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外為サマリー:調整売りで一時140円70銭に伸び悩む

 31日の東京外国為替市場のドル円相場は、午前10時時点で1ドル=140円90銭前後と前週末の午後5時時点に比べて1円10銭強のドル高・円安となっている。

 28日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=141円16銭前後と前日に比べて1円70銭弱のドル高・円安で取引を終えた。日銀の植田和男総裁が会合の記者会見で「長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)運用の柔軟化は、金融政策の正常化に向けた措置ではない」との見解を示したことを受け、円買い持ちを解消する動きから一時141円18銭まで円安・ドル高が進んだ。

 また、米商務省が28日発表した6月の個人消費支出(PCE)物価指数の上昇率が前年同月比で3.0%と5月の3.8%から鈍化し、米国の高インフレが落ち着きつつあることから米経済のソフトランディング(軟着陸)期待が高まっていることもドル買い・円売りにつながっているもよう。ただ、この日の東京市場ではドルの調整売りが出ており、午前9時00分ごろには140円70銭に伸び悩む場面があった。

 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.1022ドル前後と前週末の午後5時時点に比べて0.0070ドル程度のユーロ高・ドル安。対円では1ユーロ=155円30銭前後と同2円20銭強のユーロ高・円安で推移している。

出所:MINKABU PRESS

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