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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ファーマF、バリューHR、ユーグレナ

ファーマF <日足> 「株探」多機能チャートより
■ファーマフーズ <2929>  1,103円  +22 円 (+2.0%)  本日終値
 ファーマフーズ<2929>が3日ぶりに反発し年初来高値を更新した。25日の取引終了後、24年7月期の連結業績予想について、営業利益を27億円から50億円(前期比38.5%増)へ、純利益を18億円から35億円(同13.6%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を10円から15円へ引き上げ年間配当予想を25円(前期22円)としたことが好感された。売上高は従来予想の641億円に対して620億円(同9.6%減)と下方修正したものの、ニューモ育毛剤などの既存製品とニューZなどの新製品への投資配分の最適化を図り、利益の最大化を進めたことが奏功し、利益は計画を上回る見通し。また、バイオメディカル事業で、田辺三菱製薬(大阪市中央区)と締結した自己免疫疾患を対象とした抗体医薬品に関するライセンス契約に基づき、所定のマイルストン収入を受け取ったことも寄与する。

■バリューHR <6078>  1,456円  +18 円 (+1.3%)  本日終値
 バリューHR<6078>は続伸。この日の午前中、東京海上日動火災保険(東京都千代田区)が提供する新商品「健康アシスト保険」における「受診勧奨プログラム」の開発・運営支援を開始したと発表しており、好材料視された。「健康アシスト保険」における「受診勧奨プログラム」とは、定期健康診断やがん検診において、従業員が生活習慣病・がんによるリスクが一定の基準に該当した場合に、バリューHRからメールや専門職による電話などで2次検査の受診勧奨を行い、疾病の早期発見・早期治療を促進するというもの。企業における人的資本経営や健康経営の推進を支援するのが狙いで、2次検査を受診した場合に、従業員に見舞金を支払うオプションも用意しているという。

■ユーグレナ <2931>  525円  +6 円 (+1.2%)  本日終値
 ユーグレナ<2931>が後場強含みで推移。26日午後2時、マレーシアでのバイオ燃料商業プラントの建設・運営プロジェクトについて、最終投資決定をすることを決議したと発表した。マレーシア国営石油のペトロナスとイタリアの石油大手エニのそれぞれの子会社との間で、合弁会社の設立・運営などについて定める株主間契約を8月中に締結する。海外事業の進展を好感した買いが入ったようだ。商業プラントは2028年下期までの稼働開始を目指す。年間65万トンの原料を処理し、最大で日産1万2500バレルのバイオジェット燃料や次世代バイオディーゼル燃料、バイオナフサなどを製造する。

■メタウォーター <9551>  1,794円  +18 円 (+1.0%)  本日終値
 メタウォーター<9551>が反発。25日取引終了後に4~6月期連結決算を発表し、売上高が250億1500万円(前年同期比18.2%増)、営業損益が20億6800万円の赤字(前年同期25億2200万円の赤字)だった。赤字幅が縮小したことが好感されている。環境エンジニアリング事業や海外事業が順調に推移した。同社業績は官公庁向けの国内公共事業が大半を占めているため売り上げの計上が第4四半期に偏り、第1四半期の業績は低い水準となる傾向がある。なお、通期の増収・黒字見通しに変更はない。

■ジーエルサイエンス <7705>  2,844円  +22 円 (+0.8%)  本日終値
 ジーエルサイエンス<7705>が反発。25日の取引終了後、アズワン<7476>と資本・業務提携すると発表しており、好材料視された。ジーエルがアズワン株式を4億円(発行済株数の0.2%程度)をメドに取得する一方、アズワンはジーエル株式を4億円(発行済株数の1.2%程度)をメドに取得する。ジーエルが得意とする分析機器や消耗品における幅広い品揃えや技術力と、アズワンが強みとする研究開発市場におけるeコマースを含めた多様な販売チャネルを組み合わせることで、エンドユーザーの購買機会の拡大や消耗品類の流通コストの低減、分析機器の新しいサービスメニューの提供などに取り組むという。なお、同件による業績への影響は軽微としている。

■エスリード <8877>  4,450円  +10 円 (+0.2%)  本日終値
 エスリード<8877>が高い。同社はきょう午後1時ごろ、25年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比2.3倍の83億4800万円となり、上半期計画の103億円に対する進捗率は81.0%に達した。売上高は同2.4倍の409億8500万円で着地。マンションの販売・引き渡しが好調に推移した。なお、上半期及び通期の業績予想は従来計画で据え置いている。

■シンプレクス <4373>  2,220円  -385 円 (-14.8%)  本日終値  東証プライム 下落率トップ
 シンプレクス・ホールディングス<4373>が大幅安。25日取引終了後に4~6月期連結決算を発表し、売上高が前年同期比16.5%増の109億5400万円、営業利益が同4.8%減の16億2600万円だった。通期で増収増益を見込んでいるだけに失望売りを招いたようだ。主力のシステムインテグレーションや運用サービスが好調だった。一方でオフィスの新規開設や拡充、中途採用の強化施策などにより販管費が増加し利益は押し下げられた。なお、通期予想は据え置いた。

■小松ウオール工業 <7949>  3,040円  -250 円 (-7.6%)  本日終値  東証プライム 下落率4位
 小松ウオール工業<7949>が大幅安。25日取引終了後に4~6月期単独決算を発表。売上高が前年同期比3.1%増の91億8600万円だった一方、営業利益が同43.7%減の2億2400万円となっており、これを嫌気した売りが出た。福祉・厚生施設や学校・体育施設の需要を捉えた固定間仕切りや可動間仕切りが堅調に推移し売上高は増加した。利益面ではショールームの増床に伴う賃借料の増加や物流費の増加が響いた。なお、通期の増収増益見通しは据え置いた。

■日産自動車 <7201>  466.2円  -18.8 円 (-3.9%)  本日終値
 日産自動車<7201>は連日で年初来安値を更新。同社は25日、25年3月期連結業績予想について売上高を13兆6000億円から14兆円(前期比10.4%増)へ上方修正した一方、純利益を3800億円から3000億円(同29.7%減)へ下方修正した。為替変動の影響や最近の業績動向を踏まえた。この発表を25日の取引時間中に行い、同社株は利益減を嫌気した売りで大幅安に。きょうも引き続き売り優勢の展開となっている。

■日産車体 <7222>  902円  -31 円 (-3.3%)  本日終値
 日産車体<7222>が8日続落、年初来安値を更新した。25日取引終了後に発表した4~6月期連結決算は売上高が650億9700万円(前年同期比7.0%減)、営業損益が20億2300万円の赤字(前年同期6000万円の黒字)だった。大幅な赤字に転落したことが嫌気された。日産自動車<7201>から受注している自動車の売上台数の減少が響いた。通期の増収・営業増益見通しは据え置いている。

●ストップ高銘柄
 ジーダット <3841>  2,301円  +400 円 (+21.0%) ストップ高   本日終値
 セルシード <7776>  498円  +80 円 (+19.1%) ストップ高   本日終値
 Amazia <4424>  514円  +80 円 (+18.4%) ストップ高   本日終値
 WASHハウス <6537>  673円  +100 円 (+17.5%) ストップ高   本日終値
 モバイルファクトリー <3912>  769円  +100 円 (+15.0%) ストップ高   本日終値
 など、7銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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