和田興産---分譲マンションの引渡スケジュールにより1Qは戸数減も、通期計画の進捗は順調
和田興産<8931>は5日、2025年2月期第1四半期(24年3月-5月)決算を発表した。売上高が前年同期比24.6%減の109.81億円、営業利益が同28.6%減の12.52億円、経常利益が同36.3%減の10.06億円、四半期純利益が同37.5%減の6.86億円となった。
分譲マンション販売の売上高は前年同期比27.4%減の86.30億円、セグメント利益(営業利益)は同34.7%減の10.07億円となった。マンション価格は高値圏で推移しているものの住宅ローン金利の低水準の継続や住まいへの利便性重視の傾向から分譲マンション市場は比較的堅調に推移しており、同社としては新規発売物件を中心に契約獲得に向けた販売活動に注力してきた。当第1四半期において、分譲マンションの発売戸数は233戸(前年同期比56.4%増)、契約戸数は149戸(同25.5%減)、引渡戸数は187戸(同30.2%減)となり、契約済未引渡戸数は652戸(同9.9%減)となった。
戸建て住宅販売の売上高は同37.8%減の2.70億円、セグメント利益(営業利益)は同72.5%減の0.10億円となった。新規発売物件を中心に契約獲得に向けた販売活動に注力してきた。当第1四半期においては、戸建て住宅7戸を引渡した。
その他不動産販売の売上高は同14.4%減の12.25億円、セグメント利益(営業利益)は同47.9%増の2.78億円となった。賃貸マンション・宅地等4物件を販売した。
不動産賃貸収入は同3.9%増の8.25億円、セグメント利益(営業利益)は同2.1%減の2.48億円となった。同社が主力としている住居系は比較的安定した賃料水準を維持しており、入居率の向上と滞納率の改善に努めると同時に、最適な賃貸不動産のポートフォリオ構築のため、新規に物件を取得するなど賃貸収入の安定的な確保を目指してきた。
その他の売上高は、解約手付金収入、保険代理店手数料収入及び仲介手数料等で同134.1%増の0.29億円、セグメント利益(営業利益)は同164.3%増の0.26億円となった。
2025年2月期通期の業績予想については、売上高が前期比0.4%増の390.00億円、営業利益が同3.8%増の47.00億円、経常利益が同0.5%減の38.00億円、当期純利益が同2.3%増の27.00億円とする期初計画を据え置いている。
《SI》
提供:フィスコ