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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:Jフロント、高島屋、エーザイ

Jフロント <日足> 「株探」多機能チャートより
■Jフロント <3086>  1,891.5円  +214 円 (+12.8%)  11:30現在  東証プライム 上昇率2位
 J.フロント リテイリング<3086>はマドを開けて急伸。年初来高値を更新した。前週末6月28日の取引終了後、25年2月期連結業績予想について売上高を4215億円から4245億円(前期比4.3%増)へ、純利益を235億円から265億円(同11.4%減)へ上方修正すると発表。これが好感されている。第1四半期に国内売り上げが堅調だったほか、訪日外国人観光客の増加で免税売り上げが想定以上に伸長。これを踏まえて通期予想を見直した。なお、同時に発表した第1四半期決算は売上高が1014億6900万円(前年同期比8.6%増)、純利益が113億1600万円(同76.9%増)だった。

■高島屋 <8233>  2,921.5円  +214 円 (+7.9%)  11:30現在  東証プライム 上昇率3位
 高島屋<8233>が上値指向鮮明、きょうで7連騰となり6月中旬につけた年初来高値2760円50銭を更新した。前週末28日取引終了後、25年2月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の500億円から550億円(前期比20%増)に大幅増額した。訪日外国人観光客の増勢が続くなか、旺盛なインバウンド需要を取り込み、足もとの業績は会社側の想定を上回って推移している。訪日外客数の増加もさることながら、外国為替市場で円安が続いていることがインバウンド消費の伸びを助長しており、特に高級ブランド品や宝飾品を扱う同社をはじめとする百貨店は追い風が強い。

■エーザイ <4523>  6,660円  +68 円 (+1.0%)  11:30現在
 エーザイ<4523>が反発している。きょう付の日本経済新聞朝刊で、「アルツハイマー病の症状を引き起こす『タウ』と呼ぶたんぱく質を標的とした新薬を開発する方針だ」と報じられており、好材料視されている。記事によると、アルツハイマー病患者の脳内では「アミロイド」と呼ばれるたんぱく質が蓄積し始め、その後タウがたまっていくことが判明しているが、多くの企業の新薬開発ではアミロイドを標的としているという。30年度をメドに実用化するとしており、新薬への期待感が買いにつながっているようだ。

■ツルハホールディングス <3391>  9,245円  +85 円 (+0.9%)  11:30現在
 ツルハホールディングス<3391>が4日ぶりに反発した。前週末6月28日に6月度(15日締め)の月次営業速報を開示。既存店売上高は前年同月比2.8%増となった。増収基調を維持したとあって、株価の支援材料となったようだ。既存店の客数は同0.8%増、客単価は同1.9%増だった。全店売上高は同5.9%増。直営店では6店舗が開店し、22店舗が閉店した。

■ギフトホールディングス <9279>  2,729円  +18 円 (+0.7%)  11:30現在
 ギフトホールディングス<9279>が続伸している。前週末6月28日の取引終了後、中国における直営店事業の展開に向けた子会社の設立が完了したと発表。これを手掛かり視した買いが入ったようだ。子会社の設立を2月に決議し、6月26日に資本金の払い込みなどが完了した。

■アスクル <2678>  2,194円  +9 円 (+0.4%)  11:30現在
 アスクル<2678>が3日ぶりに反発している。前週末6月28日の取引終了後、6月度(5月21日~6月20日)の月次業績を開示した。単体売上高は前年同月比9.0%増の352億1400万円となった。増収基調を継続しており、好感されたようだ。ASKUL事業の売上高は同8.1%増の317億4000万円、LOHACO事業の売上高は同17.9%増の34億6400万円だった。ASKUL事業の購入顧客単価は同8.7%増となった。

■アダストリア <2685>  3,295円  -340 円 (-9.4%)  11:30現在  東証プライム 下落率トップ
 アダストリア<2685>が大幅安で3日続落となっている。6月28日の取引終了後に発表した第1四半期(3~5月)連結決算が、売上高740億100万円(前年同期比8.1%増)、営業利益60億1400万円(同4.2%減)、純利益44億500万円(同1.3%減)となり、減益着地したことが嫌気されている。国内売上高は3月の低気温による一時的な減速感はあったもののその後天候に恵まれたことや、トレンドを捉えた商品展開やヒット商品の育成、テレビCMやポイント還元などのプロモーションの結果、グローバルワークなど主力ブランドが堅調に推移し売上高を押し上げた。一方で、円安の影響や卸売事業の増加が粗利率を押し下げたほか、一部子会社の苦戦もあり営業利益は減益となった。なお、25年2月期通期業績予想は、売上高2900億円(前期比5.2%増)、営業利益190億円(同5.5%増)、純利益127億円(同6.0%減)の従来見通しを据え置いている。

■トヨタ自動車 <7203>  3,263円  -27 円 (-0.8%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>が軟調推移。6月30日、同社の子会社であるトヨタカスタマイジング&ディベロップメントが、金型を下請け部品メーカーに無償で保管させていたなどとして、公正取引委員会が下請法に基づく勧告を出す方針を固めたと、国内メディア各社が報じており、株価の重荷となったようだ。報道によると、金型の保管を通じ経費を負担させていた疑いがあるほか、下請け企業に責任がないにもかかわらず、部品を返品して損失を負担させていた疑いもあるという。

■セルシード <7776>  434円  +80 円 (+22.6%) ストップ高   11:30現在
 セルシード<7776>はカイ気配スタート。前週末6月28日の取引終了後、開発中の軟骨細胞シートに関する米国特許出願について特許査定を受けたと発表した。同特許は、東海大学(医学部医学科外科学系整形外科学)の佐藤正人教授と実施してきた同種軟骨細胞シートに関する共同研究の成果という。これが買い材料視されている。

■ザインエレクトロニクス <6769>  1,660円  +300 円 (+22.1%) ストップ高   11:30現在
 ザインエレクトロニクス<6769>に人気集中、300円高はストップ高となる1660円でカイ気配に張り付いている。株価は6月17日に動意づき、それ以降は異色の上昇波動を形成、目先上げ足が加速する状況となっている。時価は2016年3月以来、8年4カ月ぶりの高値圏を舞う展開。同社は半導体を自社ブランドで独自開発するファブレスメーカーで、アナログとデジタル回路を混載したミックスドシグナルLSI製品の開発や、AI・IoT分野におけるハード及びソフト分野で存在感を放つ。データセンター増設に伴う電力不足問題などが取り沙汰されるなか、ネットワークの末端にAIを組み込むエッジAI分野に米大手ITが注力姿勢を示しているが、スマートフォンやパソコン同様にAIカメラもその一つとして注目されている。高速インターフェースと高度な画像処理技術を強みとする同社は、その関連有力株として頭角を現している。また、低消費電力・低遅延の光半導体事業にも経営資源を注いでおり、同分野での活躍にも期待が大きい。

■ペルセウス <4882>  519円  +80 円 (+18.2%) ストップ高   11:30現在
 ペルセウスプロテオミクス<4882>が反発。前週末6月28日の取引終了後、開発中の抗トランスフェリン受容体1(TfR1)抗体「PPMX-T003」について真性多血症(PV)患者6人による第1相試験が終了したと発表した。6例目の患者の試験が本人の意向で中止になったが、安全性を懸念するような重篤な有害事象の報告は受けていないという。これが買い手掛かりになっている。

■ロボペイ <4374>  2,400円  +238 円 (+11.0%)  11:30現在
 ROBOT PAYMENT<4374>が急反発している。この日の寄り前、請求・債権管理クラウド「請求管理ロボ」及び顧客管理・自動課金クラウド「サブスクペイ」のサービス価格を7月から改定すると発表しており、好材料視されている。安定したサービス提供と法改正などへの対応を目的としたサーバー増強、システム改修、クレジットカード決済の不正利用対策などを継続的に実施し、利用者へより良いサービスを提供するためとしている。

■ジーデップ・アドバンス <5885>  10,740円  +1,020 円 (+10.5%) 一時ストップ高   11:30現在
 ジーデップ・アドバンス<5885>が急騰。1万円大台ラインを通過点に一時1500円高はストップ高となる1万1220円まで一気に駆け上がる場面があった。ディープラーニングなどAI領域で必要なハードやソフトの開発及び販売を手掛け、米GPU大手のエヌビディア<NVDA>のエリートパートナーとして存在感を放つ。エヌビディア製の推論用エッジデバイスの販売でも高実績を誇る。生成AI市場の拡大を背景に、米ビッグテックが相次いでスマートフォンなどの端末にAIを搭載する動きを強めており、米国株市場ではエッジAIにマーケットの視線が集まっているが、東京市場にもその流れが波及している。そのなか、同社株は足もとの業績も絶好調で改めて買い直される展開となっている。

■インテリックス <8940>  588円  +42 円 (+7.7%)  11:30現在
 インテリックス<8940>が急伸している。6月28日の取引終了後、集計中の24年5月期連結業績について、営業利益が従来予想の7億6900万円から9億3100万円(前の期比31.1%増)へ上振れて着地したようだと発表しており、好感されている。リノベーション事業において、財務体質の強化を図るため厳選した仕入れを行ったことにより、物件販売が期初計画の1250件に対して1129件にとどまった結果、売上高は485億4300万円から427億200万円(同3.6%増)へ下振れた。ただ、物件入れ替えの進展に伴い期末にかけて収益性が改善するとともに、販売仲介手数料の減少により販売費が期初計画を下回ったことに加えて、人件費その他経費が期初計画を下回り利益を押し上げた。

■ピクスタ <3416>  882円  +62 円 (+7.6%)  11:30現在
 ピクスタ<3416>が急動意。午前10時ごろ、AIデータセットライセンス企業で結成した業界団体「Dataset Providers Alliance」に創設メンバーとして参画したと発表。これが材料視されている。ピクスタや米国企業を含む7社によって6月26日に発足した。AIが世界中の業界を変革するなか、同団体は最前線に立ち、技術の基盤であるデータセットが責任を持って収集、ライセンス供与、利用されるよう尽力していくという。

●ストップ高銘柄
 リグア <7090>  1,990円  +400 円 (+25.2%) ストップ高   11:30現在
 GMOアドパートナーズ <4784>  747円  +100 円 (+15.5%) ストップ高   11:30現在
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 AHCグループ <7083>  2,730円  -700 円 (-20.4%) ストップ安   11:30現在
 ENECHANGE <4169>  342円  -80 円 (-19.0%) ストップ安売り気配   11:30現在
 など、2銘柄

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