レカム---3Qは増収、海外ソリューション事業が2ケタ増収増益に
レカム<3323>は10日、2023年9月期第3四半期(22年10月-23年6月)連結決算(IFRS)を発表した。売上高が前年同期比6.8%増の68.69億円、営業利益が同2.9%増の3.01億円、税引前利益が同3.7%増の3.29億円、親会社の所有者に帰属する四半期利益が同15.4%減の2.01億円となった。
国内ソリューション事業の売上収益は前年同期比3.5%減の31.38億円、セグメント利益は同91.1%増の1.38億円となった。直営店チャネルは、顧客データベースを活用した効率的な営業活動を実施し、新規の顧客開拓にも注力した。独自プランによるMFPの提案営業に注力するとともに、ネットワーク強化のためのセキュリティソリューションを強化した。その結果、同チャネルの売上収益はコロナウイルス対策ソリューションの減少もあり、前年同期比7.6%減の15.58億円となった。FC加盟店チャネルは、直営店の販売手法を水平展開し、加盟店へ販売手法の共有を推し進めるとともに、販売支援を実施した。これらの結果、同チャネルの売上収益は前年同期比2.1%増の8.49億円となった。代理店チャネルは、電力料金の引き下げ対策として主力商品のLED照明の販売掘り起しを実施し、順調に推移したが、セキュリティソリューションはOEM供給が終了したこともあり、前年同期比で大幅に減少した。これらの結果、同チャネルの売上収益は前年同期比0.2%減の7.30億円となった。
海外ソリューション事業の売上収益は前年同期比21.2%増の33.06億円、セグメント利益は同23.3%増の2.05億円となった。脱炭素化に取り組む企業へLED照明や業務用エアコン等による省エネソリューション営業に注力し中国やベトナムでの販売が好調であり、マレーシア子会社でのLED卸販売も順調に推移した。
BPR事業の売上収益は前年同期比6.0%減の4.25億円、セグメント利益は同37.3%減の0.57億円となった。新規顧客開拓に注力するとともに、コンサルティング営業を通じてRPAやAI-OCR、BPOサービスの獲得に取り組んだ。BPOセンターにおいては、AI-OCRを活用した業務の自動化等、業務効率の向上に努めた。
2023年9月期通期の連結業績予想については、売上収益が前期比17.7%増の105.00億円、営業利益が同88.8%増の7.80億円、税引前利益が同63.9%増の7.50億円、親会社の所有者に帰属する当期利益が同28.0%増の4.50億円とする期初計画を据え置いている。
《YI》
提供:フィスコ