ミガロHD Research Memo(8):還元の充実が基本方針。2025年3月期は1株当たり48.0円の配当を予定
■株主還元策
ミガロホールディングス<5535>では、収益の拡大と配当性向の拡大による還元の充実を基本方針として、企業安定性維持のための内部留保資金の重要性や今後の事業成長に向けた成長資金の確保を考慮しつつ、安定的かつ継続的な利益還元を実施していくとしている。2024年3月期は、記念配当5.0円を含み1株当たり45.0円(配当性向29.4%)の配当を実施している。2025年3月期は普通配当比較で前期比8.0円増配の1株当たり48.0円(配当性向28.0%)の配当を予定しており、また、安定的な資金状況及び株主還元機会増加を勘案し、同社で初めての一部中間配当を実施する。収益成長による企業価値の向上と配当金の継続により株主に報いる方針が明確に読み取れる。加えて、2024年7月1日を効力発生日として普通株式1株につき2株の割合で株式分割を実施した。これは、IR活動に注力してきた結果として足元で時価総額が上昇しつつあり、単元株式価額が上昇している状況を鑑み、投資家層が限定される方向に動いていることを解消し、投資家層の拡大を図り流動性を向上させることを目的としている。なお、自己株式の取得については、財務体質、業績、株価の状況等を総合的に勘案し機動的に実施する方針だ。同社はセグメント別で成長戦略を明確に打ち出しており、右肩上がりの安定配当を継続していることから、中長期的に株価が上昇する可能性は高いと弊社では見ている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 茂木稜司)
《SO》
提供:フィスコ