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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):サン電子、グリコ、住友林

サン電子 <日足> 「株探」多機能チャートより
■サン電子 <6736>  4,865円  +365 円 (+8.1%)  本日終値
 サン電子<6736>は大幅高。グラビティゲームアライズ(GGA、東京都中央区)はきょう、サン電子のゲーム部門であるSUNSOFTと「HASHIRE HEBREKE:EX(仮題)」におけるグローバルパブリッシング契約を締結したと発表しており、これが材料視されたようだ。GGAとSUNSOFTは、1990年代に人気を博したSUNSOFTの代表作品のひとつである「へべれけ」のうち、シリーズ作品であるスーパーファミコン用ソフト「はしれへべれけ」のリメイク版を開発しくという。

■大黒天物産 <2791>  8,910円  +440 円 (+5.2%)  本日終値  東証プライム 上昇率6位
 大黒天物産<2791>が大幅高で3日続伸。岩井コスモ証券が18日付で、投資判断「A」を継続し、目標株価を9000円から1万2000円へ引き上げたことが好感された。同証券では24年5月期業績について、節約志向の高まりに対して低価格戦略が奏功したほか、関西RMセンターの貢献もあって好業績で着地したと評価。また、SFO(100%センター供給店舗フォーマット)店舗のフォーマットにはまだ時間がかかっているようだが、店舗拡大ペースが上がっていく見通しには変化がないようであるとしている。来期までは関西・中国のRMセンターの稼働率上昇による収益性の改善が進むことを考慮し、25年5月期は会社予想を上回る営業利益118億円(会社予想105億円)を見込んでいる。

■江崎グリコ <2206>  4,615円  +212 円 (+4.8%)  本日終値  東証プライム 上昇率8位
 江崎グリコ<2206>が大幅続伸。18日の取引終了後に関東財務局に提出された大量保有報告書で、米投資ファンド、ダルトン・インベストメンツによるグリコ株式の保有割合が5.06%となり、新たに5%を超えたことが判明したことで需給思惑が働いたようだ。保有目的は、株価が過小評価されており魅力的な投資機会であると考えて長期的に保有することとしており、またコーポレートガバナンスや取締役会の構成、経営、事業、財務状況及び戦略に関して建設的な対話を求めていく可能性があるとしている。なお、報告義務発生日は7月10日としている。

■住友林業 <1911>  6,374円  +246 円 (+4.0%)  本日終値
 住友林業<1911>が6連騰で新値街道をまい進。11月の米大統領選に向け、このほどトランプ前大統領が正式に共和党候補者として指名された。金融市場ではトランプ氏が掲げる政策に高い関心が集まっている。ドル高是正の意向を持つトランプ氏は今後、原油生産の拡大によりインフレを沈静化させ、更に米連邦準備制度理事会(FRB)に対し利下げ圧力を強めるとの見方が強まっている。米国で不動産事業を成長させてきた住友林にとっては、利下げに伴って米国の住宅ローン金利が低下した際には、事業にポジティブな影響が出るとの思惑が広がっており、物色の矛先が向かっているようだ。

■フルヤ金属 <7826>  4,555円  +135 円 (+3.1%)  本日終値
 フルヤ金属<7826>が反発。18日の取引終了後、集計中の24年6月期連結業績について、売上高が従来予想の536億円から475億円(前の期比1.3%減)へ、営業利益が102億円から97億円(同15.5%減)へ、純利益が76億円から73億円(同22.4%減)へ下振れて着地したようだと発表したが、アク抜け感から買われたようだ。一昨年秋からみられたエレクトロニクス市場や通信市場の在庫調整局面に底打ち感がみられ、第3四半期からは回復基調が鮮明になったものの、薄膜部門で受注から売り上げまでタイムラグがあることや、ファインケミカル・リサイクル部門で一部化合物関連製品の在庫調整の反転が想定よりも遅れたことなどが売上高・利益の未達につながったとしている。同時に、期末一括配当予想を256円から286円へ引き上げた。23年12月6日付で東証プライムへ市場変更したのを記念し、30円の上場記念配当を実施するという。

■トランコム <9058>  6,370円  +170 円 (+2.7%)  本日終値
 トランコム<9058>が4日続伸。18日の取引終了後、英投資ファンドのニッポン・アクティブ・バリュー・ファンドらによるトランコムの保有割合が上昇したことが判明し、思惑視した買いを誘ったようだ。同日に関東財務局に提出された変更報告書によると、共同保有者を含めた保有割合は8.37%から10.33%に上昇した。報告義務発生日は7月10日。ニッポン・アクティブ・バリュー・ファンドは保有目的の項目において、「投資及び経営陣に対する経営の助言並びに状況に応じて重要提案行為等を行うこと」などと記載している。

■Sansan <4443>  2,270円  +28 円 (+1.3%)  本日終値
 Sansan<4443>が反発。この日の午前中、東急不動産ホールディングス<3289>傘下の東急不動産と、渋谷エリアにおけるスタートアップ支援に関する提携契約を締結したと発表しており、好材料視された。名刺アプリ「Eight」を提供しているSansanと、スタートアップ支援を推進している東急不動産が連携することで、渋谷サクラステージを中心とした渋谷エリアにあるスタートアップ企業のビジネスマッチングを支援するとしており、渋谷エリアでの定期的なビジネスイベントの開催や、カード型のデジタル名刺「My Eight Card」を活用したネットワーキング支援などで連携するとしている。

■エン・ジャパン <4849>  2,754円  +27 円 (+1.0%)  本日終値
 エン・ジャパン<4849>が3日続伸。18日の取引終了後、25年3月期連結純利益予想について57億8900万円から93億3000万円(前期比2.2倍)へ上方修正すると発表した。タイミー<215A>の上場に伴う保有株の売り出しで投資有価証券売却益54億3700万円を計上するため。これが好感された。

■アカツキ <3932>  2,493円  +23 円 (+0.9%)  本日終値
 アカツキ<3932>が3日ぶりに反発。同社は18日、エンターテインメント業界におけるソリューション提供に特化した「アカツキソリューションズ」を設立したと発表。今後の展開が期待されているようだ。新会社は、エンターテインメント業界を中心に「クリエーション」「プロモーション」「ファンマーケティング」「マーチャンダイズ」領域における各種ソリューションを提供。国内外を問わず、更なるソリューション開発と提供を推進するとしている。

■ブロンコビリー <3091>  3,520円  -280 円 (-7.4%)  本日終値  東証プライム 下落率2位
 ブロンコビリー<3091>が3日続落。18日の取引終了後、24年12月期連結業績予想について、売上高を250億円から264億円(前期比12.9%増)へ、営業利益を19億5000万円から22億7000万円(同38.0%増)へ上方修正し、あわせて配当予想を中間・期末各10円の年20円から各12円の年24円へ引き上げたが、上方修正は織り込み済みとの見方が強く、材料出尽くし感から売られたようだ。同時に発表した第2四半期累計(1~6月)決算が、既存店売上高が前年同期比10.9%増と好調に推移したことに加え、各種コストコントロールの継続実施により、売上高126億8400万円(前年同期比11.4%増)、営業利益12億2100万円(同2.1倍)となり、従来予想の営業利益9億4000万円を上回って着地したことが要因としている。

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