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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ユーザーロカ、沖縄セルラー、旭化成

ユーザーロカ <日足> 「株探」多機能チャートより
■ユーザーローカル <3984>  2,199円  +112 円 (+5.4%)  本日終値
 8日に決算を発表。「7-3月期(3Q累計)経常が30%増益で着地・1-3月期も32%増益」が好感された。
 ユーザーローカル <3984> [東証P] が5月8日大引け後(15:00)に決算を発表。24年6月期第3四半期累計(23年7月-24年3月)の経常利益(非連結)は前年同期比30.3%増の13.2億円に拡大し、通期計画の15.5億円に対する進捗率は85.3%に達し、5年平均の77.6%も上回った。
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■トーモク <3946>  2,919円  +144 円 (+5.2%)  本日終値
 8日に決算を発表。「今期経常は21%増で3期ぶり最高益、20円増配へ」が好感された。
 トーモク <3946> [東証P] が5月8日大引け後(15:00)に決算を発表。24年3月期の連結経常利益は前の期比7.9%増の86.1億円になり、25年3月期も前期比20.7%増の104億円に伸びを見込み、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。
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■沖縄セルラー電話 <9436>  3,585円  +170 円 (+5.0%)  本日終値
 沖縄セルラー電話<9436>が急反発した。8日の取引終了後、24年3月期の連結決算発表にあわせ、25年3月期の業績予想を開示した。今期の営業収益は前期比2.6%増の800億円、最終利益は同1.0%増の122億5000万円を見込む。前期に続き過去最高益を更新する計画。年間配当予想は同10円増配の120円とした。加えて、取得総数140万株(自己株式を除く発行済み株式総数の2.9%)、取得総額40億円を上限とする自社株買いの実施を公表しており、これらを好感した買いが入ったようだ。auでんきの契約件数の増加を見込むほか、ソリューション事業においても売り上げの増加を予想する。自社株の取得期間は20日から25年4月18日。更に同社は、自己株式90万7300株を24年5月15日に消却することも発表した。

■旭化成 <3407>  1,132.5円  +37 円 (+3.4%)  本日終値
 旭化成<3407>は年初来高値更新。この日昼ごろ、25年3月期連結業績予想について売上高を前期比4.6%増の2兆9120億円、最終利益を同2.3倍の1000億円と発表。これを好感した買いが入った。自動車や電子機器、半導体市場などの緩やかな回復を背景とした「マテリアル」部門の業績改善をはじめ、「住宅」「ヘルスケア」部門の堅調な成長を見込む。配当予想は前期比同額の36円とした。同時に発表した24年3月期決算は売上高が前の期比2.1%増の2兆7848億円、最終損益が前の期実績(919億4800万円の赤字)から438億600万円の黒字に浮上して着地した。

■コニカミノルタ <4902>  525.6円  +15.9 円 (+3.1%)  本日終値
 コニカミノルタ<4902>が5日ぶりに反発。複合機(複写機)の大手メーカーで、液晶フィルムなど光学部品にも注力しているが、業績は急回復トレンドに入っている。8日取引終了後、24年3月期業績予想の修正を発表、営業利益段階で従来予想の180億円から260億円(前の期は951億2500万円の赤字)に大幅増額した。これを手掛かり材料に上値を見込んだ買いを呼び込んでいる。為替の円安効果に加え、オフィス向け複合機などが好調で収益を牽引。また、遺伝子検査事業の堅調などに伴い、前の期に計上した関連事業での巨額減損がなくなり戻入金も発生している。

■日本ゼオン <4205>  1,493.5円  +21 円 (+1.4%)  本日終値
 日本ゼオン<4205>が6日ぶりに反発。SMBC日興証券は8日、同社株の投資評価「1」を継続するとともに、目標株価を1500円から1600円に引き上げた。24年3月期決算では、特に株主還元強化が好印象だったとして、政策保有株式の売却の一段の進展、これに伴う追加的な株主還元にも期待できるとみている。6月11日開催予定の説明会では、エラストマーに関する構造改革について、何らかの方針が示されるとみられ、一部拠点の整理など大胆な施策が示されれば、好感される可能性が高いと予想している。

■JFEホールディングス <5411>  2,303.5円  +12 円 (+0.5%)  本日終値
 JFEホールディングス<5411>が3日ぶりに反発。岩井コスモ証券は8日、同社株の投資判断を「B+」から「A」に引き上げた。目標株価は2500円から2750円に見直した。24年3月期の事業利益は前の期比26.5%増の2982億2400万円となった。数量が減少するなかでも構造改革効果や量から質への転換が進み、2割を超える増益を達成。25年3月期も高付加価値品の比率を高め、同利益は前期比0.6%増の3000億円への増益を見込んでいるが、同証券では3200億円への上振れを予想。株価はPBR1倍割れで、今期予想配当利回りが4%台後半と魅力的な水準にある点も同社株の押し上げ要因となるとみている。

■江崎グリコ <2206>  4,120円  +10 円 (+0.2%)  本日終値
 江崎グリコ<2206>が底堅い。8日の取引終了後、24年12月期の連結業績予想の下方修正を発表した。売上高は3510億円から3360億円(前期比1.0%増)、最終利益は150億円から110億円(同22.2%減)にそれぞれ見通しを引き下げる。最終利益は増益予想から一転、減益となる見込み。これを嫌気した売りが先行したものの、業績予想の修正に関する開示で目先の悪材料はいったん出尽くしたとの受け止めもあり、押し目買いが入ったようだ。基幹システム障害の発生に伴う商品の出荷停止の影響を織り込んだ。5月中旬の出荷再開を目指していたチルド商品について、同社は出荷停止期間を延長すると1日に発表。現時点でも再開時期は未定としている。システム障害の問題は特定できているとし、再開のメドが立ち次第、改めて公表する方針を示している。

■レノバ <9519>  1,186円  -358 円 (-23.2%)  本日終値  東証プライム 下落率トップ
 レノバ<9519>が急落。8日取引終了後、25年3月期連結業績予想について売上高を前期比60.5%増の718億円、営業利益を同80.1%減の10億円と発表。前期に続き大幅な営業減益となる見通しを示しており、これを嫌気した売りが出ている。配当予想は無配継続とした。同時に発表した24年3月期決算は売上高が前の期比33.3%増の447億4800万円、営業利益が同43.4%減の50億1700万円だった。発電所の運転開始や連結化で増収となった一方、前の期に発電所持ち分の売却益・評価益があった反動や、発電所の運転開始に伴う償却費増などが営業利益に響いた。発電所の企業結合に伴う再測定による利益が寄与し、純利益ベースでは大幅な増益となった。

■千代田化工建設 <6366>  368円  -58 円 (-13.6%)  本日終値
 千代田化工建設<6366>が大幅安。8日取引終了後、9日に予定していた24年3月期決算発表を延期すると発表した。一部プロジェクトで最新の工事状況を踏まえた精査が必要となることが判明したため。これが売りの手掛かりとなったようだ。

■石川製作所 <6208>  1,580円  +300 円 (+23.4%) ストップ高   本日終値
 石川製作所<6208>がストップ高。8日取引終了後、25年3月期連結業績予想について売上高を前期比17.7%増の160億円、営業利益を同2.4倍の6億2000万円と発表。配当予想は10円と30期ぶり復配の方針も示しており、これが好感された。同時に発表した24年3月期決算は売上高が前の期比8.0%増の135億9800万円、営業利益が同22.4%増の2億5300万円だった。機雷や航空機用電子機器を手掛ける防衛機器部門が堅調だったほか、段ボール製函印刷機などを製造販売する紙工機械部門が伸び全体を牽引した。

■GMO TECH <6026>  6,700円  +1,000 円 (+17.5%) ストップ高   本日終値
 GMO TECH<6026>がストップ高。8日の取引終了後、24年12月期の連結業績予想の上方修正を発表した。今期の売上高予想は72億円(前期比15.1%増)、最終利益は6億4000万円(同57.9%増)に見直した。従来の見通しから売上高で4億円、最終利益で1億4000万円増額修正する。年間配当予想は64円62銭増額し、293円06銭(同108円58銭増配)に引き上げた。これらをポジティブ視した買いが集まったようだ。アフィリエイトサービスで、粗利率の高い直販案件の積み上げが収益を押し上げる。AIを活用した効率化によるコスト削減効果も見込む。あわせて発表した第1四半期(1~3月)の売上高は、前年同期比37.0%増の18億7400万円、最終利益は同72.0%増の1億9400万円だった。

■THEグローバル社 <3271>  541円  +80 円 (+17.4%) ストップ高   本日終値
 THEグローバル社<3271>がストップ高。8日の取引終了後、24年6月期の年間配当予想を9円増額し、27円(前期は無配)とすると発表。前日終値ベースで配当利回りは5.8%台に上り、これに着目した買いが集まったようだ。業績予想も修正した。特定目的会社から配当金21億400万円を受領。一部プロジェクトの売却時期を来期以降に延期することとしたことなどを理由に、24年6月期の売上高予想について137億4300万円減額し270億2500万円(前期比36.3%減)に下方修正した一方、最終利益予想は4億9500万円増額し、24億9800万円(同43.1%増)に引き上げた。更に、同社は配当方針も変更し、これまで20%以上としていた配当性向のメドを30%以上に見直した。

●ストップ高銘柄
 グリーンエナ <1436>  1,669円  +300 円 (+21.9%) ストップ高   本日終値
 売れるネット広告社 <9235>  3,195円  +501 円 (+18.6%) ストップ高   本日終値
 など、8銘柄

●ストップ安銘柄
 サイバー・バズ <7069>  2,058円  -500 円 (-19.6%) ストップ安   本日終値
 など、1銘柄

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