話題株ピックアップ【夕刊】(2):ファンケル、メイテックG、ヤマハ
■ファンケル <4921> 2,017円 +180.5 円 (+9.8%) 本日終値
ファンケル<4921>が急反発し、2000円台に乗せた。8日の取引終了後、24年3月期の連結決算発表にあわせ、25年3月期の業績予想を開示。今期の最終利益は前期比13.2%増の100億円と、5期ぶりに過去最高益を更新する見通しを示し、好感されたようだ。売上高は同6.9%増の1185億円を計画する。化粧品関連事業ではファンケル化粧品においてマーケティング投資を実施し新規顧客の獲得を図るほか、アテニア化粧品では新商品や商品のリニューアルにより売り上げ拡大を図る。海外では中国の越境ECの継続的な成長を見込むほか、一般貿易販売も開始する。栄養補助食品関連事業でもブランディング・商品育成を図る。同時にファンケルは中期経営計画も公表した。27年3月期に売上高を1330億円、営業利益を190億円(25年3月期見通しは145億円)に伸ばす目標を掲げている。
■メイテックG <9744> 3,255円 +291 円 (+9.8%) 本日終値
メイテックグループホールディングス<9744>が後場に急伸。9日午前11時半、24年3月期の連結決算と、25年3月期の業績・配当予想を発表した。同社は前期の期末配当を7円増額したうえで、今期の年間配当予想は創業50周年の記念配当30円を含めて188円(前期比74円増配)とした。大幅な増配計画を打ち出し、投資家の関心を集めたようだ。25年3月期の売上高は前期比4.5%増の1327億円、最終利益は同2.0%減の121億円を見込む。4月新卒入社数が前年を下回ったことなどを背景に、増収率は鈍化すると想定。税負担軽減効果が消失する影響もあって、最終減益を計画する。
■ヤマハ <7951> 3,624円 +308 円 (+9.3%) 本日終値
ヤマハ<7951>が急伸。8日の取引終了後、24年3月期の連結決算発表にあわせ、25年3月期の業績予想を開示した。今期の売上収益は前期比0.5%増の4650億円、最終利益は同14.7%増の340億円を見込む。主力の楽器事業において、中国景気の減速による影響が警戒された同社株は昨年夏以降、水準を切り下げて全体相場に対し大きく出遅れていた。今期が増益となる見通しを示したことで、出遅れ修正を期待した買いが集まったようだ。今期は中国の市況低迷を踏まえて売上収益は微増を見込む一方、モデルミックスの改善や構造改革によるコストダウン効果などが利益の押し上げ要因となると想定する。
■リンナイ <5947> 3,728円 +315 円 (+9.2%) 本日終値
リンナイ<5947>が急伸、約3カ月ぶりに年初来高値を更新した。この日午前、25年3月期連結業績予想について売上高を前期比4.6%増の4500億円、営業利益を同14.3%増の450億円と発表。配当予想も前期比20円増の80円とした。あわせて自社株買いの実施も明らかにしており、これらが好感され買われた。同時に発表した24年3月期決算は売上高が前の期比1.2%増の4301億8600万円、営業利益が同5.0%減の393億6200万円だった。物価高による消費マインド低下を背景に高水準で推移していた自社・流通在庫が下期にかけて解消に向かい増収を確保。一方、営業利益は価格改定効果などもあったが、上期のマイナスを挽回するに至らず減益となった。自社株買いについては、取得上限を400万株(自己株式を除く発行済み株数の2.79%)、または100億円とした。期間は5月10日から来年1月31日まで。取得した株式は来年2月13日付で消却する。
■IHI <7013> 4,119円 +312 円 (+8.2%) 本日終値
IHI<7013>が大幅反発。8日取引終了後、25年3月期連結業績予想について売上高を前期比21.0%増の1兆6000億円、最終損益を前期赤字から600億円の黒字に浮上する見通しと発表。これが好感された。配当予想は前期比同額の100円とした。同時に発表した24年3月期決算は売上高が前の期比2.2%減の1兆3225億円、最終損益が前の期実績(445億4500万円の黒字)から一転682億1400万円の赤字に転落して着地した。出荷済みのPW1100G-JMエンジンに関する追加検査プログラムの影響が出た。
■椿本興業 <8052> 2,285円 +160 円 (+7.5%) 本日終値
8日に決算を発表。「前期経常が一転増益で上振れ着地・今期は6%増益へ」が好感された。
椿本興業 <8052> [東証P] が5月8日大引け後(16:00)に決算を発表。24年3月期の連結経常利益は前の期比2.6%増の55.7億円になり、従来予想の53.5億円を上回り、減益予想から一転して増益で着地。25年3月期も前期比5.8%増の59億円に伸びる見通しとなった。4期連続増収、増益になる。
⇒⇒椿本興業の詳しい業績推移表を見る
同時に発表した「株主優待制度を実質拡充」も買い材料。
3月末割当の1→3の株式分割実施後も株主優待の内容は変更しない。実質拡充となる。
■山田コンサル <4792> 1,936円 +125 円 (+6.9%) 本日終値
8日に決算を発表。「今期経常は微増で3期連続最高益、前期配当を1円増額・今期も76円継続へ」が好感された。
山田コンサルティンググループ <4792> [東証P] が5月8日大引け後(15:00)に決算を発表。24年3月期の連結経常利益は前の期比27.5%増の37.2億円になり、25年3月期は前期比0.2%増の37.3億円とほぼ横ばいを見込み、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。5期連続増益になる。同時に、前期の年間配当を75円→76円(前の期は56円)に増額し、今期も76円を継続する方針とした。
⇒⇒山田コンサルの詳しい業績推移表を見る
■オムロン <6645> 6,013円 +368 円 (+6.5%) 本日終値
オムロン<6645>が急反発。同社は8日取引終了後、24年3月期通期の連結決算を発表。営業利益は前の期比65.9%減の343億4200万円となり、従来予想の240億円から上振れた。売上高は同6.5%減の8187億6100万円(従来予想は8100億円)で着地。円安効果に加え、主力の制御機器事業における商品の構成比変動などから売上総利益率が前回予想を上回ったという。あわせて公表した25年3月期通期の連結業績予想は、売上高が前期比0.8%増の8250億円、営業利益が同42.7%増の490億円。前提為替レートは1ドル=145円、1ユーロ=155円としている。
■オリックス <8591> 3,426円 +203 円 (+6.3%) 本日終値
オリックス<8591>が急反発し、2007年以来の高値圏で推移している。8日の取引終了後、24年3月期の連結決算発表にあわせ、25年3月期の純利益が前期比12.7%増の3900億円と、前期に続き過去最高益を更新する見通しを示した。また、前期の期末配当を4円60銭増額したうえで、今期の年間配当予想を修正後の前期の年間配当と同水準となる98円60銭とした。更に、取得総数4000万株(自己株式を除く発行済み株式総数の約3.5%)、取得総額500億円を上限とする自社株買いの実施も発表。これらを評価した買いが集まったようだ。金融関連では国内金利上昇を受けた貸し出し収益や運用利回り、リース収益の利ザヤ拡大を想定。事業関連では旅館やマンションの大京、航空機、レンタカーでの成長を見込むほか、アセットマネジメントへのシフト加速による運用資産残高の拡大も図る方針。投資関連において不動産投資・空港コンセッションでは、大阪・関西万博などが追い風となる見通しも示す。
■ダイセル <4202> 1,558.5円 +90 円 (+6.1%) 本日終値
9日に発表した「ダイセル、自社株の消却を発表」が買い材料視された。
自己株式消却に係る事項の決定に関するお知らせ
⇒⇒ダイセルの会社開示情報を見る
株探ニュース
ファンケル<4921>が急反発し、2000円台に乗せた。8日の取引終了後、24年3月期の連結決算発表にあわせ、25年3月期の業績予想を開示。今期の最終利益は前期比13.2%増の100億円と、5期ぶりに過去最高益を更新する見通しを示し、好感されたようだ。売上高は同6.9%増の1185億円を計画する。化粧品関連事業ではファンケル化粧品においてマーケティング投資を実施し新規顧客の獲得を図るほか、アテニア化粧品では新商品や商品のリニューアルにより売り上げ拡大を図る。海外では中国の越境ECの継続的な成長を見込むほか、一般貿易販売も開始する。栄養補助食品関連事業でもブランディング・商品育成を図る。同時にファンケルは中期経営計画も公表した。27年3月期に売上高を1330億円、営業利益を190億円(25年3月期見通しは145億円)に伸ばす目標を掲げている。
■メイテックG <9744> 3,255円 +291 円 (+9.8%) 本日終値
メイテックグループホールディングス<9744>が後場に急伸。9日午前11時半、24年3月期の連結決算と、25年3月期の業績・配当予想を発表した。同社は前期の期末配当を7円増額したうえで、今期の年間配当予想は創業50周年の記念配当30円を含めて188円(前期比74円増配)とした。大幅な増配計画を打ち出し、投資家の関心を集めたようだ。25年3月期の売上高は前期比4.5%増の1327億円、最終利益は同2.0%減の121億円を見込む。4月新卒入社数が前年を下回ったことなどを背景に、増収率は鈍化すると想定。税負担軽減効果が消失する影響もあって、最終減益を計画する。
■ヤマハ <7951> 3,624円 +308 円 (+9.3%) 本日終値
ヤマハ<7951>が急伸。8日の取引終了後、24年3月期の連結決算発表にあわせ、25年3月期の業績予想を開示した。今期の売上収益は前期比0.5%増の4650億円、最終利益は同14.7%増の340億円を見込む。主力の楽器事業において、中国景気の減速による影響が警戒された同社株は昨年夏以降、水準を切り下げて全体相場に対し大きく出遅れていた。今期が増益となる見通しを示したことで、出遅れ修正を期待した買いが集まったようだ。今期は中国の市況低迷を踏まえて売上収益は微増を見込む一方、モデルミックスの改善や構造改革によるコストダウン効果などが利益の押し上げ要因となると想定する。
■リンナイ <5947> 3,728円 +315 円 (+9.2%) 本日終値
リンナイ<5947>が急伸、約3カ月ぶりに年初来高値を更新した。この日午前、25年3月期連結業績予想について売上高を前期比4.6%増の4500億円、営業利益を同14.3%増の450億円と発表。配当予想も前期比20円増の80円とした。あわせて自社株買いの実施も明らかにしており、これらが好感され買われた。同時に発表した24年3月期決算は売上高が前の期比1.2%増の4301億8600万円、営業利益が同5.0%減の393億6200万円だった。物価高による消費マインド低下を背景に高水準で推移していた自社・流通在庫が下期にかけて解消に向かい増収を確保。一方、営業利益は価格改定効果などもあったが、上期のマイナスを挽回するに至らず減益となった。自社株買いについては、取得上限を400万株(自己株式を除く発行済み株数の2.79%)、または100億円とした。期間は5月10日から来年1月31日まで。取得した株式は来年2月13日付で消却する。
■IHI <7013> 4,119円 +312 円 (+8.2%) 本日終値
IHI<7013>が大幅反発。8日取引終了後、25年3月期連結業績予想について売上高を前期比21.0%増の1兆6000億円、最終損益を前期赤字から600億円の黒字に浮上する見通しと発表。これが好感された。配当予想は前期比同額の100円とした。同時に発表した24年3月期決算は売上高が前の期比2.2%減の1兆3225億円、最終損益が前の期実績(445億4500万円の黒字)から一転682億1400万円の赤字に転落して着地した。出荷済みのPW1100G-JMエンジンに関する追加検査プログラムの影響が出た。
■椿本興業 <8052> 2,285円 +160 円 (+7.5%) 本日終値
8日に決算を発表。「前期経常が一転増益で上振れ着地・今期は6%増益へ」が好感された。
椿本興業 <8052> [東証P] が5月8日大引け後(16:00)に決算を発表。24年3月期の連結経常利益は前の期比2.6%増の55.7億円になり、従来予想の53.5億円を上回り、減益予想から一転して増益で着地。25年3月期も前期比5.8%増の59億円に伸びる見通しとなった。4期連続増収、増益になる。
⇒⇒椿本興業の詳しい業績推移表を見る
同時に発表した「株主優待制度を実質拡充」も買い材料。
3月末割当の1→3の株式分割実施後も株主優待の内容は変更しない。実質拡充となる。
■山田コンサル <4792> 1,936円 +125 円 (+6.9%) 本日終値
8日に決算を発表。「今期経常は微増で3期連続最高益、前期配当を1円増額・今期も76円継続へ」が好感された。
山田コンサルティンググループ <4792> [東証P] が5月8日大引け後(15:00)に決算を発表。24年3月期の連結経常利益は前の期比27.5%増の37.2億円になり、25年3月期は前期比0.2%増の37.3億円とほぼ横ばいを見込み、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。5期連続増益になる。同時に、前期の年間配当を75円→76円(前の期は56円)に増額し、今期も76円を継続する方針とした。
⇒⇒山田コンサルの詳しい業績推移表を見る
■オムロン <6645> 6,013円 +368 円 (+6.5%) 本日終値
オムロン<6645>が急反発。同社は8日取引終了後、24年3月期通期の連結決算を発表。営業利益は前の期比65.9%減の343億4200万円となり、従来予想の240億円から上振れた。売上高は同6.5%減の8187億6100万円(従来予想は8100億円)で着地。円安効果に加え、主力の制御機器事業における商品の構成比変動などから売上総利益率が前回予想を上回ったという。あわせて公表した25年3月期通期の連結業績予想は、売上高が前期比0.8%増の8250億円、営業利益が同42.7%増の490億円。前提為替レートは1ドル=145円、1ユーロ=155円としている。
■オリックス <8591> 3,426円 +203 円 (+6.3%) 本日終値
オリックス<8591>が急反発し、2007年以来の高値圏で推移している。8日の取引終了後、24年3月期の連結決算発表にあわせ、25年3月期の純利益が前期比12.7%増の3900億円と、前期に続き過去最高益を更新する見通しを示した。また、前期の期末配当を4円60銭増額したうえで、今期の年間配当予想を修正後の前期の年間配当と同水準となる98円60銭とした。更に、取得総数4000万株(自己株式を除く発行済み株式総数の約3.5%)、取得総額500億円を上限とする自社株買いの実施も発表。これらを評価した買いが集まったようだ。金融関連では国内金利上昇を受けた貸し出し収益や運用利回り、リース収益の利ザヤ拡大を想定。事業関連では旅館やマンションの大京、航空機、レンタカーでの成長を見込むほか、アセットマネジメントへのシフト加速による運用資産残高の拡大も図る方針。投資関連において不動産投資・空港コンセッションでは、大阪・関西万博などが追い風となる見通しも示す。
■ダイセル <4202> 1,558.5円 +90 円 (+6.1%) 本日終値
9日に発表した「ダイセル、自社株の消却を発表」が買い材料視された。
自己株式消却に係る事項の決定に関するお知らせ
⇒⇒ダイセルの会社開示情報を見る
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