イード---23年6月期は増収、クリエイタープラットフォーム事業が2ケタの増収に
イード<6038>は10日、2023年6月期連結決算を発表した。売上高が前期比8.9%増の60.72億円で過去最高、営業利益が同10.8%減の5.68億円、経常利益が同11.3%増の5.66億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同37.8%減の2.80億円となった。
クリエイタープラットフォーム事業(CP事業)の売上高は前期比13.2%増の54.31億円、セグメント利益(営業利益)は同8.8%減の4.40億円となった。当連結会計年度中の事業譲受等により、金融・投資関連メディア「庶民のIPO」や「決算が読めるようになるノート」などの運営を追加する一方で、一部のメディア・サービスを終了し、適時事業ポートフォリオの入れ替えを図った。ネット広告売上は、運用型広告における各種規制や単価下落の影響もあり、16.60億円(前期比5.5%減少)となった。一方で、当連結会計年度中に連結子会社化したエフ・アイ・ティー・パシフィック社の業績が寄与したデータ・コンテンツ提供売上は23.51億円(同32.5%増加)、システム売上は9.46億円(同29.9%増加)となった。出版ビジネス売上では、5.22億円(同9.8%減少)となり、巣ごもり需要の反動やコスト高の影響を受け、低調に推移した。
クリエイターソリューション事業(CS事業)の売上高は前期比17.3%減の6.40億円、セグメント利益(営業利益)は同17.2%減の1.28億円となった。リサーチソリューション、ECソリューションともに前期と比較して粗利率の高い大型案件の受注が少なく、売上・利益ともに減少したものの、営業利益率は前期同様に高水準を維持。
2024年6月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比10.3%増の67.00億円、営業利益が同14.3%増の6.50億円、経常利益が同14.7%増の6.50億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同46.3%増の4.10億円とすべての指標において前期比2桁増、売上高、営業利益、経常利益については過去最高を見込んでいる。
また、2024年6月期の配当については、前期比1円増の13円に増配する予想としている。
《YI》
提供:フィスコ