２３日の株式相場見通し＝上昇一服か、欧米株高も利食い圧力意識

　２３日の東京株式市場は売り買い交錯もやや売りに押される展開となり、日経平均株価は上昇一服となる可能性が高そうだ。前日までの直近２営業日で１０００円を超える上昇を示しており、短期的な過熱感は否めす利益確定の売りを誘発する公算が大きい。ここ調整色をみせていた欧州株市場だが、前日は主要国の株価指数が総じて堅調に推移した。また、米国株市場もＮＹダウが最高値街道を走っているほか、ナスダック総合株価指数も上値指向を維持、Ｓ＆Ｐ５００指数は連日の史上最高値更新と強調展開を続けている。東京市場でもリスク選好の地合いが波及しやすい場面だが、足もとでは短期的な過熱感が強く上値は重いとみられる。きょうは日銀金融政策決定会合の結果発表と、植田日銀総裁の記者会見が予定されているが、大規模金融緩和策の継続が見込まれマーケットは既にほぼ織り込んだ状態にある。マイナス金利解除に向けた思惑が足もと遠のいてはいるものの、決定会合通過で新たな買いを促すことも考えにくい。解除時期については引け後の記者会見で植田総裁の発言内容に注目が集まる。また、取引時間中は中国・上海株や香港株の動向、米株価指数先物の値動きなどに影響を受けることも考えられる。

　２２日の米国株式市場では、ＮＹダウ平均株価が前営業日比１３８ドル０１セント高の３万８００１ドル８１セントと３日続伸。ナスダック総合株価指数は同４９．３１８ポイント高の１万５３６０．２８６だった。

　日程面では、きょうは日銀による１月の主要銀行貸出動向アンケート調査、１２月の食品スーパー売上高、１２月の全国スーパー売上高など。また、この日は日銀金融政策決定会合の結果と１月の展望リポートが開示され、植田日銀総裁の記者会見が行われる。海外では米２年物国債の入札など。

出所：MINKABU PRESS