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【市況】伊藤智洋が読むマーケット・シナリオ【週間展望】 6月30日版

日経平均は4万1087円を超えられないなら、週明け後すぐに上値を抑えられる公算
1. 日経平均の7月の値動きのパターン
 図表1は、 日経平均株価の7月の月足が陽線引けした年の最安値を付けた日と月初からの営業日、7月の月足が陰線引けした年の最高値を付けた日と月初からの営業日です。
 図2は、7月の月足が陽線引けした年の値動きのパターン、図3は、7月の月足が陰線引けした年の値動きのパターンになります。
図1 日経平均株価の7月の最高値、最安値の出現場所
【タイトル】
図2 日経平均株価の7月上昇時の上げ方
【タイトル】
図3 日経平均株価の7月下降時の下げ方
【タイトル】
 7月の月足が陽線引けした年は、比較的早い時期に7月の最安値を付けて、上昇を開始することが多くなっています。
 7月の月足が陽線引けする場合、「6月末からの下げの流れを継続する格好で(または6月末まで上げた後、7月の月初に上値を抑えられて)、7月が月初に下げ、中旬頃に押し目を付けて値を戻す動きになるパターン」、「6月末頃までに押し目を付けて、7月が月初から上昇するパターン」のどちらかになっています。
 7月は積極的に年間の最高値を更新する動きになりにくい傾向があるので、6月末に年間の高値圏に位置すると、7月が上値を抑えられる動きになります。
 一方で、年の前半に下降している場合、6月までの動きの中で、その年の下値の目安まで十分に下げている場合があるため、7月上旬に下げても、押し目を付けた後、大きく値を戻す動きが表れています。
 7月が月初から下げ、中旬頃に押し目を付けて、陽線引けする展開になる場合、押し目を付けた後、月初の高値を大きく上回る上げ場面になるわけではなく、たいていの場合、下がった分を戻して、結果として月足が陽線で引ける展開となっています。
 月初から上昇する場合、上げ余地が限られていることが多く、月初に勢いの強い上昇の流れを作って大幅な上昇の動きになると、中旬以降、上値重い展開となっています。
 月初から月末まで上昇の流れを作る場合、ジグザグの上昇の流れを作り、強気に推移した日柄の割に、あまり上げ幅のない展開となっています。
 月足が陰線引けする場合、「月初に上値を試す動きを経過して、下降を開始するパターン」、「月初に下げて大幅安を経過した後、下旬に値を戻すパターン」の2通りがあります。
 月初に上昇して、上値を抑えられる場合、7月に上値の重さを確認する作業を経過して、7月下旬から8月にかけて積極的な下げの流れへ入る動きがよく見られます。
 月中で押し目を付けて値を戻す動きとなって、下旬に7月の最高値を付けて、結果として陰線引けしている年があります。そのような年は、7月の終値の値位置で結果として陰線引けしているだけで、陽線引けしたときに表れている動きと同じパターンと考えておいて下さい。
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