SBSHD Research Memo(3):2023年12月期は海外物流の落ち込みが響いて減収減益に
■業績動向
1. 2023年12月期の業績概要
SBSホールディングス<2384>の2023年12月期の連結業績は、売上高で前期比5.2%減の431,911百万円、営業利益で同9.7%減の19,719百万円、経常利益で同7.7%減の19,747百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同14.3%減の10,056百万円と減収減益となった。世界的な物価上昇や欧米での金融引き締め施策による世界景気の減速により、海外の物量が落ち込んだほか海上運賃が下落したこと、また国内における新規事業拠点の立ち上げコストが増加したことなどもあって、主力の物流事業の売上高が同24,610百万円減、営業利益が同3,922百万円減と大きく落ち込んだことが要因だ。また、親会社株主に帰属する当期純利益の減益率が経常利益よりも大きくなっているのは、前年度の固定資産売却の反動や、特別損失とし減損損失1,355百万円を計上したことによる。
期初計画では、物流事業の業績を前期比横ばい水準と見込み、不動産事業の伸長により全体で増収増益を計画していたが、物流事業の下振れが期初計画比での減額要因となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
《SO》
提供:フィスコ