【市況】【↑】日経平均 大引け| 8連騰、先物主導の買いで3万1000円台を回復 (5月22日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 30735.71
高値 31086.82(15:00)
安値 30689.27(09:01)
大引け 31086.82(前日比 +278.47 、 +0.90% )
売買高 11億5980万株 (東証プライム概算)
売買代金 3兆0045億円 (東証プライム概算)
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■本日のポイント
1.日経平均株価は8連騰、3万1000円台を回復
2.前週末の米株軟調も、朝安後に切り返す展開
3.先物主導のインデックス買いが全体押し上げ
4.中小型株にもリターンリバーサル狙いの買い
5.値上がり数は1200超で全体の7割近くが上昇
■東京市場概況
前週末の米国市場では、NYダウは前日比109ドル安と3日ぶりに反落した。米債務上限問題の交渉が中断されたことが報じられ、先行きの警戒感再燃から売りが優勢となった。
週明けの東京市場では、朝方は売りに押される展開だったが、その後は買いが活発化し日経平均株価は上昇して引けている。
22日の東京市場は、朝方は売り先行でスタートしたが、下値では海外投資家と思われる買いが高水準で日経平均はプラス圏に切り返し、終値で3万1000円大台に乗せた。1990年7月以来、約33年ぶりとなる。前週末の米国株市場では債務上限問題の先行き不透明感が再び意識され、リスク回避の売り圧力が強まり、NYダウ、ナスダック総合株価指数ともに値を下げる展開となった。しかし、東京市場でこの流れを引き継いだのは寄り後の短い時間にとどまり、日経平均は程なくして上昇に転じた。先物主導のインデックス買いや、これまで人気のなかった中小型株にリターンリバーサル狙いの買いが入り、市場のセンチメントが改善した。値上がり銘柄数は1200を上回りプライム市場の7割近い銘柄が上昇した。
個別では、抜群の売買代金をこなしたレーザーテック<6920>が大きく上値を伸ばしたほか、アドバンテスト<6857>の上げ足も目立ち、ソシオネクスト<6526>、野村マイクロ・サイエンス<6254>が物色人気となるなど半導体関連に買いが集中した。JT<2914>が上昇、三菱商事<8058>も高い。三菱重工業<7011>が値を上げ、ダイキン工業<6367>も買われた。アドバンテッジリスクマネジメント<8769>が急騰、フジクラ<5803>も商いを伴い大幅高。
半面、ルネサスエレクトロニクス<6723>は軟調、リクルートホールディングス<6098>も冴えない動き。日立製作所<6501>が売り優勢だったほか、第一三共<4568>が値を下げている。アーレスティ<5852>、ダイコク電機<6430>が大幅安となり、サニックス<4651>、ソラスト<6197>なども下落。日本通信<9424>も水準を切り下げた。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>、ダイキン <6367>、ファナック <6954>、東エレク <8035>、テルモ <4543>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約87円。
日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄は第一三共 <4568>、HOYA <7741>、ネクソン <3659>、リクルート <6098>、ファストリ <9983>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約20円。
東証33業種のうち上昇は29業種。上昇率の上位5業種は(1)保険業、(2)空運業、(3)陸運業、(4)水産・農林業、(5)食料品。一方、下落はの4業種のみで下落率の上位から(1)銀行業、(2)その他金融業、(3)精密機器、(4)繊維製品。
■個別材料株
△ゲンダイ <2411> [東証S]
49万9700株を上限とする自社株買いを実施へ。
△Mラインズ <3901> [東証P]
サービス料金値上げで収益向上期待。
△ミライアル <4238> [東証S]
成長力と裏腹に低PBR際立ち株高修正への期待高まる。
△エデュラボ <4427> [東証G]
東証の特設注意銘柄の指定解除を材料視。
△野村マイクロ <6254> [東証P]
韓国と台湾半導体大手の生産拠点拡充の動きが追い風。
△AIAI <6557> [東証G]
26年3月期を最終年度とする中期計画を策定。
△三桜工 <6584> [東証P]
未定としていた24年3月期配当予想は前期と同じ年25円へ。
△JSP <7942> [東証P]
いちよし証券ではレーティングを「B→A」に格上げ。
△くろ工 <7997> [東証S]
投資有価証券売却益の計上見込みを手掛かり視。
△東京海上 <8766> [東証P]
今期経常益1.5倍化で増配と自社株買い発表。
▼相模ゴ <5194> [東証S]
24年3月期は38%最終減益。
▼TYK <5363> [東証S]
24年3月期経常益予想6%減で50銭減配へ。
東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)ARM <8769>、(2)Mラインズ <3901>、(3)タカミヤ <2445>、(4)電算システム <4072>、(5)フジクラ <5803>、(6)川田テク <3443>、(7)野村マイクロ <6254>、(8)テノ.HD <7037>、(9)テスHD <5074>、(10)A&Dホロン <7745>。
値下がり率上位10傑は(1)ダイコク電 <6430>、(2)東洋証券 <8614>、(3)アーレスティ <5852>、(4)日本通信 <9424>、(5)サニックス <4651>、(6)ピアラ <7044>、(7)SREHD <2980>、(8)ソラスト <6197>、(9)千葉興 <8337>、(10)フォスター <6794>。
【大引け】
日経平均は前日比278.47円(0.90%)高の3万1086.82円。TOPIXは前日比14.21(0.66%)高の2175.90。出来高は概算で11億5980万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1242、値下がり銘柄数は539となった。東証マザーズ指数は752.90ポイント(5.35ポイント高)。
[2023年5月22日]
株探ニュース