レーザーテクは売り買い交錯、米半導体株高追い風もアルゴリズム売買で不安定
レーザーテック<6920>は売り買い交錯。前日の米国株市場では半導体メモリー大手のマイクロンテクノロジー<MU>が決算を好感され一時9.3%高と値を飛ばし、半導体関連株全体に物色人気が波及した。半導体銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も2.8%高となり、前々日の下げをほぼ帳消しにする上昇をみせた。これを受け東京市場でも半導体製造装置の主力どころは総じてリスクを取る動きが優勢となっている。そのなか、レーザーテクは前日に日経平均が500円を超える大幅安となったにもかかわらず、逆行高を演じ一時1000円近い上昇で約2年ぶりに上場来高値を更新するという異彩の上げ足をみせた。個人投資家の短期資金の参戦が観測される一方、「AIアルゴリズムによる高速取引の対象にもなっている」(ネット証券マーケットアナリスト)もようで、前日の売買代金は同社1銘柄のみで4400億円を上回る高水準をこなした。一方、値動きが不安定で「短期トレーダーの思惑とは逆に行く」(同)パターンが多いとされ、きょうも値幅こそ小さいものの上下に荒い動きで方向感が見えにくい展開となっている。
出所:MINKABU PRESS
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