学情---23年10月期は2ケタ増収増益、期末配当金の増配を発表
学情 <2301>は11日、2023年10月期決算を発表した。売上高が前期比29.7%増の87.84億円、営業利益が同42.5%増の23.10億円、経常利益が同25.7%増の25.63億円、当期純利益が同25.5%増の17.53億円となった。20代向け転職サイト「Re就活」が、「20代が選ぶ20代向け転職サイト」5年連続No.1を獲得するなど、20代から支持されていることが奏功し、拡大する若手人材採用ニーズを的確にとらえ、好調に推移し、増収増益となった。
当年度における就職情報事業全体の売上高は前年同期比30.9%増の85.26億円となった。当年度における経験者採用市場(中途採用市場)では、幅広い業界で若手人材採用ニーズが高止まりしている。また、若い世代を中心に、「転職を通じてキャリアを形成すること」「20代で転職に挑戦すること」への関心が高まり、雇用の流動化が進んでいる。Webメディア「Re就活」は、企業のリアル(雰囲気や社員の声)を伝える動画や、選考前に相互理解を深める「カジュアル面談」機能を投入するなど、20代が情報収集しやすいサービスに日々アップデートを行っていることが支持され、新規会員登録者数は2022年11月以降、12か月連続で前年を上回った。登録者数の増加は、求人企業の応募数増加につながり、効果が更に向上した。その結果、「Re就活」の売上高は同43.9%増の18.83億円となった。また、「Re就活」の登録者数の増加は、合同企業セミナー「転職博」や、エージェントサービス「Re就活エージェント」、ITエンジニア経験者採用特化サイト「Re就活テック」の効果性向上に波及している。新卒採用市場では、2024年3月卒業予定学生の採用ニーズは高く、学生が優位な売り手市場が続いている。そのような中、2025年3月卒業予定者から、インターンシップと採用の連携が可能になるなど、学生、企業ともに早期化の動きが加速している。新卒採用サイト「あさがくナビ」においても、インターンシップやオープン・カンパニー広報のための掲載が増加している。就活支援コンテンツなど学生に役立つ情報の発信を強化している他、動画コンテンツやダイレクトスカウト機能を拡充させたことが奏功し、学生、企業の価値あるマッチングを実現している。その結果、「あさがくナビ」の売上高は同25.2%増の17.48億円となった。「イベント(転職博・就職博など)」は、人流が回復していることや、採用難易度が更に高まっていることを受け、リアルイベントで直接面談したいというニーズが拡大した。ニーズに対応するべく、会場の拡張や出展枠を増やした結果、売上高は同35.0%増の26.10億円となった。「エージェント(人材紹介)」は、採用難易度が上がる中、求人広告と人材紹介を併用し様々なチャネルから採用したいというニーズが高まっている中、キャリアアドバイザーを増員している効果や、好調な「Re就活」の相乗効果が掛け合わさり、売上高は同60.7%増の6.39億円となった。
2024年10月期通期の業績予想については、売上高が前期比13.8%増の100.00億円、営業利益が同6.0%増の24.50億円、経常利益が同1.4%増の26.00億円、当期純利益が同0.9%増の17.70億円を見込んでいる。
また同日、2023年10月期の好調な業績を受け、期末配当金については、直近予想1株当たり配当金24.00円より3.00円増配の27.00円とすることを発表した。
《SO》
提供:フィスコ