フェローテックホールディングス---中国常山地区での金属受託加工事業新会社(特定子会社)設立
フェローテックホールディングス<6890>は18日、子会社である浙江先導精密機械有限公司(以下、FTAP)と常山政府投資企業との合弁で金属受託加工を主要事業とする新会社「浙江富楽徳半導体材料有限公司」の設立、及び常山地区での新工場建設を決定したと発表。
新会社は同社連結子会社となり、かつ同社資本金の10%を超える出資となる見込みであり特定子会社に該当することから開示を行う。また、これに伴い1億元の増資を行うことでFTAPについても特定子会社に異動となる。
同社は30年来中国で量産拠点を築きグロ―バルに製品供給をしてきたが、同時に中国ローカルの半導体装置メーカーとも大手メーカーを含め非常に良好な関係づくりをしている。こうしたなか、中国半導体装置メーカーは今後も高成長を持続させるため、同社を含むサプライヤーあてに生産能力、特に真空チャンバー加工能力、組立能力を重点的に向上させるよう要請してきている。
同社は、既存の金属受託加工工場(杭州、常山)でも多くの顧客から認証を得ているものの、現時点ではすべての顧客需要を満たすことができておらず、特に将来的に大型の真空チャンバー加工や装置組立の能力不足をどうカバーしていくかを検討し、常山地区での金属受託加工の生産能力増強を行うことを決定した。これにより中国ローカルメーカー向け市場でのシェア拡大を図っていく。
工場建設については、同社子会社の杭州大和熱磁電子有限公司と協働し進めていく。また、同事業においては常山政府から各種優遇政策や支援(固定資産補助、借入利息補助等)も得られる見込み。
《SI》
提供:フィスコ