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【市況】<マ-ケット日報> 2024年5月23日

 23日の市場は日経平均が3日ぶりに大幅反発。終値は前日比486円高の3万9103円で3日ぶりに3万9000円台を回復した。米国市場引け後に発表されたAI半導体大手エヌビディアの決算が事前予想を上回る好調ぶりであったため日経平均は300円を超える上げでスタート。長期金利が昨日11年ぶりに1%の大台に乗せたため前場は3万9000円を前に足が止まったが、米株先物高を見て後場から再び買い直され先物主導で一段高へ。半導体好景気を買う1日となった。

 昨日の米国市場は当局のインフレ警戒の強さが嫌気されてダウ平均は反落した。この日公表されたFOMC議事要旨の内容で、FRB理事の多くがインフレ退治にかなりの時間がかかることを意識しており、市場は過度な利下げ期待を打ち消す動きで反応した。一方、足元のインフレ指標には落ち着きも出ており議事要旨だけで一段と売り込む雰囲気もない。米長期金利にも動きはなくトレンドに変化はなさそうだ。エヌビディアの決算発表直前でそちらへの関心の方が高いようだ。

 さて、東京市場は今や世界株のけん引役と言っても過言ではない米エヌビディアの強烈な好決算を囃して大幅高へ。アドテスト、東エレクといった値ガサ半導体関連株が日経平均を引っ張り上げ、指数ではトピックスの3倍近い上昇率を演じている。もっとも、内容的には値上がり銘柄と値下がり銘柄の数にはあまり差がなくややバランスを欠いている面も見受けられる。(ストック・データバンク 編集部)

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