<注目銘柄>=東洋合成、半導体向け感光性材料回復から再拡大へ
東洋合成工業<4970>は、好業績期待を背景に、3月につけた年初来高値1万660円更新に向けた動きが期待できる。
同社は、半導体や液晶のフォトレジスト用感光性材料大手。8月9日に発表した第1四半期(4~6月)単独決算は、営業利益が13億200万円(前年同期比56.0%増)だった。半導体市場の需要回復が想定よりも早まり、半導体向け感光性材料が先端分野を中心に伸長。ディスプレー向け材料も中国を中心にパネル生産が一定レベルに保たれ、需要が堅調だった。また、需要回復により操業度も向上し、利益に貢献した。
第1四半期の好決算を受けて、25年3月期通期業績予想を営業利益で31億円から36億円(前期比2.5%増)へ上方修正したが、収益性の高い半導体向け感光性材料の増収効果などにより更なる上振れも期待できる。
中期的にも、電子機器の生産高増加に伴う半導体生産の増加で、半導体向け感光性材料や化成品事業の高純度溶剤などの需要の増加が見込まれる。今期に稼働開始予定の千葉工場(千葉県東庄町)第4感光材工場の増産効果もあり、償却費や労務関連費用を吸収して、26年3月期以降も増収増益基調を継続しよう。調査機関のなかには、26年3月期営業利益を50億円台後半、27年3月期同70億円乗せと予想するところもある。(仁)
出所:MINKABU PRESS
同社は、半導体や液晶のフォトレジスト用感光性材料大手。8月9日に発表した第1四半期(4~6月)単独決算は、営業利益が13億200万円(前年同期比56.0%増)だった。半導体市場の需要回復が想定よりも早まり、半導体向け感光性材料が先端分野を中心に伸長。ディスプレー向け材料も中国を中心にパネル生産が一定レベルに保たれ、需要が堅調だった。また、需要回復により操業度も向上し、利益に貢献した。
第1四半期の好決算を受けて、25年3月期通期業績予想を営業利益で31億円から36億円(前期比2.5%増)へ上方修正したが、収益性の高い半導体向け感光性材料の増収効果などにより更なる上振れも期待できる。
中期的にも、電子機器の生産高増加に伴う半導体生産の増加で、半導体向け感光性材料や化成品事業の高純度溶剤などの需要の増加が見込まれる。今期に稼働開始予定の千葉工場(千葉県東庄町)第4感光材工場の増産効果もあり、償却費や労務関連費用を吸収して、26年3月期以降も増収増益基調を継続しよう。調査機関のなかには、26年3月期営業利益を50億円台後半、27年3月期同70億円乗せと予想するところもある。(仁)
出所:MINKABU PRESS