貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
日経平均株価の構成銘柄。同指数に連動するETFなどファンドの売買から影響を受ける側面がある
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8053 住友商事

東証P
3,282.0円
前日比
+45.0
+1.39%
PTS
3,318円
00:03 11/23
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
7.5 0.91 3.96 15.98
時価総額 39,748億円
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三栄コーポ Research Memo(2):「健康と環境」をテーマにした上質な生活用品を世界で製造・販売する多機能商社


■会社概要

1. 会社概要と沿革
三栄コーポレーション<8119>は、戦後間もない1946年に装飾品の輸出業務を目的に大阪で創業し、76年の歴史を持つ。現在では生活用品全般を扱い、製造・輸出入・卸・小売りまでのサプライチェーンを幅広く手掛けている。海外は17ヶ所の拠点、国内直営小売店は44店舗を持つ、多機能な商社に成長した。欧州の差別化されたブランドの日本導入や、良品計画に代表されるこだわりある商品のOEM供給など、「健康と環境」をテーマとする付加価値の高い商品を取り扱う点で個性が明確である。「くらしに、良いものを。」をコンセプトに国内外でモノづくりに携わり、日本市場のみならず海外市場にも販売展開するグローバルな企業である。

同社では、2022年1月より代表取締役社長に水越雅己(みずこし まさき)氏が昇格し、新しい経営体制に移行した。水越氏は住友商事<8053>出身であり、卸売・小売・eコマース・通販等の豊富な経験と知見を生かし、次の10年を見据えた事業展開を担う。10年以上にわたり同社を率いてきた前社長の小林敬幸(こばやし のりゆき)氏は、取締役会長として経営に携わっている。2022年4月の東京証券取引所再編においては、スタンダード市場に移行した。

2. 事業構成
同社の事業セグメントは、「家具家庭用品事業」「服飾雑貨事業」「家電事業」「その他」に分類される。家具家庭用品事業は国内外の大手企業に対してOEM製品を調達する事業がメインで、家具の自社eコマースショップ「MINT(ミント)」もこのセグメントに含まれる。服飾雑貨事業は、サンダル・シューズの「BIRKENSTOCK」やバッグの「Kipling」など販売権を持つブランド商品の輸入販売及び国内外向けOEM事業を行っている。家電事業は、OEM製品調達とブランドビジネスの両方があり、ブランドとしては、調理家電の「Vitantonio(ビタントニオ)」や理美容家電の「mod’s hair(モッズヘア)」が主力である。その他事業はペットショップや動物病院などを展開している。2023年3月期第2四半期の売上構成は、家具家庭用品事業が46.0%、服飾雑貨事業が38.1%、家電事業が10.8%、その他事業は5.1%となった。

ビジネスモデルの面では、ブランド事業とOEM事業に分類される。ブランド事業は、海外ブランドや自社ブランド商品の卸売・小売りを主に国内で展開している。ブランドについては、主に歴史があり日本で紹介されていないものを取り扱うほか、近年は誕生間もない環境ブランドも積極的に導入している。2023年3月期第2四半期のブランド事業の売上比は約30%である。生活用品カテゴリーにおいて事業の幅を広げ、ブランド事業の比率を高めることを目標としている。OEM事業の同売上比は約70%である。同事業は顧客企業のニーズに合う商品の製品仕様検討、工場選定、価格交渉、生産管理、輸出入・物流など調達業務を行う。長年の海外展開で構築されたアジアにおける製造ネットワークと自社スタッフによる生産管理が強みである。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)

《SI》

 提供:フィスコ

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