Lib Work---24年6月期増収・大幅な増益、売上高は過去最高を達成
Lib Work<1431>は9日、2024年6月期連結決算を発表した。売上高は前期比8.8%増の154.35億円、営業利益は同65.7%増の4.95億円、経常利益は同90.5%増の5.98億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同123.3%増の3.87億円となった。売上高は4年連続増収となり、過去最高を達成した。
同社グループは中期経営計画「NEXT STAGE 2026」策定し、新たなステージに向けた3つの基本方針とKPIを定め、邁進した。まず基本方針の「戸建てプラットフォーマーへの加速化」について、「マイホームロボ」と「IPライセンス」の2事業を推進した。「マイホームロボ」は、AI(人工知能)の急速な進化に伴うシステム開発のバージョンアップを優先しているが、IPライセンスは計画通りの業績進捗となった。続いて「戸建住宅事業におけるエリア・顧客層・販売チャネルの拡大と利益率の改善・拡大」について、デジタル集客は前年比147%と好調に推移し、効率的な集客と広告宣伝費の削減に大きく貢献した。また、オウンドメディア「リブタイムズ」は、より多くの住宅購入検討者に向けた情報配信を実現した。エリア拡大については、国内最大級の敷地面積を誇る「イオンモール幕張新都心」に異業種コラボレーションしたAfternoon Tea HOUSEのモデルハウス出店をおこなったほか、熊本県最大級の「イオンモール熊本」へ出店を決定した。最後に、「3Dプリンターハウスの開発・販売」については、国内初の土を主原料とした3Dプリンターモデルハウス「Lib Earth House modelA」を完成させ、一般公開した。建設用3Dプリンターを所有し、革新的な住宅商品を開発しているハウスメーカーは同社だけであり、強い差別化になるとしている。
依然インフレによる製造原価の高止まりが継続しているが、幸の国木材工業の買収による木材原価の削減や工事現場を取り巻くDX(デジタルトランスフォーメーション)推進が貢献し、原価が削減され利益率改善に寄与した。また事業成長のための積極的な開発投資、エリア拡大のための設備投資や人材採用等により、販売費及び一般管理費は膨らんでいるものの、効率的なデジタル戦略による広告宣伝費の削減や異業種コラボ商品での明確な差別化による販売価格の転嫁も奏功し、V字回復を実現した。
2025年6月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比16.6%増の180.00億円、営業利益が同61.4%増の8.00億円、経常利益が同35.4%増の8.10億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同13.5%増の4.40億円を見込んでいる。
《SO》
提供:フィスコ