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日経平均株価の39000円辺りでの底堅さを見極め/オープニングコメント


 11日の日本株市場は、売り優勢のなかで下値の堅さを見極める相場展開になりそうだ。8日の米国市場は、NYダウが68ドル安、ナスダックは188ポイント安だった。2月の米雇用統計が労働市場の減速を証明したため、利下げ期待を受けた買いが先行した。その後、エヌビディアが過去最高値を更新後、下落に転じたことで同セクターへの利益確定売りに拍車をかけ、相場全体を押し下げる格好となった。シカゴ日経225先物(6月限)清算値は大阪比725円安の38785円、円相場は1ドル147円00銭台で推移している。

 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、ギャップダウンから始まることになろう。日経225先物(6月限)はナイトセッションで一時38740円まで売られ、38790円で取引を終えた。配当分を考慮すると、日経平均株価は節目の39000円辺りでの攻防になりそうだ。ボリンジャーバンドの+1σと+2σとのレンジ推移が継続するなか、先週の週後半は+1σ水準での底堅さが見られていたが、これを明確に下放れてくることから、利益確定の売りが強まりそうだ。

 また、米国ではエヌビディアが高値更新後に5%超の下落となった。ブロードコムやマーベル・テクノロジーの予想を下回る決算の影響もあったと考えられるが、米ハイテク株の下落の影響から、指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均株価を押し下げる格好になりそうだ。また、米雇用統計の結果を受けて利下げ観測が高まる一方で、国内では日銀による金融政策の正常化に向けた動きにより、日米金利差の縮小が意識されてきている。

 そのため、金利差を狙ったポジションを巻き戻す流れが警戒されやすく、これまで相場をけん引してきたハイテク株などへの利益確定も強まる可能性がありそうだ。BofA証券は、2024年末の日経平均株価の予想値を、従来の41000円から43500円に引き上げたようであり、海外投資家による買い意欲は強いと考えられるものの、目先的には利益確定売りが入りやすいだろう。まずは日経平均株価の39000円辺りでの底堅さを見極め、押し目狙いのスタンスとなろう。

 物色の流れとしてはハイテク株が売られやすい反面、3月の配当志向の動きにより、バリュー株への資金流入が意識されそうだ。そのほか、インデックスに絡んだ商いの影響を避ける狙いから、低位材料株などへは個人主体の短期的な値幅取り狙いの資金が向かいそうだ。
《AK》

 提供:フィスコ

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