式を1単元(100株)以上保有している株主へ、デジタルギフトを優待品目として採用することで、株主は交換先のなかから好きな優待品目を選択することができるとしている。
■フィットイージー <212A> 1,055円 +150 円 (+16.6%) ストップ高 本日終値
フィットイージー<212A>が続急伸。フィットネスクラブを展開する同社は20日の取引終了後、7月度の主要KPI(重要業績評価指標)について開示した。会員数は13万2000人(前年同月比48.5%増)と順調に積み上げており、業績拡大を期待した買いを誘う形となったようだ。店舗数は168店舗と、6月から4店舗増加した。
■日創プロニティ <3440> 1,109円 +131 円 (+13.4%) 一時ストップ高 本日終値
日創プロニティ<3440>は続急伸。20日の取引終了後、24年8月期の連結業績予想について、売上高を161億円から173億円(前期比37.9%増)へ、営業利益を11億8000万円から13億3500万円(同4.3倍)へ、純利益を8億2400万円から9億9200万円(同34.9%減)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を30円から35円へ引き上げたことが好感された。金属加工事業セグメントにおける金属サンドイッチパネルが伸長していることに加えて、データセンター向け案件の進捗が計画よりも早く推移したことが主な要因という。また、タイル事業で販売が好調に推移したことも寄与する。
■BlueMeme <4069> 1,130円 +127 円 (+12.7%) 本日終値
BlueMeme<4069>が大幅に4日続伸した。20日の取引終了後、取得総額10万株(自己株式を除く発行済み株式総数の約2.8%)、取得総額1億円を上限とする自社株買いの実施を発表。株主還元姿勢を好感した買いが入ったようだ。取得期間は21日から2025年8月20日までとする。
■スポーツフィールド <7080> 650円 +60 円 (+10.2%) 一時ストップ高 本日終値
スポーツフィールド<7080>が続急騰。20日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表したことが好感された。上限を18万5000株(発行済み株数の2.51%)、または1億円としており、取得期間は8月21日から10月31日まで。株主還元の一環として実施するとしており、取得した自社株はM&Aや役職員を対象とした株式報酬に活用することを検討するとしている。
■ステラファーマ <4888> 482円 +39 円 (+8.8%) 本日終値
ステラファーマ<4888>は大幅高で4日続伸。20日の取引終了後、BNCT(ホウ素中性子捕捉療法)用ホウ素薬剤として開発中のボロファラン(開発コード「SPM-011」)について、再発悪性神経膠腫並びに再発髄膜腫を対象としたオーファンドラッグ指定を厚生労働省に申請したと発表しており、好材料視された。オーファンドラッグ指定は医療上の必要性が高く、生命にかかわる重篤な疾患で、かつわが国における患者数が5万人未満の希少疾患用医薬品の研究開発を促進するための制度で、オーファンドラッグ指定を受けると、国からの研究開発費の助成が受けられるなどの優遇措置が付与される。なお、同件による業績への影響は軽微としている。
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