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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):サンバイオ、信越ポリ、日野自

サンバイオ <日足> 「株探」多機能チャートより
■サンバイオ <4592>  1,041円  +150 円 (+16.8%) ストップ高   本日終値
 サンバイオ<4592>はストップ高。25日の取引終了後、主要開発品「SB623」を用いた慢性期脳梗塞の細胞治療に関する米国での特許について、15日に米特許商標庁から特許許可通知が発出され、成立したと発表した。これにより、米国でのSB623の慢性期脳梗塞治療に対する用途特許の期間を大幅に延長することができたという。米国での特許成立を材料視した買いが膨らんだ。

■信越ポリマー <7970>  1,653円  +206 円 (+14.2%)  本日終値  東証プライム 上昇率トップ
 信越ポリマー<7970>が急反騰、底値圏から急速に切り返す動きをみせている。25日取引終了後、非開示だった25年3月期の業績見通しを発表、営業利益は前期比16%増の128億円と2ケタ成長を見込んでおり、これを評価する買いを引き寄せた。半導体ウエハー容器を主力とするが、半導体産業の過剰在庫の解消で需要が持ち直しているほか、電子デバイス事業も自動車向けが好調で収益に貢献した。好業績を背景に株主還元も強化する姿勢を示し、今期年間配当は前期実績に2円増配となる48円を計画、配当利回りは3%前後あり、インカムゲイン狙いの買いも誘導している。

■日野自動車 <7205>  453.4円  +51.3 円 (+12.8%)  本日終値  東証プライム 上昇率2位
 日野自動車<7205>が3日ぶりに反発。同社は25日取引終了後、25年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比5.6倍の63億8300万円となり、通期計画の200億円に対する進捗率は31.9%となった。売上高は同10.5%増の4110億6000万円で着地した。出荷を再開した大型トラックの一部車型の販売が好調で、国内の売り上げ台数が増加。利益面では為替の円安効果などが寄与した。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いている。

■富士通 <6702>  2,700円  +264.5 円 (+10.9%)  本日終値  東証プライム 上昇率3位
 富士通<6702>が急騰。25日の取引終了後、25年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。営業損益は213億8700万円の黒字(前年同期は18億8000万円の赤字)と黒字に転じたほか、最終利益は前年同期比4.0倍の168億7600万円と大幅増益となった。業況を評価した買いが集まった。売上収益は前年同期比3.8%増の8300億3000万円だった。サービスソリューション事業では国内を中心にDX(デジタルトランスフォーメーション)やシステムのモダナイゼーション(近代化)に関連する商談が力強く伸長した。増収効果に加えて採算性も改善し利益を押し上げた。

■野村総合研究所 <4307>  4,661円  +398 円 (+9.3%)  本日終値  東証プライム 上昇率4位
 野村総合研究所<4307>が5日ぶりに急反発した。25日の取引終了後、25年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。売上収益は前年同期比6.5%増の1881億1000万円、最終利益は同28.8%増の221億6600万円となった。同社株は直近まで下落基調を強めていたが、堅調な業況を示したとあって買い戻しが優勢となったようだ。金融ITソリューション部門では銀行向けの開発・製品販売や運用サービスが好調だった。産業ITソリューション部門ではサービス業向けの案件の増加に加え、前年同期にあった海外事業での一時費用の影響がはく落したことも奏功。IT基盤サービス部門ではセキュリティー需要が増加し、全セグメントで増収。収益性が向上した。

■石原ケミカル <4462>  2,581円  +168 円 (+7.0%)  本日終値  東証プライム 上昇率7位
 石原ケミカル<4462>が続伸し年初来高値を更新した。25日場中に発表した4~6月期連結決算は売上高が前年同期比25.5%増の59億8000万円、営業利益が同2.2倍の8億800万円だった。生成AI向けなど一部の最先端半導体パッケージ向けで金属表面処理剤が堅調に推移。化成処理液自動管理装置の大口販売があったことも寄与した。これを評価した買いが続いた。

■キヤノン <7751>  4,622円  +289 円 (+6.7%)  本日終値  東証プライム 上昇率8位
 キヤノン<7751>が急反発。25日取引終了後、24年12月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の4350億円から4650億円(前期比24%増)に増額した。為替市場で円安が進行したことに伴う採算改善効果や、主力の複合機やカメラなどが好調で収益を押し上げる見通し。なお、売上高は4兆3500億円予想から4兆6000億円(前期比10%増)に増額し、これは07年12月期に記録した4兆4813億円を上回り、17期ぶりに過去最高更新となる見通し。これを好感される形で投資資金を呼び込んだ。

■トクヤマ <4043>  2,906.5円  +163.5 円 (+6.0%)  本日終値  東証プライム 上昇率9位
 トクヤマ<4043>が大幅高で3日ぶりに反発。午前9時ごろに発表した第1四半期(4~6月)連結決算で、営業利益が75億200万円(前年同期比45.9%増)と大幅増益となったことが好感された。苛性ソーダの輸出数量の増加などがあった半面、半導体関連製品の販売が本格回復に至っていないことや、エクセルシャノンを前期第2四半期から連結から除外したことなどで売上高は825億2400万円(同2.8%減)と減収となった。ただ、苛性ソーダの輸出数量が増加したことや、石炭価格の下落による製造コストの改善などが寄与し大幅増益となった。なお、25年3月期通期業績予想は、売上高3520億円(前期比2.9%増)、営業利益330億円(同28.7%増)の従来見通しを据え置いている。

■ステップ <9795>  2,023円  +111 円 (+5.8%)  本日終値
 ステップ<9795>が続伸。同社は25日取引終了後、24年9月期第3四半期累計(23年10月~24年6月)の単独決算を発表。営業利益は前年同期比17.6%増の27億2900万円となり、通期計画の33億3800万円に対する進捗率は81.8%となった。売上高は同4.5%増の111億8200万円で着地。6月末時点の生徒数は前年同期比4.3%増、第3四半期累計期間の期中平均生徒数は同3.6%増の3万3314人となっている。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いている。

■太平洋工業 <7250>  1,512円  +83 円 (+5.8%)  本日終値  東証プライム 上昇率10位
 太平洋工業<7250>は3日ぶりに大幅リバウンドに転じた。25日取引終了後、同社は25年3月期の業績予想修正を発表、営業利益は従来計画の110億円から115億円(前期比20%減)に増額した。人員調整や経費削減努力が奏功し採算が改善、為替の円安効果も収益押し上げに寄与している。PERが8倍前後でPBRが0.5倍前後と投資指標面で割安さが際立っていることも、投資資金の押し目買い意欲を喚起した。

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