話題株ピックアップ【夕刊】(2):MS&AD、アルプスアル、円谷フィHD
■MS&AD <8725> 4,794円 +79 円 (+1.7%) 本日終値
MS&ADインシュアランスグループホールディングス<8725>は続伸。5日移動平均線をサポートラインとする急勾配の戻り足を継続している。前週末19日取引終了後に発表した24年3月期の業績予想では経常利益が前期比82%増の4200億円と急拡大し、2期ぶりに過去最高を更新する見通しとなった。好業績も背景に株主還元も評価し、年間配当は前期実績から40円増配となる240円を計画、これにより配当利回りは前週末終値換算で5%を上回ることとなった。更に、発行済み株式数の1.12%相当の600万株、金額ベースで200億円を上限とする自社株買いを行うことも発表しており、これが株価を押し上げる材料となった。
■アルプスアルパイン <6770> 1,279円 +19 円 (+1.5%) 本日終値
アルプスアルパイン<6770>が3日続伸した。前週末19日の取引終了後、旧村上ファンド系の投資会社シティインデックスイレブンス(東京都渋谷区)が、アルプスアル株の買い増しに動いたことが明らかになり、これを思惑視した買いが入ったようだ。同日に財務省に提出された変更報告書によると、シティインデックスイレブンスの保有比率は5.13%から6.14%に上昇した。報告義務発生日は5月12日。保有目的は「投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為などを行うこと」としている。
■スパークス・グループ <8739> 1,455円 +20 円 (+1.4%) 本日終値
スパークス・グループ<8739>が反発。19日の取引終了後、保有する投資有価証券の一部を売却したことに伴い、24年3月期第1四半期に投資有価証券売却益11億900万円を特別利益として計上すると発表しており、好材料視された。なお、同社は24年3月期業績予想を開示していない。
■円谷フィHD <2767> 2,519円 +17 円 (+0.7%) 本日終値
円谷フィールズホールディングス<2767>が6連騰。年初来高値を連日で更新した。SBI証券が19日、円谷フィHDの目標株価を2315円から3600円に引き上げた。投資判断は「買い」を継続する。足もとでスマートパチスロは高稼働を維持していると指摘したうえで、スマートパチンコについては有力機種の投入増加が見込まれる夏以降に本格的に盛り上がると想定。コンテンツ&デジタル事業におけるウルトラマンの中国展開が注目され、その収益ポテンシャルも大きいと分析する。同証券は円谷フィHDの24年3月期営業利益の予想をこれまでの151億5000万円から154億6300万円に引き上げた。
■アシックス <7936> 3,850円 -115 円 (-2.9%) 本日終値
アシックス<7936>が続落。米スニーカー販売大手のフット・ロッカー<FL>が米国時間19日に発表した第1四半期の決算は大幅な減収減益となった。今期の業績見通しを下方修正したこともあって、同日の米国市場でフットロッカー株は27%を超す下げとなるなど急落した。アシックスに対しては、米国での販売動向に対する先行き懸念を強める格好となり、株価の重荷となったようだ。
■エン・ジャパン <4849> 2,507円 -71 円 (-2.8%) 本日終値
エン・ジャパン<4849>が6日ぶりに反落した。前週末19日の取引終了後、中国の連結子会社において、総経理による不適切な行為の疑いが発覚したと発表し、嫌気されたようだ。今年5月中旬ごろ、同子会社の銀行預金残高と帳簿残高に差異があったことから調査を行ったところ、総経理による私的な流用の疑いが判明したという。流用額などは、現在調査中で確定には至っていないとしたうえで、現時点で明らかとなっている預金残高と帳簿残高の差異は約2億8000万円としている。エンジャパンは外部の有識者を含む特別調査委員会を設置して調査を進める予定。連結財務諸表への影響についても現在、調査中としている。
■東北新社 <2329> 915円 -25 円 (-2.7%) 本日終値
東北新社<2329>が大幅続落。前週末19日の取引終了後に発表した24年3月期連結業績予想で、売上高549億8400万円(前期比1.7%減)、営業利益30億4800万円(同27.4%減)、純利益20億3800万円(同34.9%減)と大幅減益を見込むことが嫌気された。コンテンツプロダクションやプロパティ事業において「牙狼<GARO>」案件が減少する見込みであるのに加えて、メディア事業で映画専門チャンネル「ザ・シネマ」を運営するザ・シネマが連結除外となった影響が通期にわたることが響く。なお、23年3月期決算は、売上高559億2200万円(前の期比6.0%増)、営業利益42億100万円(同1.6%増)、純利益31億3300万円(同2.1%増)だった。
■技研製作所 <6289> 2,078円 -33 円 (-1.6%) 本日終値
技研製作所<6289>が続落。前週末19日の取引終了後、23年8月期の連結業績予想で、純利益を20億円から6億7000万円(前期比79.3%減)へ下方修正したことが嫌気された。同日付で、オーストラリア子会社Jスティール・グループ社との合弁関係を解消し、保有する株式を共同出資するバートラムス・トレーディング社に譲渡すると発表。また、株式譲渡にあわせて、技研製が銀行保証を差し入れているJスティールの借入金800万オーストラリアドルを引き受けることにしたことなどが要因としている。
■AIAIグループ <6557> 873円 +150 円 (+20.8%) ストップ高 本日終値
AIAIグループ<6557>が大幅に3日続伸。同社は19日取引終了後、3カ年の中期経営計画を策定したと発表。最終年度となる26年3月期の連結営業利益目標を3億~5億円(23年3月期実績は8000万円)としていることが買い手掛かりとなったようだ。最終年度の連結売上高目標は120億~130億円(同108億2200万円)に設定。基盤であるチャイルドケア事業「AIAI NURSERY」を軸として保育・療育・教育のシナジーを高め、投資額を抑制しつつも安定的な収益基盤の維持・拡大を図るとしている。
■アミタホールディングス <2195> 912円 +150 円 (+19.7%) ストップ高 本日終値
アミタホールディングス<2195>が後場に上げ幅を拡大した。この日、インドネシア大手セメント会社のIndocement Tunggal Prakarsa(インドセメント)と、共同事業調査のための覚書(MOU)を締結したと発表した。海外での事業拡大を期待した買いが集まったようだ。インドネシアにおける事業連携を視野に、現地でのカーボンニュートラル及びサーキュラーエコノミーを推進するための包括的な事業可能性調査を共同で実施する。今年末をメドに、産業廃棄物・一般廃棄物由来の代替燃料・原料を調達・製造・供給する事業について、実現性の分析などを行う。
株探ニュース
MS&ADインシュアランスグループホールディングス<8725>は続伸。5日移動平均線をサポートラインとする急勾配の戻り足を継続している。前週末19日取引終了後に発表した24年3月期の業績予想では経常利益が前期比82%増の4200億円と急拡大し、2期ぶりに過去最高を更新する見通しとなった。好業績も背景に株主還元も評価し、年間配当は前期実績から40円増配となる240円を計画、これにより配当利回りは前週末終値換算で5%を上回ることとなった。更に、発行済み株式数の1.12%相当の600万株、金額ベースで200億円を上限とする自社株買いを行うことも発表しており、これが株価を押し上げる材料となった。
■アルプスアルパイン <6770> 1,279円 +19 円 (+1.5%) 本日終値
アルプスアルパイン<6770>が3日続伸した。前週末19日の取引終了後、旧村上ファンド系の投資会社シティインデックスイレブンス(東京都渋谷区)が、アルプスアル株の買い増しに動いたことが明らかになり、これを思惑視した買いが入ったようだ。同日に財務省に提出された変更報告書によると、シティインデックスイレブンスの保有比率は5.13%から6.14%に上昇した。報告義務発生日は5月12日。保有目的は「投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為などを行うこと」としている。
■スパークス・グループ <8739> 1,455円 +20 円 (+1.4%) 本日終値
スパークス・グループ<8739>が反発。19日の取引終了後、保有する投資有価証券の一部を売却したことに伴い、24年3月期第1四半期に投資有価証券売却益11億900万円を特別利益として計上すると発表しており、好材料視された。なお、同社は24年3月期業績予想を開示していない。
■円谷フィHD <2767> 2,519円 +17 円 (+0.7%) 本日終値
円谷フィールズホールディングス<2767>が6連騰。年初来高値を連日で更新した。SBI証券が19日、円谷フィHDの目標株価を2315円から3600円に引き上げた。投資判断は「買い」を継続する。足もとでスマートパチスロは高稼働を維持していると指摘したうえで、スマートパチンコについては有力機種の投入増加が見込まれる夏以降に本格的に盛り上がると想定。コンテンツ&デジタル事業におけるウルトラマンの中国展開が注目され、その収益ポテンシャルも大きいと分析する。同証券は円谷フィHDの24年3月期営業利益の予想をこれまでの151億5000万円から154億6300万円に引き上げた。
■アシックス <7936> 3,850円 -115 円 (-2.9%) 本日終値
アシックス<7936>が続落。米スニーカー販売大手のフット・ロッカー<FL>が米国時間19日に発表した第1四半期の決算は大幅な減収減益となった。今期の業績見通しを下方修正したこともあって、同日の米国市場でフットロッカー株は27%を超す下げとなるなど急落した。アシックスに対しては、米国での販売動向に対する先行き懸念を強める格好となり、株価の重荷となったようだ。
■エン・ジャパン <4849> 2,507円 -71 円 (-2.8%) 本日終値
エン・ジャパン<4849>が6日ぶりに反落した。前週末19日の取引終了後、中国の連結子会社において、総経理による不適切な行為の疑いが発覚したと発表し、嫌気されたようだ。今年5月中旬ごろ、同子会社の銀行預金残高と帳簿残高に差異があったことから調査を行ったところ、総経理による私的な流用の疑いが判明したという。流用額などは、現在調査中で確定には至っていないとしたうえで、現時点で明らかとなっている預金残高と帳簿残高の差異は約2億8000万円としている。エンジャパンは外部の有識者を含む特別調査委員会を設置して調査を進める予定。連結財務諸表への影響についても現在、調査中としている。
■東北新社 <2329> 915円 -25 円 (-2.7%) 本日終値
東北新社<2329>が大幅続落。前週末19日の取引終了後に発表した24年3月期連結業績予想で、売上高549億8400万円(前期比1.7%減)、営業利益30億4800万円(同27.4%減)、純利益20億3800万円(同34.9%減)と大幅減益を見込むことが嫌気された。コンテンツプロダクションやプロパティ事業において「牙狼<GARO>」案件が減少する見込みであるのに加えて、メディア事業で映画専門チャンネル「ザ・シネマ」を運営するザ・シネマが連結除外となった影響が通期にわたることが響く。なお、23年3月期決算は、売上高559億2200万円(前の期比6.0%増)、営業利益42億100万円(同1.6%増)、純利益31億3300万円(同2.1%増)だった。
■技研製作所 <6289> 2,078円 -33 円 (-1.6%) 本日終値
技研製作所<6289>が続落。前週末19日の取引終了後、23年8月期の連結業績予想で、純利益を20億円から6億7000万円(前期比79.3%減)へ下方修正したことが嫌気された。同日付で、オーストラリア子会社Jスティール・グループ社との合弁関係を解消し、保有する株式を共同出資するバートラムス・トレーディング社に譲渡すると発表。また、株式譲渡にあわせて、技研製が銀行保証を差し入れているJスティールの借入金800万オーストラリアドルを引き受けることにしたことなどが要因としている。
■AIAIグループ <6557> 873円 +150 円 (+20.8%) ストップ高 本日終値
AIAIグループ<6557>が大幅に3日続伸。同社は19日取引終了後、3カ年の中期経営計画を策定したと発表。最終年度となる26年3月期の連結営業利益目標を3億~5億円(23年3月期実績は8000万円)としていることが買い手掛かりとなったようだ。最終年度の連結売上高目標は120億~130億円(同108億2200万円)に設定。基盤であるチャイルドケア事業「AIAI NURSERY」を軸として保育・療育・教育のシナジーを高め、投資額を抑制しつつも安定的な収益基盤の維持・拡大を図るとしている。
■アミタホールディングス <2195> 912円 +150 円 (+19.7%) ストップ高 本日終値
アミタホールディングス<2195>が後場に上げ幅を拡大した。この日、インドネシア大手セメント会社のIndocement Tunggal Prakarsa(インドセメント)と、共同事業調査のための覚書(MOU)を締結したと発表した。海外での事業拡大を期待した買いが集まったようだ。インドネシアにおける事業連携を視野に、現地でのカーボンニュートラル及びサーキュラーエコノミーを推進するための包括的な事業可能性調査を共同で実施する。今年末をメドに、産業廃棄物・一般廃棄物由来の代替燃料・原料を調達・製造・供給する事業について、実現性の分析などを行う。
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