日経平均は8日続落、半導体株やトヨタ自が後場一段安に/相場概況
25日の米国株式市場はまちまち。ダウ平均は81.20ドル高(+0.20%)の39935.07ドル、ナスダックは160.68ポイント安(-0.93%)の17181.73、S&P500は27.91ポイント安(-0.51%)の5399.22で取引を終了した。リスク警戒感が根強く、寄り付き後、まちまち。しかし、4-6月期国内総生産(GDP)や消費が予想を上回る伸びとなったため景気への悲観的見解が後退し買戻しが先行、相場はプラス圏を回復した。ただ、重要インフレ指標の発表を控えた手仕舞い売りが上値を抑制、さらに、ハイテクが弱く、終盤にかけ失速しナスダックは下落に転じ、まちまちで終了。
ダウは上昇したものの、米ハイテク銘柄が引き続き弱かったことから、東京市場は売り優勢で取引を開始した。日経平均は一時切り返し38000円台まで戻す場面が見られたものの、値がさ半導体株が後場一段安。日経平均は陰線を残し、2021年9月27日から10月6日以来となる8日続落となった。
大引けの日経平均は前日比202.10円安(-0.53%)の37667.41円となった。東証プライム市場の売買高は17億8108万株。売買代金は4兆4350億円。業種別では、輸送用機器、保険業、電気・ガス業、空運業、サービス業などが下落した一方、石油・石炭製品、金属製品、機械、パルプ・紙、ゴム製品などが上昇した。東証プライム市場の値上がり銘柄は42%、対して値下がり銘柄は52%となっている。
日経平均採用銘柄では、ナスダック下落を受けて、ルネサスエレクトロニクス<6723>、レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>、スクリーンHD<7735>など半導体株の一角が売り優勢となったほか、日産自<7201>、トヨタ自<7203>、マツダ<7261>、いすゞ<7202>など自動車関連も弱い。このほか、三菱電機<6503>、ニデック<6594>、日本製鉄<5401>、キッコーマン<2801>が売られた。
好決算を材料に日野自動車<7205>、富士通<6702>、キヤノン<7751>、トクヤマ<4043>が買い優勢となったほか、IHI<7013>、三菱重工業<7011>など防衛関連銘柄も上昇。このほか、中外製薬<4519>、SUMCO<3436>、日立<6501>、帝人<3401>、ファナック<6954>が買われた。
《FA》
提供:フィスコ